Text by Sluta
この連載もいよいよ最終回。今回取り上げるモルドールは,ほかの3軍勢とはかなり違った特色を持っている。映画ではミナスティリスや黒門での戦いで見られた圧倒的な物量が印象的だが,本作品でも,序盤から物量で敵をのみ込むような攻撃を行える。
モルドールにはコストなしで生産できるユニット「オーク戦士」がいるので,序盤はこれをフルに生かして戦っていこう。
スタートしたら,まずは本拠にオークの穴と食肉処理場を一つずつ建設する。オークの穴が完成したら,ひとまずはオーク戦士を生産し続けよう。続いて外の居留地を確保していくのだが,野生のワーグかゴブリンに占領されている居留地は,オーク戦士が3部隊もあればつぶせるので積極的に攻め落としていこう。
ただしこのとき,指輪の力にある「サウロンの目」で,戦闘地域を照らしながら戦うこと。野生のトロルだけはオーク戦士では分が悪いので,とりあえず避けておく。
居留地を積極的に確保しつつ,敵がすでに保有している施設も,序盤から攻撃していこう。モルドール以外が序盤からどんどんユニットを生産してくることはほとんどなく,スタート時からある2部隊程度しか保有していない場合が多いので,序盤の主導権争いでは勝てるはず。
そして,取った居留地は,すべて製材所にしていこう。建物のコスト削減効果を得るためだ。
外の居留地を製材所で,本拠地を食肉処理場で埋め尽くしたら,トロルの檻を建設して山トロルを育成していく。
そして徐々に勢力を拡大しながら,大体以下のような編成にしてみよう。
・オーク戦士+オーク弓兵をグループ化したものを4〜5部隊(火矢装備)
・山トロル4〜5体と打鼓トロル2体程度
・破城槌とカタパルトをできるだけ多く
・その後,資源に余裕ができたら魔王とナズグルを召喚
オークをグループ化しておく理由は,なるべく生き残らせてランクをアップさせたいからだ。オークは「サウロンの目」を使って戦えば素早くランクアップ可能で,とHPや攻撃力が高まることで,結構強いユニットとなる。序盤にワーグの巣などを攻め落としていれば,それだけでランクが上がっているオーク戦士も多いことだろう。それらと弓兵を組み合わせる。
ユニット同士の密集度が高まるというのも利点だ。敵の範囲攻撃には弱くなるが,戦力の集中運用という点では優れている。
また,グループ化してもそれほど移動速度が落ちないというのも理由の一つだ。どちらにせよ,オーク弓兵は単体では非常に弱いので,火矢装備は必須である。
打鼓トロルと魔王の持つリーダーシップボーナスも有効に使いたい。魔王は戦闘が起こっている地域の真上に展開するようにして,リーダーシップボーナス付与を主任務として考えてもよいくらいだ。
ところで,モルドールでプレイする場合には,火矢対策が頭の痛い問題になる。ナズグル,トロル,ムマキルらは,すべて火矢が弱点である。
対策としては,カタパルトをうまく活用することが挙げられる。モルドールのユニットの中で,ほかの軍勢の弓兵よりも長い射程を持っているユニットは,カタパルトしかない。動いている敵には当たりにくいが,射撃する瞬間には必ず動きが止まるので,その瞬間を狙い撃ちするか,「指定位置を砲撃」する機能を使って,敵の動きを先読みして砲撃するという方法で倒そう。
また,火矢に対して高い防御力を持っているリューンの戦士を使うのも一策だ。
モルドールは機動力に劣るため>,相手に主導権を握られると厳しい。相手に好き勝手に動かれないように,常に攻め続ける姿勢が重要だ。
実際に攻め続けなくとも,敵の視界内にユニットを向かわせればそれだけで敵の注意をひきつけられるわけだし,攻城兵器を大量に保有して敵本拠地の前に陣取るだけで,それなりのプレッシャーは与えられる。「今にも攻勢に出てきそう」だと相手に思わせ続けられれば,敵を釘付けにできるのである。
モルドールにはほかの軍勢のような英雄はいないが,ムマキルやトロルなどの一般ユニットも英雄クラスの強さを持っている。またムマキル,トロル共に,ランク2になるとHPが自動回復する能力を持つ。打鼓トロルの経験値ボーナスをうまく使ってランクをアップさせよう。
・ムマキル(初期ランク1)
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<守備>
クリックして指定した場所を守る。守備範囲内に敵が侵入すると応戦し,ある程度までは追尾して攻撃する
<突撃攻撃>
球状のエネルギーの塊を放ち,対象とその周辺のユニットを吹き飛ばして大ダメージを与える
<退出>
ムマキルの背中に乗っているユニットを降ろす
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・山トロル(初期ランク1)
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<守備>
クリックして指定した場所を守る。守備範囲内に敵が侵入すると応戦し,ある程度までは追尾して攻撃する
<岩を探す>
周辺にある岩を探し,手に持つ。このコマンドを使わなくても,プレイヤー自身で直接岩をクリックしてやれば同じことができる。岩を投げられるのは1回のみで,その後は素手に戻る
<木を探す>
周辺にある木を探し,手に持つ。岩と同じようにプレイヤーが手動で持たせることも可能。ただし木は1回装備すると手放すことができない。木を装備すると,攻撃範囲が増加する
<オークを捕食する>
近くにいる味方のオークを食べ,体力を全回復させる。オークは労働者,戦士,弓兵のどれでも可。木や岩を持っていると,このコマンドは使えない
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・打鼓トロル(初期ランク1)
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<守備>
クリックして指定した場所を守る。守備範囲内に敵が侵入すると応戦し,ある程度までは追尾して攻撃する
<リーダーシップ>
周辺のユニットに攻撃力+150%,防御力+50%,経験値+300%のリーダーシップボーナスを与える
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・カタパルト(初期ランク1)
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<守備>
クリックして指定した場所を守る。守備範囲内に敵が侵入すると応戦し,ある程度までは追尾して攻撃する
<砲撃>
指定した地点を砲撃し続ける
<弾の切替え>
燃える岩と,死人の首の2種類の弾を切り替える。通常は燃える岩のほうを使えばよいだろう
<警戒/自動攻撃>
視界内に敵が入ってきた場合,自動で攻撃するかどうかを切り替える
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・ナズグル(初期ランク10)
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<金切り声>
周囲の敵ユニットが逃げ出す。効果の持続時間は短い
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・魔王(初期ランク10)
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<金切り声>
周囲の敵ユニットが逃げ出す。効果の持続時間は短い
<リーダーシップ>
周辺のユニットに,攻撃力+200%,防御力+50%のリーダーシップボーナスを与える
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・バルログ(初期ランク10)
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<火をつける>
バルログ自身を燃え上がらせ,攻撃力に+200%,防御力に+50%のボーナスを与える。そのほか,バルログの周囲にいるユニット/建物に対してもダメージを与える
<炎の鞭>
鞭で強烈な一撃を与える。複数のユニットに効果があるが,建物にはほとんど効果がない
<叫び>
雄叫びをあげ,近接する敵ユニットを逃走させる
<炎を吐く>
指定した地点を中心として扇形に炎を吐く。本拠地の建物を,一度に複数破壊するときなどに効果的
<飛行>
大きな跳躍をして指定した地点に落下する。落下した地点の周辺の敵ユニットは吹き飛ぶ。攻撃というよりは,素早い移動手段として使える能力
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オーク関連の力が三つもある。オークは食肉処理できたり,トロルの体力回復にも使えたりと利点が多いので,やはりモルドールでプレイするときにはオークを主力として使っていきたい。
1 汚れた大地
指定した地点の大地を汚れさせて,味方ユニットに防御力+50%のボーナスを与え,敵ユニットのリーダーシップボーナスを失わせる
2 サウロンの目
「サウロンの目」は,使用中は一時的な英雄扱いで,自由に移動可能。照らした場所にいる味方のオークに攻撃力+150%,防御力+50%,経験値+200%のボーナスを与える。敵のステルスユニットを発見することもできる
3 産業
選択した資源生産施設(食肉処理場,溶鉱炉)の生産性を一定時間2倍にする。指定範囲内の複数の施設に効果がある。ただし,製材所には使えない
4 掃除屋
敵を倒したときに自動で資源を獲得する
5 荒廃
マップ上の指定した範囲内にある木々を,直ちに資源に換える。レンジャーやエルフの戦士の隠れ場所を無くす手段としても効果的
6 漆黒の闇
一定時間,マップ上のオークに対し攻撃力+50%,防御力+50%のボーナスを与える
7 軍団召集
一定時間,オーク戦士とオーク弓兵の生産速度を大幅に上昇させる
8 バルログ召喚
バルログを召喚する
タイトル |
: |
ロード・オブ・ザ・リング バトル・フォー・ミドルアース |
発売元 |
: |
エレクトロニック・アーツ |
発売日 |
: |
2004/12/16 |
価格 |
: |
8379円(税込) |
動作環境 |
: |
Windows 2000/XP,Pentium4/1.3GHz以上,メモリ 256MB以上,HDD空き容量 4GB以上,VRAM32MB以上搭載したDirectX9.0b対応ビデオカード |
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