[E3 2006#051]「007:The Golden Eye」の開発チームによる新作FPS「HAZE」が初公開
任天堂の次世代ゲーム機「Wii」(ウィー)のコントローラを大車輪のように振り回すアクションのある「Rayman Next-Gen」,キャラクター技術ではE3随一の「Assasin's Creed」,さらにはトム・クランシー作品の続編「Tom Clancy's Rainbow Six: Las Vegas」や「Tom Clancy's Splinter Cell: Double Agent」など,今年のUbisoft Entertainmentブースは実ににぎわっていた。 そんな華やかなブースにある,ひときわ大きな特設シアターでデモセッションが行われたのが,これまでほとんど採り上げられていなかったFPS「HAZE」である。
HAZEの開発元はFree Radical Design。この英国デベロッパの知名度は国内だとそれほど高くないが,ニンテンドー64用のFPS「007: The Golden Eye」の開発チームだといえば,洋ゲー好きの琴線には触れる話かもしれない。1999年にリリースされた007: The Golden Eyeは,コンシューマ機で初めてFPSを成功させた作品として知られる傑作。開発チームはその後Time Splittersシリーズを開発し,欧米で大きな評価を受けている。
■傭兵の小隊を率いてジャングルへ踏み入る
HAZEで,プレイヤーは「Mantel」という大企業に雇われている傭兵の一人になるようだ。プレイヤーキャラクターをはじめとする私設軍隊の面々には,「最前線でも怖いものなし」というアグレッシブな性格になるよう,何らかの薬物を投与されているという設定がある。
撮影不可のデモセッションで,プレイヤーは3人のBOTキャラクターとチームを組んでおり,4人の傭兵が乗るヘリコプターが滝のあるジャングル地帯に着陸し,すぐに銃撃戦を開始していた。ジャングルの戦闘シーンは「Far Cry」あるいは「Crysis」といった,高いクオリティだ。セッション自体は非常に短く,ゲームの完成度もまだα版程度と思われたが,非常に滑らかに展開しているのは好感が持てる。 注目したいのは,銃の照準であるレティクル(十字線)が4色に分かれていた点だ。この4色はプレイヤーキャラクターと,ほかのBOTキャラクターそれぞれの識別色と1対1の関係になっており,どうやらなんらかのコマンドで,BOT達に指示を出したりするようだ。デモではBOTに対して的確に指示を与えながら,ジャングルの奥から狙撃してくるゲリラに対し,手榴弾を投擲したり回り込んだり,一斉射撃したりしながら追い詰めていっていた。このあたり,どういった指示システムがあるのかは,今後のお楽しみといったところかもしれない。
まだまだ分からない部分の多いHAZEだが,Free Radical Designがどのような小隊(Squad)ベースのFPSに仕上げてくるのか,実に興味深い。FPSファンは続報に期待してほしいと思う。 なお,同作は2007年中に,PCとXbox 360,プレイステーション3でリリースされる予定だ。(奥谷海人)
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(C)2006 Ubisoft Entertainment SA and Free Radical Design Limited. All Rights Reserved. Haze is a trademark of Ubisoft Entertainment and Free Radical Design. Free Radical Design and its associated logo are trademarks of Free Radical Design Limited. Ubisoft and the Ubisoft logo are registered trademarks of Ubisoft Entertainment SA. Developed by Free Radical Design Limited. |
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