世界で最もプレイヤー数の多いMMORPG「World of Warcraft」の,中国での運営を行っているThe9は,同作の人気に引っ張られる形で,急速にその勢力を拡大している。しかしその一方,売り上げのほとんどを同作に負っている同社の経営体質は,World of Warcraftの人気次第で,いとも簡単に突き崩されてしまうという弱点を抱えている。The9は,そこをどのように捉えているのだろうか。
ゲーム機やPCの普及率はさほど高くなくても,人口数でカバーして巨大市場を形成している中国ゲーム業界だが,中国でそれらよりもはるかに普及しているのが携帯電話である。今回のChinaJoyでは,携帯電話用のゲーム展示がかなり増えていた。ここでは,最新の中国携帯ゲーム事情を紹介しておこう。
中国最大手ゲームプロバイダである盛大(Shanda)は,先日「DOA ONLINE」を電撃発表したことで,日本でも急激に知名度の上がっている会社だ。ChinaJoyでは,DOAはもちろん,MMOアクションゲーム「蒼天」や,セクシー卓球ゲーム「X-Up」や「Disney Magicalboard Online」の4点を展示して,大きく扱っていた。例年より派手めだった盛大ブースの様子をレポートしてみたい。
MMORPG「征途」の制作元,征途客服網站が作成した新作MMORPG「巨人」は,ミリタリー風味を加えた不思議な世界を舞台にしている。加えて,完全自動戦闘モードや,ゲーム中のクイズシステムなど,ちょっと風変わりなゲームとなっている。
2006年のChinaJoyでは,ほのぼの系MMORPGの代名詞的存在である「マビノギ」が,中国でPK解禁となっていて周囲を騒然とさせていた。韓国・日本版とは別の進化を遂げることとなった中国版マビノギは,その後どうなったのだろうか?
北京豪峰数碼科技が出展していた「Dragons Rage」は,同社独自のゲームエンジン「Zome Engine」を使ったMMORPGである。古代中国の伝説を中心に,2大部族の抗争と9匹のドラゴンをテーマにした作品となっている。やや荒削りながら,新興中国オンラインゲームメーカーの実力をムービーを交えて紹介したい。
中国在来というわけではないのだが,その後の動きが気になるゲームをChinaJoy会場で見かけたので,動向をお知らせする。中国では悠游網がサービスする「Angel Love Online」と,韓国Toppigが開発したシューティングゲーム「Nanaimo」についてである。
ChinaJoy会場で,日本と関係の深い中国のゲーム運営会社の人にいろいろ話を聞いてみた。中国のオンラインゲーム市場,日本からの参入の問題点,そしてRMTは中国ではどのように扱われているのかなど,なかなか興味深い話が聞けたので紹介しておきたい。
ELectronic ArtsやUbisoft Entertainment,コーエーや工画堂スタジオのゲームは,中国語ローカライズ版が販売されている。ディスプレイ販売会社であるHannspree(瀚斯宝麗)と組んでChinaJoyにブースを構えていた,中国のシングルゲームパブリッシャ網元網の人に,そのビジネスについて聞いてみた。
ゲームポット&Invictus Gamesと協力し「Level-R」の中国展開を行うJoyzoneのブースに展示されていた「蹴蹴球」。これは子供という設定のチビキャラが,チョコマカと動き回るオンラインサッカーゲームだ。細かいルールは一切なく,臭い息で相手の動きを止めたり,相手のお母さんを呼び出すといった別の意味で派手な効果を持ったアイテムを使いながら対戦するコミカルさが最大のウリ。
レベルが上がると天罰が下るというシステムを持つ「大唐風雲」や,ほかのプレイヤーキャラクターになりすませる「新笑傲江湖」など,一風変わったMMORPGを開発/運営している天暢科技。そんな同社が2007年8月〜9月のオープンβテスト開始を目指し,開発を進めているMMORPGが「赤壁Online」だ。
Snail Gameの開発するダンスゲーム「舞街区」が,ChinaJoy 2007のブースでプレイアブル展示されていた。一つの場所で最大30人で踊れるという本作だが,それ以外にも興味深いシステムがあるようだ。また,複数の人があちこちで好きずきに踊っている様子を収録したプレイムービーもUpしているので,興味のある人はチェックしよう。
中国初の映画を原作としたMMORPG,それが「十面埋伏Online」である。映画「Lovers」の世界がオンラインゲームで再現される。残念ながら今回の展示は完成度があまり高くないのだが,戦闘部分などは今後の精進に期待したい。
中国第2位のオンラインゲームパブリッシャにして,ご存じ「World of Warcraft」を運営するThe9(第九城市)は,ChinaJoy会場に巨大なブースを構え,「Ragnarok Online 2」や「Hellgate: London」,謎の新作SF FPSを含めて10タイトルを展示,ステージイベントにも気合いを入れていた。その模様をお伝えしよう。
日本では「国民的人気」……とまではいかないオンラインダンスゲームだが,中国での人気は半端なく高い。そこを目指して中国国内のみならず,たくさんの新作が投入されている。ここでは韓国から出展していた2社のゲームをまとめて紹介してみたい。どちらもなかなか意欲的な作品となっている。
ゲームポット,Invictus Games,Joyzoneの3社は,7月14日にオンラインレースゲーム「Level-R」の中国展開をChinaJoyで発表した。日本でのサービスと同様にInvictusとゲームポットが協力しつつ開発を行い,Joyzoneが中国での運営を行うことになる。ここでは,その発表会の様子をお伝えしよう。
中国でのサービスの開始が決まっている「ロード・オブ・ザ・リングス オンライン アングマールの影」がChinaJoy 2007にプレイアブル出展されていた。中国でもクローズドβテストが始まったばかりの本作だが,内外で気になっているのは,やはり同じ欧米産のあのタイトルのようだ。
中国で独自のゲームエンジンを開発している北京 涂鴉軟件が,自社のエンジンを使ったゲームを出展していたので,ムービーを交えて紹介しておこう。「能源危机−Energy Crisis」は,シンプルなオンライン3Dタンクバトルゲームとなっている。
超巨大な世界への大量のアクセスを前提として作られたゲームエンジン「BigWorld」は,アジアでの採用例が多く,各地のゲームショウではすっかりお馴染みさんだ。今回のショウでは,なにやら奇抜な出展を行っていて驚かされた。同エンジン採用作品の状況などを聞いてきたのでお伝えしよう。
2007年7月10日に,中国上海でプレスカンファレンスが行われた「Warhammer Online: Age of Reckoning」。プレスカンファレンス終了後に,本作のシニアプロデューサーJeff Hickman氏達にインタビューを行い,ゲームの仕組みや,アジア市場にかける意気込みなどを聞かせてもらった。今回は,ChinaJoy会場内のElectronic Artsブース内で,30分のインタビュー時間がもらえたので,その様子をお伝えしよう。
ドラゴンの背に跨って空を飛ぶMMORPG,「DRAGON KNIGHT ONLINE」について,ちょっと詳しい情報を聞いてきた。先のプレイムービーで,結局ドラゴンで空飛ぶだけ? と思っていた人は要チェック。また,34秒と短いが,イメージムービーもUpしたので,興味のある人は併せてチェックしてみよう。
MMORPG「Myths & Heroes 3」(天驕3)で,ノーマルマップ技法の利用という,新技術に積極的なところを見せた,Object Software(目標軟件)。彼らが出展していたもう1本の作品が,MMOFPS「Metal Knight Zero Online」(鉄甲前伝)である。この作品でキーポイントとなるのは,物理演算とPhysXテクノロジーの活用だ。
Unispace Digitalのブースで,エクストリームスポーツを強く意識した「OOXX-online」がプレイアブル出展されていた。本作は,BMXに跨って街や砂漠でレースを繰り広げる,最大8名で対戦可能なオンラインレースゲーム。服装アイテムやBMXパーツの豊富さが,本作のウリの一つ。キャラクターと愛車をカスタマイズし,レースの順位と共に,技の華麗さを競い合うのだ。
オーストラリアのゲームデベロッパAuranが,「Fury: Unleash the Fury」を引っ提げてChinaJoy 2007に出展している。同タイトルは2008年にアジアでサービス展開予定。「モンスターとの戦闘など一切ない」というPvP特化型MMORPGが,PvP好きで知られる中国のオンラインゲームプレイヤーにどう評価されるか気になるところだ。
Object Softwareが出展していたMMORPG「Myths & Heroes 3」(天驕3)は,まだプレビュー版というべき完成度であったが,ノーマルマップ技法を用いたグラフィックスのクオリティには注目すべきものがある。同社の過去の仕事と関連付けつつ,この作品の現状をお伝えしよう。
騎乗できる生物が40種類!? そんな多彩な生物に騎乗できる中国産MMORPG「風火之旅」(Fantasy Journey Online)が,ChinaJoy 2007で9Youブースにプレイアブル出展されていた。そんなに騎乗できる生き物がいて嬉しいかどうかはさておき,本作がどのようなものなのか話を聞いてみた。
KINGSOFTブースに出展されていたタイトルの中で,とりわけ展示に力が入れられていたのが,同社が2007年3月からオープンβテストを実施中の新作MMORPG「春秋Q伝」だ。本作の舞台はその名のとおり春秋時代で,可愛らしいキャラクターデザインが魅力の一つ。生活感を重視しつつも,国同士の戦闘(RvR)も用意されているなど,全体的にそつのない作りのゲームになっている。
「American McGee's Alice」に代表される,独特の雰囲気を持ったゲームを世に送り出すことで知られるゲームクリエイターのアメリカン・マギー氏。今では活動拠点を中国の上海に移しているが,4Gamerでは今回彼とのコンタクトに成功。上海のSpicy Horseを訪問し,中国に会社を設立した理由や,新作「American McGee's Grimm Tales」について語ってもらった。日本でその姿がほとんど出ない彼のインタビューを,ぜひ読んでみてほしい。
中国最大手クラスのポータルサイト「NETEASE」(網易)を運営するNETEASEのブースで,新作MMORPG「大話西遊3」がプレイアブル出展されていた。本作はその名のとおり,NETEASEの運営する人気タイトル「大話西遊2」の続編に当たる。大話西遊2は,登録ID数が9600万人,同時接続者60万人を記録した同社のヒットタイトル。NETEASEの大黒柱であるといっても過言ではない大話西遊シリーズの最新作だ。
NVIDIAにインターネットカフェ担当の社員がいることをご存じだろうか? 中国では,グラフィックスカードメーカーでも系列化されたシステムインテグレータでもなく,“NVIDIA自身”が,個々のインターネットカフェ事業者に自社ソリューションの有効性を説いている。そのソリューションとはほかでもない,NVIDIA SLIである。
中国の三大ポータルサイト一角を成す「SOHU.com」を運営している捜狐(SOHU)が,本格的なMMORPGに取り組み始め,発表した「天龍八部」。本作は中国の作家,金庸氏の同名小説をもとにした武侠MMORPGだ。ポータルサイト事業で一定の地位を築いた捜狐が放つMMORPGがどんな作品なのか紹介しよう。
今年も武侠モノがわんさと並んだChinaJoy会場。その中で装備やキャラクターデザインに独特のセンスが感じられたのが,天暢科技の「新笑傲江湖」である。言うまでもなく金庸氏の小説「笑傲江湖」に材を取った作品であるものの,キャラクターの持つ変身能力が大きな特徴でもあるようだ。
日本国内では,「Perfect World -完美世界-」の開発元として知られる北京完美時空網絡技術有限公司のMMORPG2作め「夢世界-武林外伝-」のサービスが発表されたばかりだが,そんな完美時空ブースに,同社のMMORPG最新作「誅仙」がプレイアブル出展されていた。本作は,高い完成度を誇る完美世界のゲームシステムを,そのままブラッシュアップしたような武侠MMORPGだ。
取材の合間に立ち寄った,上海の典型的なネットカフェの様子をお伝えする。オンラインゲームや対戦型FPSで賑わっていたことも重要なのだが,生の中国を少しでも理解するための一環として,今回はむしろ動画を見ているお客さん,そこで流れている動画に着目してみた。
EA Mythicは,上海にあるElectronic Arts Chinaにおいて「Warhammer Online: Age of Reckoning」のプレスカンファレンスを開催し,本作の概要説明を行った。この記事ではその模様と,プレスカンファレンス直後に収録した同社へのインタビューをお届けしよう。日本でのサービス動向が気になっている人は,ぜひチェックを。
ChinaJoyの開幕に先立つタイミングで,上海郊外の蘇州にある游戯蝸牛(Snail Game)を訪問し,社長の石海氏にインタビューを行った。社長のパーソナリティを強く反映する,作品開発姿勢と社屋デザイン,そして近々予定されている作品まで,この良い意味で目立つ会社の話をまとめてお伝えしよう。