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[E3 2005#007]X-メンとブラザーフッドが手を結んだ! 「X-Men Legends II」の詳細が明らかに
2005/05/19 02:00
 アメリカでは依然として人気の高いアメコミシリーズ「X-メン」のRPG化は,意外なことに,2004年に発売された「X-Men Legends」が初めてのことだった。その続編となる「X-Men Legends II:Rise of Apocalypse」の開発が,前作同様Raven Software社とActivisionのタッグによって進められているのだ。
 本作もActivisionのプレスイベントで公開されたのだが,ほかのタイトル同様,撮影は一切禁止。画面写真のない殺風景なニュースで恐縮だが,画像は明日以降の続報に期待してもらい,ここでは速報として最新情報をお伝えする。

 X-Men Legends IIで興味深いのは,なんといってもプロフェッサーX率いる善玉ミュータントの"X-メン"と,マグニート率いる悪玉ミュータントの"ブラザーフッド"が手を結ぶことにある。前作で両者が死闘を演じている間に,「Four Horsemen of Apocalypse」(黙示録の四騎士)が光臨して,人間やミュータントの存在を脅かし始めたのである。
 Four Horsemen of Apocalypseは,X-メンシリーズと同じマーベルコミックスの人気作品で,この四騎士とは疫病(pestilence),戦争(war),飢饉(famine),死(death)を象徴している。ほかにも,四騎士の僕(しもべ)である強力なミュータント"センチネル"や,マーベルコミックスでは悪役キャラクターであるレディー・デスストライク, マロー,ホロコーストなどがボスキャラとして登場することになっており,アメコミオタクにはたまらない一本なのは間違いなさそうだ。

 対するプレイヤー側は,マグニート,ウルヴェリン,サイクロップ,ストーム,セイバートゥース,ビショップ,ナイトクロ−ラー,ミスティークなど総勢16人の中から,一度に4人まで自由に選択できるようになっていた。プロフェッサーXはストーリーに登場するようだが,実際に操作することはなさそうだ。ほかにも,エンジェルやエマ・フロストなどはNPCとしての登場になる。

 X-Men Legends IIは,前作同様「ガントレット」風の高めのカメラからの第三人称視点でプレイする。
 シングルプレイヤーモードの場合は,自由にリードキャラクターを交換できる。とくに本作では,いつでもヘッドクォータに戻ってキャラクターを交換でき,そのレベルや対する敵キャラクターに最適なコンビネーションをストレスなく見つけられるのは好印象である。
 ミュータントのパワーの種類が倍増し,前作で人気だったキャラクター同士のコンボ技にも磨きがかかった。マグニートとストームが連携する"Deadly Nova"など,X-メンとブラザーフッドのキャラクターの間での連携も可能で,これまでのX-メン系ゲームやコミックでは考えられなかったパワーを使用できるのも要チェックのポイントだ。

 オンラインモードにも対応しており,4人までのプレイヤーが,合計で最大4人のキャラクターを使用できる。つまり,二人で2キャラクターずつプレイしてもいいし,半分はNPCとして登録させて,シングルプレイヤーモードと同じ要領で,リードの切り替えでプレイアブルにするというオプションもある。なお,敵キャラクターやモンスターは100種類以上も用意されている。
 見た目は前作からあまり変化がないものの,ブラザーフッドをチームに引き入れられることの意外性やバリエーションは,マーベルファン必見。X-メンに興味ない人でも,コミックで養われてきた魅力的なキャラクターを育てていく楽しみもあるだろう。発売は,2005年中を予定している。(奥谷海人)


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http://www.4gamer.net/news/history/2005.05/20050519020002detail.html