本作の英語名と本デモ版の正式名称は「Fire Captain:Bay Area Inferno」だが,前作はナツメから「ファイア・デパートメント」として日本語ローカライズ版が発売されている。なのでここでは,より親しみのある"デパートメントシリーズ"の最新作として紹介しよう。
本作はプレイヤーが消防署の消防指揮官となり,消防隊員のほか,消防水槽車,水槽付きポンプ車,救助用はしご車などの特殊車両に指示を出しながら消火や怪我人の救助を行うオブジェクティブ(目標)クリア型のRTS。基本的な操作体系は前作とほぼ同じだが,DirectX 9に対応した美しいグラフィックス(とくに炎の表現に注目)や,ドラマ性を高めるための凝ったブリーフィング部分など,随所に進化が見られる。
本デモ版に収録されているのは,CAMPAIGNモードの序盤「Urban Terror」。警察との激しいカーチェイスのあと,クルマごとショッピングセンターに激突・炎上したギャング。その火はショッピングモールはおろか,渋滞中の一般車両に次々と飛び火してしまう――というシチュエーションのなか,プレイヤーはその消火とショッピングモールに閉じ込められた一般人の救出に向かう。
これは前作にもあった要素だが,本作はプレイヤーが消火活動をしている裏で,犯罪者と警察のやりとりなどのバックグラウンドストーリーが進行していく(そういえば前作では,消防隊員と犯罪者がバッタリ鉢合わせになる場面もあった)。せっせと消火に励んでいると,漫画のコマ割りのように画面中央に小画面が現れて,現在同時に起こっている事件が映し出される。ストーリーの中では犯罪者がまた新たな火災現場を作ってしまい,その対応がプレイヤーのオブジェクティブとして次々と与えられる――という具合だ。
実際にプレイしてみると,やや広いマップの把握に車両の管理,隊員の体力の管理,そして怪我人探しなど,戦闘重視のRTS顔負けどころか,ヘタするとそれ以上の忙しさである。ただ3段階の難易度が用意されていて,最低難度では各ユニットの管理を気にせず単純に消火/救助活動だけを楽しめる。低難度で複数のユニットを分割してパラレルにタスクを与えていくという基礎的な部分を学んでから,高難度に挑戦してみてほしい。
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