プレビュー : ATI Radeon HD 2900 XT

ATIブランド初のDirectX 10世代GPU,そのポテンシャルは?

ATI Radeon HD 2900 XTリファレンスカード

Text by 宮崎真一
2007年5月14日

 

»  ようやく,DirectX 10/プログラマブルシェーダ4.0世代のATI Radeonが発表された。ハイエンド向けとなる「ATI Radeon HD 2900 XT」のリリースは,「GeForce 8800」のリリースから半年遅れた格好になるが,遅れただけの“何か”を示すことができるだろうか?

 

ATI Radeon HD 2900 XTリファレンスカード

 別記事でもお伝えしているとおり,AMDはATI Radeonファミリーの新作GPU(グラフィックスチップ)で,同社初のDirectX 10/プログラマブルシェーダ(SM)4.0世代GPUでもある「ATI Radeon HD 2000」シリーズを発表した。今回4Gamerでは,そのうち発表時点の最上位モデルとなる,「ATI Radeon HD 2900 XT」を搭載したAMD製のリファレンスカードを同社から借用できたので,先に市場投入されている「GeForce 8800」シリーズの対抗馬になり得る存在なのかどうかを,さっそくチェックしてみることにしたい。

 

 

カードサイズは従来製品よりも若干長めに
GPUダイサイズは21×20mm

 

 テストに先立って,まずはリファレンスカードをじっくり見てみよう。
 カードサイズは実測で241(W)×112(D)mmで,従来の最上位モデルである「ATI Radeon X1950 XTX」リファレンスカードの同228(W)×112(D)mmと比べると,若干長くなった。もっとも,一般的なATXフォームファクタを採用したマザーボードのサイズは244(W)×305(D)mmなので,ATI Radeon HD 2900 XTリファレンスカードは,マザーボードからギリギリハミ出ない長さになる。たいていのタワー型PCケースはATXフォームファクタのマザーボードに対応するよう設計されているので,(GeForce 8800 GTXのように)カードが差さらないかも,という心配はしなくてよさそうだ。

 ただし,カードに用意されているPCI Express用補助電源コネクタが,6ピンだけでなく,8ピンのものも用意され,両方に電力を供給する必要がある点には注意したい。8ピンの電源コネクタを持つカードはこれが初めてということもあり,最近発売された大容量電源ユニット以外では,ほとんどサポートされていないはずだ。おそらく,カードベンダーによる製品には,8ピンコネクタに対応した変換ケーブルのようなものが添付されると思うが……。
 ちなみに仕様上,6ピンは75W,8ピンは150Wの供給が可能となっている。

 

カード裏面(左)。後述するようにATI Radeon HD 2900 XTリファレンスカードはカード裏面にもメモリチップを搭載するのだが,そのヒートシンクが同時にカードの“たわみ”防止材にもなっている。右は6ピンと8ピンの電源コネクタ

 

カードはGPUクーラーとメモリヒートシンクで挟まれている

 GPUクーラーはカードほぼ全体を覆う2スロット仕様のダクト構造で,内蔵する80mm角相当のファンによるエアフローはPCケース外へ排出される仕組みだ。ダクトの形状はATI Radeon X1950 XTX時代から若干変更されているものの,基本設計は変わっていない。
 気になったのは,GPUクーラーの“台座”的な部分がスチール製になっていること。重量計の用意がなかったので計測できていないのは申し訳ないが,カードは持ってみるとずっしりと重い。

 

取り外したGPUクーラーを,GPUとの接地面側から撮影したのが左の写真。クーラーは3ピースに分解できる。重量感を与えているのは,ファンが取り付けられている右の写真右端のスチールパーツだ。振動防止のためかもしれない

 

刻印はコアではないところにある

 GPUクーラーを取り外すと,GPUコアと,それを囲むように配置されるメモリチップが見える。試用した個体は,カードの両面に計16個のHynix Semiconductor製GDDR3 256Mbitメモリチップ「HY5RS573225A FP-1」を搭載していた。型番から想像がつくように,これはスペック上,最高1GHz動作が可能な1ns品だが,ATI Radeon HD 2900 XTのリファレンスクロックは1.65GHz相当(実クロック825MHz)なので,メモリクロックに関してはかなり余裕があることになる。

 

GPUクーラーを取り外した状態でいろいろ撮影。外部インタフェースの近くにあるチップは,AMDブランドの製品となった旧ATI Technologies製チップ「Theater 200」だ(詳細は後述)。GPUのダイサイズは実測で21×20mmで,かなり大きい

 

 

ドライバの機能は限定的で,未実装部分が多い
あくまで発表時点のテストと割り切りが必要

 

 カードを一通り見終えたところで,テストのセットアップに入っていきたいが,今回はあらかじめお断りしておかなければならないことが多い。まず,CrossFireテストを想定して,マザーボードはいつものIntel P965 Express搭載製品ではなく,Intel 975X Express搭載の「D975XBX2」を用意したのだが,リファレンスカードを入手できたのが2007年5月11日だったこと,そして,そもそも1枚しか入手できなかったこともあって,CrossFireのテストは行えていない。

 

AMD提供のドライバでは,CFAAに関する設定項目が用意されていた(※画像をクリックすると別ウインドウで全体を表示します)

 また,別記事で触れられているように,ATI Radeon HD 2000シリーズは「CFAA」と呼ばれる新しいアンチエイリアシング技術がサポートされているが,リファレンスカードと同時にAMDから提供された専用ドライバ(バージョン8.37.4.2)の「ATI Catalyst Control Center」(以下CCC)には設定項目が用意されているのを確認できた。そこでは,矩形ブロック単位となる従来型アンチエイリアシング用となる「Box」のほか,CFAAで広げられたサンプリング範囲を指定する「Narrow-tent」および「Wide-tent」が選択可能だったが,今回は時間的な制約から「Box」を選択している。
 また,ATI Radeon HD 2900 XTでは12x AAや24x AAがサポートされるのだが,今回のドライバでは非対応。別途提供された「Advanced AA Filter Switch」という外部アプリケーションを利用する仕様になっていたが,これも時間的に十分な検証を行える確証がなかったため,テストは省略した。これら新しいアンチエイリアシング技術については,製品版レベルのドライバで改めて検証する必要があるだろう。

 なお,これは4Gamer的にはそう大きな問題ではないものの,動画再生時にCPU負荷を低減する「UVD」――正確を期すと,ATI Radeon HD 2900 XTの場合,UVD機能を実現するのは統合型シェーダユニットによる“ソフトウェア処理”のハードウェアアクセラレーションを行う「UVA」(Universal Video Acceleratior)だが,結果としてUVD機能を利用できるので,本稿は以後もUVDとする――も,今回テストしたドライバではサポートされていなかった。一方,GPU内蔵のサウンドコーデックに関しては,グラフィックスドライバのインストールを行ったときに,併せて導入されたことは報告しておきたい。

 

デバイスマネージャから確認すると,「ATI Function Driver for High Definition Audio」と「ATI T200 Unified AVStream Driver」がインストールされているのが分かる。後者は搭載するビデオ入力用チップ「Theater 200」用だ

 

 このほかテスト環境はのとおり。テスト方法は4Gamerのベンチマークレギュレーション3.1準拠となる。比較対象としては「GeForce 8800」シリーズの現行モデルを中心に,ATI Radeon X1950 XTX搭載カードも用意した。時間の都合で「GeForce 7900 GTX」搭載製品のテストを行えなかった点はご了承を。

 

Intel 975X Expressの対応メモリはPC2-5300までだが,D975XBX2はマザーボードレベルでPC2-6400をサポートしているため,4Gamerの“いつも”のテスト環境となるべく近くする意図でPC2-6400メモリを利用している

 

 なお,以下とくに断りのない限り,カード名ではなくGPU名で表記し,グラフィックスメモリが異なるだけのGeForce 8800 GTS 2製品は,GPU名の後ろにメモリ容量を括弧書きで加える。また,グラフ中はATI Radeon HD,ATI Radeon,GeForceの表記を省略する。

 

EAX1950XTX/
HTVDP/512M

リファレンスデザインを採用する定番の1枚
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティコーポレーション(販売代理店)
news@unitycorp.co.jp
8800GTS
比較的入手しやすいハイエンドカード
メーカー:Albatron Technology
問い合わせ先:アスク(販売代理店)
info@ask-corp.co.jp
EN8800GTS/
HTDP/320M

5月発売予定のエントリーハイエンド
メーカー:ASUSTeK Computer
問い合わせ先:ユニティコーポレーション(販売代理店)
news@unitycorp.co.jp

 

 

 

実力はおおむね“GTS以上GTX以下”
高負荷設定でのスコア低下が大きい

 

 というわけで,ATI Radeon HD 2900 XTのポテンシャルを見ていくことにしよう。
 グラフ1〜3は「3DMark06 Build 1.1.0」(以下3DMark06)の結果である。今回は総合スコア以外にも,「SM2.0 Score」と「HDR/SM3.0 Score」それぞれの詳細も記載している。
 「標準設定」において,ATI Radeon HD 2900 XTはGeForce 8800 GTXに迫るスコアを見せている。しかし,高解像になると差が開く傾向にあり,「高負荷設定」ではGeForce 8800 GTSのグラフィックスメモリ640MB版や同320MB版といい勝負になってしまう。一方グラフ3で,SM2.0 ScoreだとGeForce 8800 GTXに敵わないものの,HDR/SM3.0 Scoreで逆転している点は,なかなか興味深い。

 なお,今回試用したドライバをそのまま使うと,3DMark06がATI Radeon HD 2900 XTを認識できず,起動できなかったため,起動時にPCのシステム情報を読み出さない「-nosysteminfo」オプションを付けて実行している。AMDによると,この問題は正式版ドライバで解決される予定とのことだ。

 

 

 

 

 次も3Dベンチマークソフト,「3DMark05 Build 1.3.0」(以下3DMark05)の結果となる(グラフ4〜7)。ここでは標準設定において,ATI Radeon HD 2900 XTのスコアがGeForce 8800 GTXのそれをわずかだが上回った。ただし,3DMark06と同様に,高負荷設定ではGeForce 8800 GTSと同程度に落ち込み,高解像度ではグラフィックスメモリ320MBの後塵を拝している。
 Feature Testで,頂点シェーダ(Vertex Shader)テストのスコアが極めて高いのも特徴といえそうだ。なお,3DMark05でも,起動時には3DMark06と同じオプションを付ける必要があった。

 

 

 

 

 

 以上,ざっとベンチマークソフトの結果をまとめてみたわけだが,どうやら「標準設定では高いスコアを期待できそうだが,高負荷設定で大きくスコアを落とす」傾向にあるようだ。

 では,実際のゲームアプリケーションだとどうだろうか? まずはFPS「Quake 4」(Version 1.2)の平均フレームレートをグラフ8,9にまとめてみた。
 Quake 4はSM4.0世代のハイエンドGPUにとってはもはや軽いゲームのため,低解像度ではCPUがボトルネックとなって,スコアは165〜170fpsで頭打ちになってしまっている。そこで高解像度に着目すると,ATI Radeon HD 2900 XTのスコアは,GeForce 8800 GTS以上,GeForce 8800 GTX以下のところに収まっているのが分かる。もともと描画負荷の高くないゲームタイトルでは,高負荷設定でもスコアの大きな落ち込みが生じないようだ。

 

 

 

 同じくFPSの「Half-Life 2: Episode One」(以下HL2EP1)の結果をグラフ10,11に示す。
 HL2EP1,というかSourceエンジンはATI Radeonファミリーに最適化されていることが知られているが,標準設定におけるATI Radeon HD 2900 XTのスコアはGeForce 8800 GTXが拮抗するところにある。「上回っている」とまではいえないが,カードの想定売価399ドルのGPUが,同599ドルのGPUと拮抗しているわけで,かなり優秀な結果といえそうだ。
 しかし,高負荷設定時におけるスコアの落ち込みは非常に大きく,1280×1024ドットで,ATI Radeon HD 2900 XTよりもメモリ容量の少ないグラフィックスメモリ320MB版のGeForce 8800 GTSを下回るのはいただけない。ある一定の負荷を超えると,大きくパフォーマンスが落ちてしまう印象だ。

 

 

 

 もう一つのFPS「F.E.A.R.」(Version 1.08)におけるテスト結果はグラフ12,13にまとめた。F.E.A.R.はHL2EP1よりも描画負荷が高いタイトルだが,「ある一定の負荷」の基準点が,HL2EP1よりも少し“前”にある感じ。高負荷設定では,1024×768ドットでいきなりグラフィックスメモリ640MB版GeForce 8800 GTSに置いていかれてしまう。このクラスのGPUを利用してゲームをプレイするときの現実的な描画設定は高負荷設定に近いので,「F.E.A.R.に関してはグラフィックスメモリ320MB版GeForce 8800 GTS程度」ということになりそうである。

 

 

 

 続いてはジャンルを変え,RTS「Company of Heroes」(Version 1.4)の結果である(グラフ14,15)。Company of Heroesはグラフィックスメモリが“効く”タイトルだけに,ここまでの結果からはあまり明るい予測ができなかったのだが,意外にも(?)グラフィックスメモリ640MB版GeForce 8800 GTSのスコアを安定して上回る。断定はできないが,Company of HeroesはDirectx 10対応パッチが用意されているので,それに合わせて最適化が進んでいる可能性はあるだろう。いずれにせよ,この結果はベストケースの一つという理解で問題ないと思われる。

 

 

 

 対してワーストケースといえそうなのが,レースシム「GTR 2 - FIA GT Racing Game」(以下GTR2)の結果だ。スコアはグラフ16,17のとおりだが,ATI Radeon HD 2900 XTのスコアは,高負荷設定の高解像度でATI Radeon X1950 XTX程度まで落ち込むほか,低解像度でもぱっとしない。最適化が進んでいない気配だ。

 

 

 

 最後にMMORPG「Lineage II」の結果がグラフ19となる。Lineage IIでは負荷が軽すぎるため,このクラスのGPUは「動作させるのにまったく問題ないレベル」であることを確認する以外には使えないが,ATI Radeon X1950 XTXと違い,高負荷設定でもスコアが落ちない点はメリットして理解しておいても悪くなさそうである。

 

 

 

製造プロセスの微細化を果たしながらも,
消費電力は増大

 

RealPowerPro 1000W
定格1000Wを実現したPCIe 8ピン対応製品
メーカー:Cooler Master
問い合わせ先:高速電脳(販売代理店)
TEL 03-5297-3210

 ところで,別記事でも触れられているように,ATI Radeon HD 2900 XTの製造プロセスは80nmで,同90nmのATI Radeon X1900 XTXから微細化を果たしている。では,この微細化は消費電力にどのような影響を与えているだろうか?

 いつものようにOSの起動後30分間放置した直後を「アイドル時」,3DMark06を30分間リピート実行し,その間で最も消費電力の高かった時点を「高負荷時」として,それぞれにおけるシステム全体の消費電力をワットチェッカーで計測した。その結果をまとめたのがグラフ19である。
 アイドル時の消費電力はGeForce 8800 GTXと同程度に留まったATI Radeon HD 2900 XTだが,問題は高負荷時だ。何度も「モンスター」と評してきたGeForce 8800 GTXよりも30W高いスコアであり,もはや全然笑えないレベル。150Wもの電力を供給できる8ピンのPCI Express用電源コネクタをカード側に装備したのは,伊達ではないということなのだろう。

 

 

 さらに,グラフ20のアイドル時および高負荷時のそれぞれにおけるGPUの温度を,ATI RadeonだけでなくGeForceのGPU温度も測定できる多機能ユーティリティ「ATITool 0.27β」を利用して計測した。ただし,同バージョンはATI Radeon HD 2900 XTをサポートしていなかったため,同GPUだけはCCCから計測したので注意してほしい。
 さて,いずれのグラフィックスカードをテストするときも,PCケースに組み込んでいないバラックの状態で計測した結果をまとめたのがグラフ20だ。ご覧のとおり,消費電力の割にATI Radeon HD 2900 XTのGPU温度は低い。高負荷時にも76℃で,ハイエンドクラスのGPUとしてはまったく問題のない値である。

 ただし,リファレンスカードに付属するクーラーは,一応は負荷に応じたファン回転数制御が行われるのだが,3Dアプリケーションが起動すると,いきなり(おそらく)最高回転で回り始めてそれが維持されてしまい,非常にうるさい。騒音レベルの測定は行っていないが,なかなか厳しい音量だ。

 

 

 

発売直前だが問題は山積
一にも二にもドライバの成熟が必要

 

 秋葉原ショップ筋の情報を総合すると,ATI Radeon HD 2900 XT搭載カードのうちいくつかのメーカーの製品は,早ければこの記事が掲載されるのと時を同じくして店頭に並ぶようだ。ただ,5月11日に入手したドライバは,少なくとも以下の問題を抱えている。

 

  • UVD未対応
  • 12x AAおよび24x AAの実行には別アプリケーションが必要
  • ファンコントロールが不十分
  • (上の3件と比べると些末だが)3DMark06/05起動時にオプションが必要

 

CCCから動作クロックをチェックしたところ

 正直,パフォーマンスうんぬん以前に,目玉となる重要な機能が利用できないというのは,いかがなものかと思う。
 そんな状態で計測したベンチマークスコアなので,これをもとに何もかも断じるわけにはいかないが,それでもこれだけ数を揃えると,実際のゲームタイトルを前にしたポテンシャルはGeForce 8800 GTX以下のところに落ち着きそうなことが見えてくる。399ドルという搭載カードの想定売価からある程度は想像がついていたが,最速を求めるゲーマーを満足させるものではなさそうな気配だ。

 とはいえ,ATI Radeon HD 2900 XTに関しては,まだよく分からないところが多い。早急に結論を求めることはせず,本稿では「少なくとも2007年5月14日,発表時点のパフォーマンスは以上である」と伝えるに留め,製品版のカードと正式版のドライバが出揃った時点で,改めてテストを行いたいと思う。

 

■■宮崎真一(ライター)■■
某有名PC専門誌の主力編集者として活躍した長いキャリアを持ち,「いかにして公正なデータを取得するか」のノウハウに長けているテクニカルライター。4Gamerでは主に,GPUやCPUの新製品をゲーマー視点で評価している。ゲーマーとしては「Diablo」以来のオンラインRPG好きで,ここ数年,「ファイナルファンタジーXI」をひたすらプレイし続けていることは,デバイスメーカーやパーツメーカーの間でも有名な話だ。
タイトル ATI Radeon HD 2900
開発元 AMD 発売元 AMD
発売日 2007/05/14 価格 製品による
 
動作環境 N/A

(C)2007 Advanced Micro Devices, Inc.

【この記事へのリンクはこちら】

http://www.4gamer.net/review/radeon_hd_2900_xt/radeon_hd_2900_xt.shtml