ナムコ「Hellgate:London」発表会開催 ビル・ローパー氏も登場
ナムコは本日(9月15日),ビル・ローパー氏率いるFlagship Studiosの新作「Hellgate:London」の発表会を開催した。発売時期は未定で,価格や,パッケージ販売になるか,課金モデルになるのかも未定(リリース時の市場の動向に合わせるとのこと)。
多くの4Gamer読者にとっては今更かもしれないが,まずはFlagship Stuidosについて触れておこう。Flagship Studiosは,かつてBlizzard EntertainmentでアクションRPG「Diablo」などを手がけたメンバーが,独立して設立したデベロッパ。そしてその中心人物がともいえるのが,ビル・ローパー氏だ。
そんな彼らが現在開発しているのが,Hellgate:London。現在から25年後という近未来のロンドンを舞台とした"ファースト・パーソン視点からプレイするロールプレイングゲーム"(リリースより)。要するに,見かけがFPS(三人称視点でもプレイ可能)のアクションRPGといったところだろう。
ナムコ 原口洋一常務執行役員(左)とFlagship Studios ビル・ローパーCEO(右)
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発表会は,ナムコの常務執行役員 原口洋一氏による挨拶からスタート。時折ジョークを交えつつ,ナムコがHellgate:Londonをアメリカ,ヨーロッパ,そして日本でパブリッシングできることを,光栄に思うと語った。 その後,来日しているビル・ローパー氏がマイクを握り,「ナムコという歴史のある会社と,パートナーシップを結んでHellgate:Londonを開発できることを,非常に光栄に思っております。開発を開始してから2年ほど経つわけですが,今回,その進捗状況のご報告をさせていただきます。このような短期間で,どの程度の開発ができたのかというところを,ご紹介いたします」と述べ,ゲームの概要の解説が,ビル・ローパー氏直々に行われた。
このゲームの最大の特徴は,独自に開発されたゲームエンジンにより,マップ,アイテム,モンスターの出現位置などが常にランダムで生成される点。つまり,何度繰り返し遊んでも,同じ体験はできないということだ。敵を倒すことで経験値を獲得し,スキルを身につけていきながらゲームを進めていくという"RPGらしさ"に加え,このランダム性は,プレイヤーを長期間楽しませてくれそうだ。 プレイヤーキャラクターは,髪型や顔などを組み合わせて作成できるため,マルチプレイ時に似たようなキャラクター達が画面を埋め尽くすようなことにはならないだろう。この点も,FPSというよりはRPG的だといえる。 また,多くのFPSのように,初心者にとってとっつきにくいものにならないよう,できるだけシンプルに楽しめるものを目指して開発が進められているという。その一例としては,武器によってはオートロックやソフトターゲット,広範囲攻撃が可能である点を挙げていた。 武器の種類は,銃器類だけでも100種類以上。それに加えて近接攻撃用のものも数多く用意されている。さらに,これらの武器はモンスターがドロップするアイテムと組み合わせてカスタマイズ可能となっている。ここもまた,この作品の大きな特徴である。
ちなみに前述のように,舞台となるのは近未来のロンドン。プレスリリースによると,物語の設定は, 「Hellgate:Londonの舞台は今から25年後。 悪霊に侵略され,荒れはてた世界において人類が生き残るために地下に潜伏したところからはじまります。その人々の中には,何世紀も前からこの悪魔の黙示録を見通したテンプル騎士団員とその秘密結社がいます。秘密儀礼の追随者であるテンプル騎士団員は強力な武器と鎧を鍛造するために未来の技術と古代の遺物を結合します。人類を救うために彼らは神秘的な声域であるロンドンアンダーグラウンドをベースに行動を起こすことになります。」 というもの。用意された数々のクエストをこなしていくと,徐々にゲーム世界の背景が明らかになっていき,最終的に"Hellgate"を閉じることが,プレイヤーの最終目標として設定されているようだ。 ただ発表会中に気になったのは,ビル・ローパー氏が,「今回のゲームでは,ロンドンでHellgateが開いたという設定。ほかの地域でHellgateが開いてしまっているかは,まだ分からない」と語っていた点。ゲームが進行すると,ロンドン以外の地域に行けるようになるのか,あるいは同じエンジン&世界観を流用して,ほかの地域(国?)のバージョンが登場するのか,気になるところだ。 なお本作におけるマルチプレイは,基本的に,プレイヤー同士で協力しながらゲームを進めていくというコンセプトで,現段階では,PvP要素は搭載されていないという。とはいえ,腕試しをしたいプレイヤーに対応するためにも,アリーナのようなものを作る可能性はあるそうだ。
4Gamerでは後程,本日行ったビル・ローパー氏へのインタビュー記事を掲載する予定。それまでは,以前の記事(「こちら」や「こちら」)で詳しいゲーム内容について,再チェックしておいてほしい。(TeT)
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Hellgate: London |
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