ヴァンナス海岸で75センチオーバーのアトールトレバリーを爆釣！ 「FINAL FANTASY XV」釣りレポート

　2016年11月29日の解禁以来，「FINAL FANTASY XV」（PS4 / Xbox One）での釣りが盛況だ。Twitterなどでも続々と釣果が報告されており，中には100センチ，18キロオーバーのジャイアントトレバリーを釣り上げた釣り師もいる模様。それを見た筆者は居ても立ってもいられず，リード地方のヴァンナス海岸まで足を延ばしてみた。

　ヴァンナス海岸はリード地方の南端に位置している。浜辺にはヤシの木が立ち並んで南国の雰囲気が漂い，沖合には動物の角のようなシルエットの神影島が浮かぶ，風光明媚な場所だ。

釣り場は渡船場兼リゾート施設のガーディナに隣接しているほか，キャンプ場からもほど近く，宿泊についての心配はない

　湾奥部に位置しているせいか波は穏やかで，ジャイアントトレバリー，ガーディトレバリー，グローリーバレルフィッシュなど，初心者でも釣りやすい魚が生息している。釣具店「釣り具のロバート」も店を構えているので，手ぶらで行っても楽しめるのが嬉しい。

　まずはジャイアントトレバリーに狙いを定め，ルアーに「ポップペック・チョコボ」を選んで第一投だ。

●ジャイアントトレバリー用タックルチョイス

ラインは「スパイダーシルク」，ルアーは「ポップペック・チョコボ」，ロッドは「マインドブレイク」，リールは「メンカル」。何ということのないスタンダードな構成だが，ジャイアントトレバリーにはこれくらいがちょうどいい。糸を太くしたり，竿やリールをいいものに変えたりすると，あっけなく釣れてしまって楽しみがなくなってしまう

　普通の釣りであればキャスティングのポイントで一悩みするところだが，FFXVでは右上のマップに魚の位置が表示されるので，まったく困らない。しかも食用（黄色）と非食用（青）まで分かってしまうのだ。ジャイアントトレバリーは食用なので，黄色のポイントに向かって［○］ボタンで投げ込む。

ルシス王国の魔法か，ニフルハイム帝国の科学力のおかげかは分からないが，魚の位置がピンポイントで分かる

　ポップペック・チョコボは，その大きく開けた口が水面をかき分ける音で魚を引き寄せるので，魚を置きざりにしない程度に勢いよく［R2］ボタンでリールを巻いてみる。そうこうするうち，画面上部に赤いゲージが広がりはじめ，不穏な音楽が流れてきた。

　これは来る……！　と思う間もなくロッド（コントローラ）にガツンと衝撃が来て，画面には左アナログスティックの操作指示が。すかさず指示通りに倒してヒット！


　ここからが魚との本格的な勝負だ。画面右下に表示されたラインの耐久力が0になる前に，魚のスタミナを削りきれば釣り上げられる。
　いい竿を使えばラインの耐久力が減りにくく，同じくいいリールを使えば魚のスタミナを削りやすくなるという感じで，ラインの耐久力をHPと捉えれば，武器（リール）と防具（ロッド）を使った，文字通りの戦闘なのだ。


　魚はこちらのラインを切ろうと，水中を右へ左へと激しく動き回るので，画面に表示されるラインテンションのゲージを確認しつつ，リールを巻いていく。魚との戦いではあるが，無理矢理ねじ伏せようとしてはいけない。魚が行こうとする方向に左アナログスティックを倒し，ロッドを先回りさせるのだ。その方向は画面にも表示されるが，魚がある程度近づいてきたら，そちらを直接見たほうが素早く対応できるだろう。

魚が跳ねたとき，画面の指示通りに左アナログスティックを倒すと，魚のスタミナを減らせる

　魚のスタミナが減り，ラインの耐久力に余裕があると強引にリールを巻きたくなるところだが，焦ってはいけない。ラインは使い捨てではないので，ここで減らしたばっかりに次の魚を逃す，ということにもなりかねないからだ。

　そうして釣り上げたのは，54センチ，2648グラムのジャイアントトレバリー。記事の冒頭で触れた100センチ級には遠く及ばないが，個人的には大満足だ。

FFXVの釣りは取り込みに失敗することがないので安心だ

　続いてガーディトレバリーを狙うべく，ルアーを「マジックウォーカー・プリン」に変えて再びキャスト。ほどなくヒットしたが，一瞬見えた魚体は青みがかっていた。ガーディトレバリーなら黄色のはず……と思う間もなく，ラインの耐久力があっという間に削られていく！　慌ててロッドを倒してリールを巻くが，相手のスタミナは一向に減ってくれない。結局ラインを切られてしまった。

敗北。当然ながらラインだけでなくルアーも失うことになる

　悔しがりながらふとマップを見ると，点滅表示されている魚がいる。これはどうやら大物を表しているようだ。先ほどかかったのはこれだろう。
　となれば，再挑戦しないわけにはいかない。ラインに加えてロッドとリールも変え，万全の体勢で臨む。

●謎の大物用タックルチョイス

ラインは「スーパーバリーン」，ロッドは「バタフライエッジ」，リールは「ガラテア」と，いずれもジャイアントトレバリー用から1ランク上げてみた

　日は傾き始めている。昼または夜にしか釣れない魚も多いので，のんびりとはしていられないのだが，数回キャストしても，一向にヒットしない。
　ルアーは先ほどと同じ「マジックウォーカー・プリン」なので，食わないということはないはず。ということは動かし方か……と思い当たり，いろいろなロッドアクションを試してみることに。
　一度動きを止めた後，ロッドを左右に動かしながらリールを素早く巻くと，やっと食いついた！

　食いつきさえすれば，装備を整えたこちらのもの。余裕を持って相手のスタミナを減らしていく。ラインを「スーパーバリーン」にするだけで何とかなったような気がしなくもないが，逃すよりはマシだ。


　釣り上げてみると，相手は49センチのアトールトレバリー。先ほどのジャイアントトレバリーより小さいサイズだが，力は段違いだった。
　いよいよ日没が迫る中，再び点滅するポイントが現れたので，すかさずキャスト。今度はすんなりヒットさせて，続けてアトールトレバリーを釣り上げた。今度は76センチの大物だ。


　日が沈んでも，ヴァンナス海岸での釣りは終わらない。ここはグローリーバレルフィッシュの夜釣りポイントでもあるのだ。実は日中にも釣れるのだが，夜間はほかの魚がいなくなるので，狙いやすくなる。キラキラと輝く魚体はガーディナに向かう橋の上からでも確認できるが，残念ながら橋の上からそれを眺めながら釣ることはできない。

グローリーバレルフィッシュ用のルアーには「マジックウォーカー・レチェ」や「デッドリールーレット・フロートアイ」などがあるが，「ポップペック・チョコボ」でも十分釣れる

　丸一日釣りを満喫して，近くにあるキャンプ場「ラケルテの標」へと引き揚げる。夕食は，もちろん自分が釣り上げたジャイアントトレバリーだ。近くで採れるリードペッパーを効かせたグリルを食べると，明日は最大HPが100増えるくらい元気に過ごせそうな気がする。

攻撃力も70くらい上がりそうな気がする

　大満足だった今回の釣行。噂では，ヴァンナス海岸にはアトールトレバリーよりもさらに手ごわい魚もいるという。釣り人の腕や時間を選ばずに楽しめるポイントなので，ぜひ一度訪れてみてほしい。

●ヴァンナス海岸周辺情報

【交通】
ハンマーヘッドから車で約3分，チョコボで約8分，徒歩で約15分。駐車場，給油所有り。


【宿】
シーサイド・クレイドル（宿泊料：1万GIL）

ガーディナ渡船場の高級ホテル。落ち着いた雰囲気の広々とした部屋には一度泊まってみたいが，食事がつかず，レストラン「コーラルワール」のメニューもお高めなので，財布との相談が必要。

モービルキャビン（宿泊料：30GIL）

リーズナブルに済ませたいが，野宿はちょっと……という人ならこちら。ただしこちらも食事はつかない。

ラケルテの標（無料）

筆者が使ったキャンプ場。釣り人なら積極的に野宿して自分が釣った魚を食べ，浮いたお金を釣り具に充てたいところだ。

【釣り具店】
釣り具のロバート

24時間営業の釣り具店。ロッドやリールは置いていないが，ルアーの品揃えは豊富で，「スパイダーシルク」「スーパーバリーン」のライン2種が販売されているのも嬉しい。

●まだまだある！　FFXVの釣りスポット

クラストゥルム貯水池

誰もがお世話になるハンマーヘッドからほど近いが，その割にあまり知る人がいない穴場的存在。巨大なパイプのお陰で景観はあまり良くないものの，その下に大物がいそうな雰囲気がする

二グリス湖

ダスカ地方の雄大な自然に包まれて釣りが楽しめる。世界を股にかける釣り師，ネイヴィスさんを見かけたら挨拶しておこう

ウェナス川

FFXVではもちろん川釣りも楽しめる。ネイヴィスさんの話によると，ここには朝と夕方のわずかな時間帯にしか釣れない魚がいるとか

カエムの荒磯

同じ海釣りでも，よりワイルドな磯釣りを楽しみたいならこちら。釣り場のすぐ後ろにキャンプ場があるので，日没を気にせず楽しめる

農夫のため池

50センチ超のアルストバスが群れをなしていると釣り雑誌「Fish Fanatics Monthly」に紹介されているスポットだ

「FINAL FANTASY XV」公式サイト