オープンβテストが開始されてから3週間ほど経っているが,キャラクター育成は順調に進んでいるだろうか? 筆者も対人戦での活躍を夢見て,日々狩りに勤しんでいるところだ。
そんな中,主に初心者プレイヤーから頻繁に聞こえてきたのが,「一番弱い敵はどれ?」という質問だった。やる気満々でゲームをスタートしても,最初に戦うべき相手を間違えてしまうと,レベリングも思うように進まない。ゲーム序盤をスムースに駆け抜けられるよう,今回は適切なレベルの上げ方について解説していこう。神の海賊都市周辺のモンスター配置マップも用意したので,併せてチェックしてみてほしい。
また,武具の精錬/オプション移植に関しても説明しているので,レベルだけでなく装備にもこだわりたい人は,ぜひご一読を。
RYLPart2でPvPを楽しみたいなら,キャラクターはできるだけ高レベルのほうがいい。ここでは,キャラクターのレベル上げについて説明していこう。
まずレベル上げの道筋としては,クエストを順番にこなしていくのが最も分かりやすいだろう。クエストを受ければ,対象モンスターのレベルや生息地域を簡単にチェックできるため,ゲームに慣れるには最適。
クエストの大半が,「○○に居る××を△匹倒して証拠を持ってこい」といったような内容で,クエストジャーナルで確認できるマップには,そのモンスターの生息地が記されている。マップさえきちんと確認すれば,そのモンスターがいるあたりへ迷わずたどり着けるという親切設計なのだ。
また,各クエストには"難易度"として,クエストクリアに必要と思われるキャラクターレベルが設定されている。表記されたレベル付近でないと若干クリアが難しいチューニングになっているので,クエストは目標や道標として最適なのである。なおクエストクリア時にもらえる報酬はまちまちだが,経験値やGoldだけではなく,武具がもらえることもある。手っ取り早く強くなりたい人は,ぜひクエストを活用しよう。
レベル10になったら,クエストの流れに従っていれば転職が行えるはずだ。種族や下位クラスによって対応NPCが違うので,間違えないように話しかけ,"転職"で上位クラスを選択しよう
さて,ゲーム開始直後の狩場選びでまず知っておきたいのは,最も弱いモンスターはヤングシーマン,その次に弱いのがシーマンビレッジャーだということ。マップを見てもらえば,こいつらが街の北西と北東に棲息しているのがわかるだろう。スタート地点から最も近いのが北東の海岸線にある狩場。北西の狩場は街の裏側に当たり,崖を飛び降りたりすれば直接行くことができるものの,戻ってくるのがやや面倒なので,まずは北東の狩場で経験値稼ぎをするのがいいだろう。
マップに記されている青文字モンスターはチーフモンスターと呼ばれるもので,体力が多く攻撃力も高い。うかつに近づかないほうがいいだろう。ただし,キングシーマンは転職クエストの関連で倒さなければならないモンスターなので,レベル10になったころには1度は相手をしなければならない。
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Lキーを押せばマップが開く。マップの"モンスター分布"というタブを押せば,自分のレベルから見た,レベル別モンスター分布が大体わかるようになっている。これはレベル3程度のモンスター分布なので,Mobの名前付きマップと見比べてもらうと活用しやすいだろう |
なおチーフモンスターは,基本的にアクティブ(近寄っただけで反応する)なうえ,自分の周りに護衛を従えている。一定距離まで近づくと護衛と共に襲ってくるので,要注意。そのほかは,RPGの基本というべき「例外を除いては街から遠くなるほど敵が強くなる」という法則が生きているので,本誌読者なら問題はないだろう。
またもう一つ注意を喚起しておきたいのが,シーマン族の中に紛れるように生息しているスモールクラブやジャイアントクラブの強さ。この2種類は防御力が高めなので,武器が弱いうちはあまりお勧めできないモンスターである。
このようにクエストを受けながら,シーマン族を中心にゴブリンあたりまでのモンスターを倒していけば,ソロプレイですんなりとレベル10になれるはずだ。転職すればクラススキルを覚えられるようになり,戦闘力は(クラスにもよるが)大幅にアップする。
転職後は,次のクエストが受けられるレベルを目標値として,モンスター狩りを続けながらパーティプレイなどで楽しむのもいいだろう。
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クエストを受けると,ジャーナル(Tキー)を開いたときに,クエスト内容や対応したMobの位置などを確認できる。クエストを受けたら忘れずにチェックしておこう |
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東口のMobは手強く,最初はまったく手に負えない。うかつに近づくと襲ってくるものもいるので,注意したほうがいいだろう |
次に,効率よくレベリングを行うためには欠かせない,武器や防具について説明しておこう。
武器には,耐久度,ダメージ,命中,MAX MP,MP回復,Critical,ブロックなど,さまざまなパラメータ項目がある。ここでは,とくに重要な項目について説明する。
"ダメージ"には"最小ダメージ〜最大ダメージ"が設定されており,これにキャラクターの強さが加味されて実際に与えるダメージの基本値となる。ベースとなる威力はあくまで武器の威力なので,この項目の最大ダメージが高いほど,物理攻撃力は大きなものになる。なお,サイズや杖などに付加されている"魔法力"は,"ダメージ"の魔法版といえるパラメータ項目だ。
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武器や防具を購入するときは,よりよいものがないか,"商品変更"ボタン(もしくはRキー)を押して,ラインナップを更新してみよう |
"命中"は,読んで字のごとく命中率に影響する数値。自分と同等かそれ以上のモンスターに効率よくダメージを与えようと思うなら,命中の高い武器を持つといいだろう。いくら威力のある武器でも,当たらなければ意味がない。
"MAX MP"は,設定されている数値だけ,キャラクターのMP最大値を増やしてくれる。ファイター/ローグベースのキャラクターはMP最大値が低いので,スキルを多用したいならMAX MPの高い武器を装備するべきだろう。同時に"MP回復"が付加されている武器ならば,休憩時間が短縮できるので快適な狩りが楽しめるようになる。
"Critical"は,クリティカルヒット率が上昇する数値。この数値がキャラクターのステータスから計算されるクリティカル値に加算され,最終的なクリティカルヒット発生率に影響する。手数の多いアサシンやウォーリアなどは,クリティカル率が高いと圧倒的な攻撃力を発揮できるので,"ダメージ"と共に注目したいパラメータ項目だ。
そして最後に"ブロック"だが,普通に考えるとブロックするのは盾の役割。しかし武器でもブロックできるのが,RYLPart2のユニークなところだ。
ブロックの効果は非常に大きく,ブロックが発動すれば,被ダメージが0になる。"ブロック"値に注目して装備を整えていけば,狩りや対人戦での生存率もグッと高くなることだろう。
防具には,耐久度,防御力,回避,MAX HP,HP回復,魔法抵抗の6項目が用意されている。基本項目は,耐久度と防御力だ。
"防御力"には被ダメージを軽減する効果があり,これが高いとモンスターの攻撃力から防御力の数値分ダメージを差し引いてくれる。
"回避"は,敵からの攻撃を避けるための回避率に影響する数値。ダメージを軽減する防御だけでなく,回避にもこだわれば,生存率が高まり,またヒーラーの負担も軽くなる。
"MAX HP"は,自分のHP最大値にさらに加算されるHP。ステータスから計算されるHP値はレベルアップによって若干増えるものの,防具に付いているMAX HPボーナスは,決して無視できない要素だ。アーマーやヘルムを買うときには,まず防御力とMAX HPに注目するのがいいだろう。"HP回復"も付加されていれば,休憩時間も短縮できてさらに効率的だ。
最後に"魔法抵抗"だが,序盤は魔法を使ってくるモンスターが少ないので,それほど気にならない項目といえる。魔法抵抗を意識するのは,PvPを積極的に楽しみたくなってからでも遅くはないだろう。
このように,武器や防具にはさまざまなパラメータ項目が用意されている。しかし,商店からの購入やモンスターからのドロップだけでは,理想的な武器防具を入手することは難しい。そこで注目したいのが,次に解説する二つのシステムである。
RYLPart2に用意されているアイテム強化システム。それが精錬システムとオプション移植だ。これらは海賊都市の鍛冶屋で行える。
精錬前と精錬後ではグレードが1ランク上がっている。防具はD+++の次がCグレード。武器の場合はD++++++の次がCグレードとなる
RYLPart2の武器防具には,それぞれ最下位ランクの"F"から最上位ランクの"AAA"までグレードが存在する。ベースとなるFグレードにはそのグレード内での細かなランクはないが,その上のDグレードからは,DからD++++++まで7段階(防具はD+++まで)のランクがある。そしてD++++++の精錬に成功するとCへとアップグレードされる。当然,Cグレード以上の武器防具にも同様にランクが存在する。
このグレードとランクによって,同じ種類の武器防具でもダメージやそのほか付加効果が違い,同じランクで同じステータスが強化されていてもその数値に幅があるため,まったく同じ性能のアイテムは,ほとんど存在しないといってもよい。
Dグレードの装備に関しては,街の武器商人や防具商人から購入可能。商品変更(Rキーで店の品揃えを変えられる)して,リストの更新を繰り返し,できるだけいいものを購入するのが,効率よくパワーアップしていくコツだ。もちろん,ランクが高く性能の良い装備は,その割合によって価格が上昇する。また,クエストの報酬や,ごくまれに一般モンスターからもCグレード装備が手に入る。基本的にここまでが,比較的簡単に手に入れられる武器防具となる。
Bグレード以上の装備に関しては,より強いモンスターを倒すか,武器防具の精錬を成功させなければ入手できない。精錬するためには,モンスターを倒して得られる"シルビン" "ミスリル" "イタニウム"といった鉱石を使用する。これら3種の違いは,成功率。序盤から比較的容易に手に入るシルビンは最も成功率が低く,レベル30が見えてくるころから徐々に取れるようになるミスリルが,それよりやや成功率が高い。イタニウムはミスリルよりもレアだが,最も精錬成功率が高いということになっている。
では生産スキルが存在しないRYLPart2で,どうやって精錬を行うのかというと,前述のとおり街にいる鍛冶屋を利用する。鍛冶屋に話しかけるとメニューが開くので,そこで精錬を選択すれば精錬用のウィンドウが開く。ただし,精錬を利用できるのはレベル40以上のキャラクターだけ。ややハードルが高いシステムだが,精錬で最強の武器防具を作ってみたい人は,ぜひ頑張ってレベルを上げてほしい。
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シルビンは序盤から頻繁に手に入るので,できるだけ倉庫などに預けて溜め込んだほうがいい。ミスリルやイタニウムは,精錬成功率がシルビンより高いものの,なかなか手に入らない |
精錬に使用する材料だが,シルビンはそれなりに見かけるものの,ミスリルやイタニウムは希少なうえ,1回の精錬で鉱石を10個ずつ消費するのでなかなか頭が痛い。さらに精錬には成功失敗の判定があり,失敗した場合にも鉱石は消去される。シルビンなどは,それこそ低レベルのころから溜め込んでいき,ある程度レベルが上がって,レベルが上がり辛くなってきたころに,武器防具をアップグレードするのがよさそうだ。
なお,精錬には段階があり,装備の種類によって段階ごとの強化項目が異なる。さらに5段階めまではそれぞれ5種類の項目が上がっていき,その後6段階めから10段階めまではソケットが追加されることになる。このソケットには宝石をはめられ,宝石によってさまざまな項目の強化が可能となる。(下記の宝石埋め込み効果表参照)
このように,精錬は装備のランクアップに欠かせないシステムだが,残念ながら序盤からは手を出せない。そこで,序盤からでも行えるアイテム強化方法のひとつ「オプション移植」を紹介しておこう。
オプション移植は,買ったり拾ったりした同グレード/同種アイテムに付いている付加効果部分を移植することで,足りない効果を補うシステムだ。ランクが異なる物同士でも,欲しい効果があれば,移植して強化できるというわけだ。
ただし,それぞれの数値は,(ベースアイテムの数値+犠牲アイテムの数値)÷2となるので,最終的に最大値までは上がらないようになっている。
手順としては,同じグレードの同じ武器を用意し,ベースとなるアイテムをセットした後,犠牲となるアイテムをセットする。このとき,どの項目を移植するかを選択するのだが,項目によって増減のしかたが異なるので,表示されている結果を見て納得してから確定するのがいい。そこで決定ボタンを押すと,移植後のアイテムが完成,犠牲アイテムは消滅することになる。ただし,ヘルム,手袋,ブーツ,プロテクトアーム,ベルビスなどにはオプション移植が行えない。そのため,例えば付加効果つきのヘルムなどは,がんばってより良いランクの物をお店で選ぶしかないようだ。
序盤はなかなか高グレード武器を余分に持てるほどの財力がないだろうが,余裕が出てきたら,オプション移植で足りない効果を強化していこう。
なお,精錬/オプション移植には手数料が発生する。効果が大きいほど,ランクが高いほど,また,武器の性能がいいほど,その手数料は高くなるので,要注意。
●回復アイテムは同一タイマー。使いどころは的確に!
休憩の効果が高く,HP/MP回復にはさほど苦労しないRYLPart2だが,狩場のランクが上がるほど,モンスターから受けるダメージも大きくなってくる。そうなると,いくら適正レベルでも稀に受けるクリティカルヒットなどで,予想外の瀕死状態に陥ることも増えてくるだろう。また周りにアクティブなモンスターやリンクするタイプのモンスターがいると,ちょっとしたミスで甚大なダメージを受けてしまう。そこで常備しておきたいのが回復アイテムだ。
回復アイテムといえば,序盤から手に入る"パン"や"生肉" "焼いた肉" "ベーコン"などがある。これらは雑貨商人から購入できたり,モンスターを倒すとたまに落としたりするので入手は容易である。それぞれの違いは回復量で,例えばパンなら200HP回復だがベーコンなら800HP回復といった具合だ。またそれ以外の回復アイテムとして,きのこの森に居るNPCが売っている"きのこ回復剤"や,モンスターを倒して手に入れた宝石類の欠片を蒸留して作る"ポーション"などがあり,こちらは若干回復量の変動があるアイテムである。
これらの回復アイテムはすべて同一タイマーで管理されている。そのため,回復量の違うアイテムでも同時に使うことができないので注意が必要だ。緊急時には,なるべく回復量の多い回復アイテムを使いたい。
ベーコンまでの食料に関しては回復量が一定なので,序盤は800HP回復というのが基本だ。モンスターからのダメージが多くなってくると,800HP回復程度では焼け石に水になってしまう。そこで利用したいのが,きのこ回復薬やポーションだ。これらは最低回復量が決まっており,それを見る限りではベーコンより劣る場合がある。しかし,"最大HPの何%まで回復する"といった,食料系とは異なる回復効果を併せ持っているのだ。きのこ回復薬なら20%まで回復という効果があるので,自分の最大HPが4000を超えている状態なら,ベーコンよりこちらのほうがお得ということになる。これらの回復アイテムを上手に使えば,戦闘で簡単にやられることはなくなるだろう。
●売られていない回復アイテム「ポーション」を作ろう
モンスターを倒すとたまに手に入る宝石類は,"欠片"や"小さい"など3段階に分かれている。これを蒸留することで,ポーションが作れる。
ポーションにはその材料となる宝石の種類によって,単純に回復だけを目的としたヒーリングポーションのほかに,様々な効果を持ったポーションが作り出せる。ここでは,ポーションを作成する方法を簡単に解説しておくことにしよう。
蒸留の方法は,雑貨商店で売られている"蒸留水"に,対応した宝石をドラッグアンドドロップするだけ。具体的に手順を説明すると,"蒸留水(S)"に"ルビーの欠片"をドラッグアンドドロップすると,"ヒーリングポーション(S)"が完成するといった流れだ。そのとき,蒸留には蒸留水と宝石の組み合わせの条件があり,蒸留水(S)には"(宝石)の欠片"が対応,蒸留水(M)には"小さい(宝石)"が,蒸留水(L)には"(宝石)"が対応している。"(宝石)"のところには各宝石類が対応し,宝石の種類によって異なる効果のポーションを作れる。各ポーションの効果に関しては下記に表を用意したので,そちらを参照してほしい。
ポーションはサイズによっても効果の大きさが違う。大きい宝石を使用して作ったポーションのほうが当然ながら大きな効果を持っており,それだけ重要なポーションということになる。ただし,完全な宝石は希少なので,実はなかなか作れない。ポーションはPvPにも必須のアイテムなので,いろんなポーションを作って常備しておければ最高だ。間違っても貴重な宝石を売ったりしないようにしよう。