あの「真・三國無双」のPC用オンラインゲームが,ついに登場
2004/09/13 12:55
 本日13時から東京のホテルオークラで行われる記者会見で,コーエーとソフトバンクBB,ビー・ビー・サーブの3社は,PC用オンラインゲーム「真・三國無双BB」(仮称)の企画開発および販売について業務提携し,開発に着手したことを明らかにした。サービス提供および販売は,2006年春に開始予定。

 三國無双シリーズといえば,言わずもがな,プレイステーション2の人気アクションゲーム。2004年8月現在,国内約450万本,海外約250万本の出荷実績を誇る作品だ。何作かあるシリーズ作品のうちのどれかの完全移植というわけではなく,コーエーがイチから企画開発を担当し,"三國無双"の良い部分を損なうことなくオンラインゲーム化を実現するとしている。言うならば,"PC版オリジナル三國無双"といえばよいだろうか。とはいえむろん"マルチ専用"というわけではなく,現状の予定によれば「シングル」「マルチ」の両対応。
 あのシリーズの特徴である"バッタバッタと多人数の敵をなぎ倒す"という爽快感は,PC版でも得られるのか,マルチプレイモードは同時に何人までのプレイが可能なのか。今回は詳細まで触れない形での発表会になるかとは思うが,そうしたさまざまな疑問は,追って明らかになってくることだろう。

 しかし今回の発表でなにより要(かなめ)となる部分は,本作のウリともいえるオンラインプレイモードが,「Yahoo! BB会員限定サービス」となっていること。一般的なMMORPGの比ではないくらい"ラグ"が致命的になる,ハイスペックな通信環境を要求するアクションゲームのオンライン化において,特定のISPとの提携でインフラ部の親和性を図り,ストレスなくプレイできるようにするというのが,その最大の狙いだ。
 すでに完成している作品をISPが抱え込むことは,いままでにも何度もあったことだが,開発段階から特定のISPと独占的に提携するのは,国内でもまだ数少ない試み(最近ではSTEELFANGなどが近い路線だった)かと思われる。
 "無双"というネームバリューと,Yahoo! BBという440万人会員を抱えるISPが協調路線を歩むことで,市場としていかほどの効果を生むのか。今後の,ゲームを含めたデジタルコンテンツビジネスの一つのあり方として,その成り行きに注目しておきたい。

 まずは速報ということで,最重要な部分を掲載。発表会でなにか新情報があれば,のちほど掲載することにしたい。(Kazuhisa)

※画面はすべて,プレイステーション2版「真・三國無双3 Empires」のものです。

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■真・三國無双BB(仮称)

発売時期:2006年春
オンライン対応:シングルプレイおよびオンラインでのマルチプレイ対応
(オンラインプレイはYahoo! BB会員独占サービスとして提供)
利用料金:未定
販売価格:未定
提携スキーム:[企画開発]コーエー,[販売]ビー・ビー・サーブ
対応プラットフォーム:PC






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