[CJ 2007#06]完美時空のMMORPG最新作「誅仙」がプレイアブル出展
シーアンドシーメディアが2007年7月12日,「Perfect World -完美世界-」(以下,完美世界)の開発元である,北京完美時空網絡技術有限公司(以下,完美時空)のMMORPG2作めに当たる「夢世界-武林外伝-」(以下,武林外伝)の,日本国内でのサービスを発表したのは既報のとおり。そんな完美時空のブースに,同社のMMORPG最新作「誅仙」(そのまま,ちゅうせん,と読めばほぼ間違いないらしい)がプレイアブル出展されていた。 誅仙は,中国で人気のある同名のネット小説の世界観をモチーフにした,武侠MMORPG。原作となる小説は,中国でこれまでに3億クリック,800万人の読者を獲得したという人気ぶりだ。中国では5月に,基本プレイ料金無料のアイテム課金制で正式サービスが開始されており,同時接続者数は35万人以上であるとのこと。
本作は,正派に当たる「青雲門」「天音寺」と,邪派の「鬼王宗」「合歓派」の,四つの門派に分かれてのPvPがメインとなっている。また,クエストを通じて小説のストーリーを追体験できる。ちなみに小説はまだ完結しておらず,小説の展開次第で,今後のゲーム中のシナリオも決まっていくとのことだ。本作はあくまで武協小説を下敷きとしていることもあってか,登場する種族は人間だけとなっているのが完美世界とは異なるが――完美世界はご存じのように,人間のほかにエルフや,獣人の姿をした妖族が選択できた――そのほかの多くの部分で完美世界との共通点が見られる。
W/A/S/Dキーもしくはクリックによる移動が可能で,Spaceバーでジャンプができるなど,本作の操作性やインタフェース,グラフィックスの雰囲気は,完美世界と非常によく似ている。画面写真を見ると分かるとおり,画面上に配置されたキャラクター情報ウィンドウ,チャットウィンドウ,スキルスロットなども,ほぼ完美世界のものが踏襲されている。似ているのは見た目だけではなく,それぞれの操作性もほぼ同等だ。正直なところ,パッと見には見分けがつかない。 完美世界の時点で高い完成度を持っていたグラフィックスは,さらに美しくなった印象で,スキルエフェクトなどもさらに派手なものとなっていた。しかし,完美世界よりも低スペックのPCで遊べるようになっているとのことだった。グラフィックスメモリは64MB,メインメモリに至っては256MBしかないマシンでもプレイできるという。低スペックPCで,実際にどれほど快適にプレイできるかは不明だが,同社初となるMMORPGで完美世界を作り上げた技術力の高さにますます磨きがかかったといえそうだ。
完美世界のゲームシステムをそのまま流用しつつ,全体的に洗練させたのが本作であるといってしまっていいだろう。完美世界の特徴だった「飛行」や,さまざまな生き物への騎乗,「お姫様抱っこ」も,もちろん健在。騎乗したままの戦闘も可能だったが,筆者が試した限りでは,2段ジャンプはできなくなったしまったようで,ちょっぴり残念。 現時点では,本作の日本におけるサービスは未定とのこと。完美時空の既発2タイトル(完美世界,武林外伝)は,国内ではシーアンドシーメディアによるサービスが発表されており(完美世界はすでに正式サービス中),完美世界をそのままブラッシュアップした感のある本作の日本サービスにも期待したいところだ。(ginger)
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誅仙 |
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