[E3 2004#047]「Star Wars Battlefront II」ではジェダイが操作可能に!
昨年リリースされた「Star Wars Battlefront」は「バトルフィールド1942」のような多人数同士の対戦の面白さに着目したアクションシューティングだ。スナイパークラス,アサルトクラス,工兵クラスといった兵種が用意されており,敵にやられるたびに新しいものを選択してリスポーンできる。そのとき必要な兵種にどんどん切り替えつつ,敵勢力とチェックポイントを奪い合うという,スピーディーな展開が魅力のタイトルであった。そのSWBFの続編が「Star Wars Battlefront II」だ。LucasArts Entertainment CompanyのK.C. Coleman氏によれば,SWBF2で注目してほしいポイントは以下の4点であるという。
1.シングルプレイヤーにストーリーモードを追加 2.プレイヤーがジェダイを操作可能に 3.映画最新作「スター・ウォーズ エピソード3/シスの復讐」の要素の追加 4.スペースコンバットステージの実装
質問に答えてくれたLucasArts Entertainment CompanyのK.C. Coleman氏
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順に説明していこう。まず「シングルプレイヤーにストーリーモードを追加」について。前作SWFBにも,もちろんシングルプレーヤーモードは存在したが,これは通常の戦闘を繰り返して惑星を一つずつ解放(もしくは占拠)していくキャンペーン形式のものであり,一貫したストーリーに基づいたものではなかった。 これに対してSWFB2では,「ダースベイダーズ ・トルーパー」と名付けられた,ストーリーを進めていくタイプのシングルプレイモードが用意されるとのことだ。たしかに前作のシングルプレイはいささか味気ないものだっただけに,この新要素は歓迎したい。 シングルプレイをより面白くする要素としては,味方の誰かでなく自分で実行しなくてはならないミッションオブジェクティブ(目標)が追加されたことも挙げられる。 前作では,どのステージでも数多くの味方AIキャラクター達に混じってチェックポイントをクリアいくプレイとなり,プレイヤー自身が活躍しているという実感が今ひとつ持ちづらかった。その反省を生かし,今作では各ステージに"プレイヤー自身が破壊しなければならない目標物"などが設置されたという。勝つためにはそうした目標を,プレイヤー自身が達成することが不可欠となる。これにより,自分が作戦の中心となって活躍している気分が味わえるようになった,ということだ。
次に「プレイヤーがジェダイを操作可能に」なる点について。前作ではジェダイキャラクターは登場こそするものの,プレイヤーが操作することはできなかった。予想どおり「ジェダイを操作したい!」という要望は多かったようで,今作でついに操作可能になったという次第だ。 ジェダイは戦闘開始直後には使用できない。まずは一般のクラスとして戦い,ステージごとに決められた条件を満たすことで,そのステージのジェダイがアンロックされる。ジェダイの存在とステージは結びついており,好きなジェダイを好きなステージで使うようなことはできない。 今回見ることができた,プリンセス・レイアのクルーザーのステージを例に挙げよう。これはエピソードIVの冒頭のシーンをモチーフとしたステージだ。プレイヤーはまず,帝国側の一兵士としてクルーザーに乗り込んでいく。そして決められたチェックポイントを確保すると,ダース・ベイダーがアンロックされて使用可能になる。 各ジェダイにはそれぞれ個性が設定されており,ダース・ベイダーの場合,移動は遅いが攻撃力が高くなっている。もちろんフォースによる攻撃も可能で,ベイダーの場合は敵の首を絞める「チョーク」が使用できる。ジェダイ操作中は画面左下にライトセイバーを模した特別なゲージが現れる。これは"自軍への貢献度"のようなもので,効率よく活躍すれば増えて,味方を殺すなどといった行動をとると減っていく。これがなくなってしまうとジェダイは再びロックされ使用不能になるというわけだ。
「映画最新作 エピソード3の要素の追加」は,さまざまな形で行われるようだ。ゲームに登場するクローントルーパーたちのデザインはエピソード3に準拠し,ステージもエピソード3に登場した惑星や施設が用意されるようだ。 今回見ることができたのは宇宙施設のようなステージであり,このステージでアンロックできるジェダイはオビ=ワン・ケノービだ。オビ=ワンはダース・ベイダーと違って非常に機動力の高いキャラクターとなっている。使用できるフォースは敵を手元に引き寄せる「プル」。ステージの終盤では,エピソード3の重要キャラクター グリーヴァス将軍が何本ものライトセイバーを持ってオビ=ワンに襲いかかってくる。その対決はスターウォーズに少しでも興味がある人ならば,気を引かれずにいられないシーンとなっていた。
最後に「スペースコンバットステージの実装」について。前作には室内や地上をテーマとしたステージしか存在しなかったが,今作では宇宙をX-WingやTIEファイターで飛び回れる。今回見たステージは,それぞれの陣営が初期のリスポーン地点でもある宇宙艦を奪い合うというマップ構成となっていた。戦闘機に乗って,こちらに攻めてくる敵戦闘機を集中的に狙うような戦いもできれば,機を敵艦へと乗り入れて,内部の破壊を狙うこともできる。宇宙艦への着艦はもちろんシームレスに行われる。船内と船外が同一のスケールで表現されているので,画面からはかなりの臨場感を感じることができた。
プレイ画面を見ているときに,前作では5つ存在したクラスが7つになっていることに気がついた。どういうことかと聞いてみたところ,一つはジェダイ用のスロットで,もう一つは期待どおり新クラス用だということだった。新たに追加された兵種は「コマンダークラス」で,周囲にいる味方をサポートしたり,パワーアップさせたりできるクラスだということだ。
これら数々の新要素によって,SWBF2は前作よりも遊びごたえのある作品に仕上がりそうだ。英語版の発売予定は2005年秋となっている。日本のEAの担当者に国内でのリリースについて聞いてみたところ,日本での発売も前向きに考えているということだ。(ライター:星原昭典)
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Star Wars Battlefront II |
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