整然と隊列を組む兵士ユニットやシンプルな画面インタフェースから推測されるとおり,本作は,過去に同社が手がけた「プレトリアン ガリア戦記」のエンジンを流用して制作された作品だ。ゲームシステムも"できるだけ内政要素を削って戦闘に特化する"とプレトリアンと共通のコンセプトで設計されており,牧草地や砂漠といった多彩なマップを舞台に,歴史スペクタクル映画を彷彿とさせる壮大な戦闘が繰り広げられるのが特徴。戦闘に特化しているため,操作はシンプル,またそれほど英語力も問われないので,RTS初心者にもお勧めだ。
共通のエンジンを使用しているプレトリアンは,ユリウス・カエサル(シーザー)が活躍した紀元前の古代ローマ時代を描いた作品。一方本作は,ナポレオンが存命していた1769〜1821年を時代背景としている。ナポレオンがフランスを平定してヨーロッパ全土を席巻せんとする戦乱の絶えない時期だ。
本作は,ターンベースの戦略フェイズとリアルタイムの戦術フェイズを交互に行うという,「Medieval:Total War」のようなゲームシステムを採用している。本デモ版に収録されているのは,その戦闘フェイズのみを楽しめる2マップ。
Easyレベルの「Hannover」は橋を挟んでイギリスとオーストリアが対峙する農村地帯で,プレイヤーはイギリス軍を操作して,防戦一方のオーストリア軍をひたすら攻撃する。もう一つの「Cyrenaica」は,難易度Mediumの広大な砂漠のマップ。二つのマップは難易度こそ違うが,どちらも遮蔽物が少なく,割と忙しいユニット操作と局地的な状況判断を要求される戦術マップだ。
「Hannover」では,敵方のオーストリアが,こちらが接近しない限り自陣から出ようとしないため,キー操作を確認したり隊列を考えたりと余裕を持ってプレイできる。
一方のCyrenaicaは,はるか遠くの砂漠の丘から,オーストリア軍が砂塵をまきあげて押し寄せてくるため,かなり緊迫感のあるプレイになる。オーストリアはワラワラと攻めてきてリニアに隊列を変え,こちらの歩兵のスキを突いて一気に砲兵を目指してきたりと,なかなかに手強い。敵陣との距離に合わせて,Shiftキーで歩・騎兵の白兵/射撃をタイミングよく切り替え,戦闘を有利に進めよう。
欲を言えば,これまでにムービーなどでさりげなく公開されている"海戦"も試してみたかったところ。まぁ2005年4月27日の発売日も近いことだし,前述の海戦や,ターンベースでの戦略フェーズを遊べるセカンドデモのリリースに期待しつつ,遊んでみてほしい。
■キー操作
■動作環境
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