ソニー，「Xperia 10 III Lite」を8月下旬以降に発売。シリーズ初のeSIM対応5Gスマートフォン

　2021年8月20日，ソニーは，ミドルクラス市場向けの5G対応スマートフォン「Xperia 10 III Lite」を発表した。本製品は，2021年4月に発表となった「Xperia 10 III」の日本国内向けモデルで，8月下旬以降に通信事業者からの発売を予定する。本稿執筆時点で，価格は明らかになっていない。

Xperia 10 III Lite

　Xperia 10 III Liteは，ソニーが5Gスマートフォンのスタンダードモデルと位置付ける製品だ。外観は，海外市場向けモデルのXperia 10 IIIと変わらない。

ソニーがスタンダードモデルと位置付けるXperia 10 III Liteの概要

カラーバリエーションはブラック，ホワイト，ブルー，ピンクの4色を用意する

　スペックで大きく異なるのは，主に通信機能だ。Xperia 10 IIIはシングルSIM仕様であるのに対して，Xperia 10 III Liteでは，nanoSIMとeSIMという構成になっており，デュアルSIMデュアルスタンバイ（DSDS）やデュアルSIMデュアルVoLTE（DSDV）に対応する。ソニーによると，XperiaシリーズのスマートフォンでeSIMに対応するのは，Xperia 10 III Liteが初めてだという。また，おサイフケータイといった日本市場でニーズの高い機能を盛り込んでいる。

Xperiaシリーズとして初めてのeSIM対応モデル。DSDSやDSDVに対応する

　このほかにも細かいところでは，内蔵ストレージ容量が128GBから64GBへと変更となったのに加えて，FMラジオ機能が省略されている。

　搭載SoC（System-on-a-Chip）は，Qualcommの「Snapdragon 690G 5G」で，5Gの対応周波数はSub6のみだ。
　ディスプレイは，約6インチサイズで，Xperiaシリーズではおなじみであるアスペクト比21：9の縦長有機ディスプレイを採用する。また，サウンド機能も見どころで，音声圧縮技術「LDAC」や，圧縮音源の高音質化機能「DSEE Ultimate」など，上位モデルと同等の機能を搭載した。

ゲームプレイや映像コンテンツの表示に適したアスペクト比21：9のディスプレイを採用する。サウンド機能は上位モデルと同等だ

　カメラ機能は，リアカメラが標準と広角，望遠という3眼構成で，ナイトモード，オートHDR，シーン認識機能などを利用できる。

3眼構成のカメラユニットを搭載。標準は27mm（35mm換算，以下同），ウルトラワイドは16mm，望遠は54mmでとなっている

　Xperia 10 III Liteの主なスペックは表のとおり。モバイル通信の対応バンドなどは，各通信事業者より発表となる見通しだ。

表　Xperia 10 III Liteの主なスペック

メーカー	ソニー
OS	Android 11
ディスプレイパネル	約6インチ有機EL，解像度未公開，アスペクト比 21：9，HDR表示対応
プロセッサ	Qualcomm製「Snapdragon 690 5G」 ・CPUコア：Kryo 560（最大2GHz） ・GPUコア：Adreno 619L
メインメモリ容量	6GB
ストレージ	64GB
アウトカメラ	3眼式 ・標準：約1200万画素，F1.8，焦点距離27mm ・超広角：約800万画素，F2.2，焦点距離16mm ・望遠：約800万画素，F2.4，焦点距離54mm
インカメラ	約800万画素，F2.2
対応5Gバンド	未公開
対応LTEバンド	未公開
対応3Gバンド	未公開
無線LAN対応	Wi-Fi 5（IEEE 802.11ac）
Bluetooth対応	未公開
バッテリー容量	4500mAh
待受時間	5.1
連続通話時間	未公開
USBポート	USB Type-C
公称本体サイズ	約68（W）×154（D）×8.3（H）mm
公称本体重量	約169g
本体カラー	ブラック，ホワイト，ブルー，ピンク

Xperia公式Webサイト