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「ARC Raiders」は,プレイヤーと敵対する機械「アーク」と,ほかのプレイヤーである「レイダー」との交戦をくぐり抜けながらマップを探索し,貴重な資源を集めて拠点である地下への帰還を目指す,脱出シューターだ。そのため,戦いへの備えだけでなく,さまざまな要素へ臨機応変に対応する判断力が求められる。
今回の大型アップデートでは,手強い敵だけでなく,猛吹雪のような悪天候も新要素として追加されており,プレイヤーはより過酷なミッションに立ち向かうことになる。その一方で,高所への移動を助ける新しいガジェットや,扱いやすい新武器といった,探索を楽にする要素もいくつか登場しており,こちらも注目すべきポイントといえる。
今回4Gamerでは,このアップデートの新マップ「ペンドラ・パス」をいち早く体験する機会を得たので,本稿ではその手触りをお伝えしていこう。
新たな困難が待ち受ける最新アップデート「Frozen Trail」
まず,アップデートの最大の目玉であろう新マップから見ていこう。
ラストベルトの北部にある「ペンドラ・パス」は,一面が雪景色の新マップだ。一部にはスーパーマーケットや巨大な駅など,かつて人が暮らしていた痕跡が強く残されている。しかし現在は,超巨大なアーク「エンペラー」の墜落場所を中心に,多くのアークが地上を埋め尽くしており,さらに吹雪といった自然の脅威もあって,常に警戒が必要な危険な場所となっている。
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吹雪は単なる視覚的な演出ではなく,レイダーたちの行動に大きな影響を与える。局所的に発生する吹雪は「急速冷凍」を引き起こし,屋外で吹雪の中にとどまっていると次第に視界が白くなり,周囲の状況が分かりづらくなるのだ。
ただし急速冷凍が発生する時間はエリアごとに決められており,長くは続かない。そのため,その間は建物に逃げ込んでやり過ごすのが無難だ。急速冷凍のなかでも探索の手を止めたくないのなら,目的地に向かう途中にどんな建物があるかを把握し,それらをうまく利用する機転が求められる。
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新たなアークのうち,今回遭遇できたのは「ブリー」と「スカルカー」の2種類だ。
ブリーは「リーパー」などに近いサイズ感の大型アークで,大きく,硬く,そして手強い。軽い気持ちで撃ち合いを始めれば,あっという間に地面に突っ伏すことになる。倒すつもりなら,相応の下準備が必要だ。
ブリーの存在には気付きやすいが,相手もレイダーに気付くと素早く接近してくるので,交戦したくないなら近づかないのが一番だ。建物を利用したり,距離を確保したりして,なるべくリスクを避けて動くといい。
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大型のブリーに対して,スカルカーは小型の地上型アークだ。屋外でよく見かける敵で,こちらに気付くと遠くから射撃してくる。しかもこちらが少しだけ身を隠した程度では,射線が通る場所に移動し,的確に攻撃しようとする。非常に厄介なので,気付かれたなら早めに処理したほうがいいだろう。幸い,装甲はあまり厚くないので,どんな銃でもしっかり当てれば撃破できるはずだ。
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ペンドラ・パスの新しいマップコンディションである「誘導」は,マップ上で稼働中の「エンペラービーコン」(以下,ビーコン)を回収して別の場所に設置し,落下地点を操作することで,アークの物資を横取りする遊び方だ。
稼働中のビーコンは空に向かって赤いレーザーを放っており,それが目印だ。回収したビーコンを適切な場所に再設置すると,そこへアークのペイロードが誘導され,貴重な報酬を得られる仕組みになっている。
もちろん,アークやほかのレイダーを警戒しながらのミッションになるため,ペイロードを回収するのは容易ではない。それゆえに稼働中のビーコンを見つけたときは,さらなる物資を狙うか,それとも手持ちの物資を持ち帰るために帰還するか,思案することになるだろう。寄り道の選択肢が増えたことで,葛藤がいっそう深まった形である。
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ペンドラ・パスでは,物資を手に入れたあとの脱出手段もこれまでとは異なっている。帰還の中心となるのは「バリスティック・ゴンドラ」(以下,ゴンドラ)だ。ゴンドラはマップに点在する「ゴンドラ・トランシーバー」を使って呼び出すもので,到着を待って乗り込めば帰還が完了する。定員は3名。乗り込んでしまえば安全が確保されるのはありがたい。
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覚えておきたいのは,トランシーバーで呼び出した場所にゴンドラが来るわけではないことだ。トランシーバーを使用すると,一定時間が経過したのち,周辺のゴンドラ着陸地点(100〜150m離れた地点)にゴンドラが到着する。到着位置は,マップを開いて呼び出したトランシーバーにカーソルを合わせれば確認できるので,まずは場所を確かめて,そこまで移動する必要がある。
つまり,首尾よくゴンドラを呼んだとしても,そこから道中の脅威に対処しながら到着地点に向かい,乗り込むまで気が抜けない。悪天候で視界が悪いときや,アークが多い場所では,とくに注意すべきだろう。
なお,筆者自身は試せなかったが,新ガジェットの「グラップル・フック」でゴンドラにぶら下がって脱出することも可能とのことだった。緊急時,とっさの判断でこの方法で脱出に成功すれば,大きな高揚感を味わえそうである。
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その「グラップル・フック」だが,新ガジェットのなかでも群を抜いて有用だと感じられた。高所に上がるのはもちろんのこと,通常の移動では届かない入口から建物に入ったり,ジャンプでは越えられない大きな穴を飛び越えたりできるのだから,その利便性は計り知れない。
使い方も分かりやすく,狙った場所にフックを投げ,ロープを登るだけである。使い捨てではなく,繰り返し利用できる点もありがたく,探索の流れにも組み込みやすい。登るのにかなり時間がかかるため,ほかのレイダーやアークに狙われているときには使いづらいが,選べる経路が増える恩恵は大きい。
今後はマップを歩き回るときも,グラップル・フックがあれば移動できる経路を意識しておくほうがいいかもしれない。
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新武器としては,得意分野が分かりやすい2種類が追加された。
小型弾薬を使う「スティレット」は精度の良いセミオートライフルで,扱いやすさを感じた一丁だ。全体的なバランスも良好だが,アーク装甲貫通は低く,装甲の厚いアークに対しては有効打を期待できないのが欠点だ。
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大型弾薬を使う「バンタム」は,ダブルアクションのハンドキャノンだ。こちらはアーク装甲貫通が高めで,スティレットとは異なる役割が期待できる。マガジンサイズが小さいため,連射で押し切るような使い方はできないが,落ち着いて狙いを定めたり,安全な場所からチクチクとアークを攻撃したりするときは,非常に有用な武器といえる。
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また,既存の武器にも「強化武器」の概念が導入された。対象となる武器には第5の品質段階が追加され,たとえば「バーレッタ」をフルオート化したり,「レネゲード」に遠距離用スコープを装着したりといったことが可能になる。武器の得意分野や扱い方が変化する新要素だ。
とくにフルオート化は使い勝手が大きく変わる強化なので,既存の武器でも強化後はまったく違った印象を持つかもしれない。新武器だけでなく,手元の武器でもいろいろ試行錯誤したくなるアップデートといえそうだ。
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そして,新しい楽器も追加される。
今回試せたのは「バンジョー」という弦楽器だったが,荒廃した世界観には似つかわしくない,牧歌的なサウンドを奏でられた。ちなみに,楽器の演奏にゲーム的な意味はほとんどなく,せいぜいほかのレイダーに交戦の意思がないことを伝えたり,音でアークをおびき寄せたりする程度である。要するに,お遊び要素なのだ。
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今回の先行プレイでは,ペンドラ・パスに墜落したエンペラー内部の探索はできなかった。資料によると,エンペラーの内部は本作初の“ダンジョン”になっており,踏破するにはいくつかの主要ポイントを毎回異なる順序でめぐっていく必要があるという。聞くだけでもワクワクする内容なので,このあたりはアップデート後,実際にプレイして体験してもらいたい。
なおアップデートには直接関係ないものの,10月13日から20日までの8日間は,「PvEマッチメイキング」のテストが実施される予定となっている。このテストでは,レイダー同士のダメージが無効化され,アークとのPvEのみが可能になる特殊なマッチが楽しめるとのこと。
対人戦が苦手な人が本作に挑戦するには絶好の機会となりそうなので,前から気になっていたという人はぜひ参加してみてほしい(一部コンテンツは対象外)。
新たなマップに新たなアーク,そして新たな武器。今回のアップデートには,本稿で紹介したものだけでなく,出撃前から出撃後まで,さまざまな要素が追加されているという。
加えてアップデート当日の10月8日から12日までは,誰でもプレイできるフリープレイも予定されている。
本稿で興味を持った人は,この機会にプレイしてその魅力を確かめてみてほしい。
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