このゲームの読者の評価
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実写で描くディテクティブアドベンチャー 50 - 投稿者:キリコ(女性/30代)
- 投稿日:2020/10/02
- 良い点
- ■コンセプト
実写ゲームという新しい試みで、中々斬新なプレイフィールでした。
プレイ前は、NETFLIXのブラックミラーバンダースナッチのような感じかなと思っていたのですが、もっとしっかり「ゲーム」していて驚きました。
FPSに難があり、「映画を見ているよう」とまでは言えないですが、思ったよりも映像に動きがあるので物語には引き込まれます。
日本語吹き替えはないものの、日本語字幕はあるので普通にプレイできると思います。(字幕の質については、私は英語字幕でプレイしたためわかりません)
■ミステリー
自らの姿を他の人に変えることができる擬態能力を持つ主人公による探偵アドベンチャーで、奔放なチェロ演出家のドロタが殺害されたことから物語は始まります。
彼女の恋愛関係、怪しげなカルト的占いでドロタの殺害を予言した三人組、統合失調症を患う女大家、マルチエンディングで語られる世界で真相はいかに!という設定は良い感じに興味をそそりました。 - 悪い点
- ■スキップ機能が二周目以降限定
喋るより先に読み終わったから飛ばしたいという時飛ばせず、一周目は全部最後まで聞くしかないので少々イライラします。
特に擬態のたびに「I...I am...」みたいに喋るセリフは飛ばせない意味がわかりません。
■エンディング
ミステリーとしての風呂敷も、シナリオ運びも興味をくすぐっていいのですが、エンディングがいただけません。
本作のシナリオはゲーム開始時に犯人がランダムに決定されるという中々トリッキーなストーリーなのですが、それが災いして色々モヤっとしたまま放置されてしまう部分が多く、全部の謎がわかった!みたいになりません。
犯人を当てる形式は「外れたらどうしよう…」とドキドキしましたが、推理物特有の「そうだったのかー!」という「スッキリ」が足りません。
■ボリューム
価格は安いですが5〜6時間で終わってしまうボリュームはお得とは言えません。
本作のコンセプトで20時間も30時間もあったらそれはそれでしんどいので、この点は難しいところですね。 - 総評
- FMV、富士通のPC…ではなくて、Full Motion Videoの略でそういうゲームジャンルなんだそうです。アドベンチャーゲームとの相性はかなりいいのではないかと思います。
しかし残念ながら、このボリュームとシナリオの物足りなさが大きく足を引っ張っています。
人におすすめするかと言われると、うーん…となりますね。
※PC版をプレイしています。 - プレイ時間
- 5〜10時間
グラフィックス サウンド 快適さ/運営 熱中度/ストーリー ボリューム 2 2 2 3 1
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