さて,ここから本編ともいうべき婿探しが始まる。しかし街に降り立って気がついたのは,Emmaの着ている初期装備の服が,ひどく野暮ったいこと。キャラメイキングでは練りに練ってチョイスしたつもりの服だが,街は初期装備とは別世界のお洒落さんで溢れ返っており,気分はもう田舎者のおのぼりさん。あんれやだよ,わだす!
今夏の流行を押さえた,ピンクのチュニック姿のお姉さん。Emmaも一刻も早く着替えないと,お,お嫁にいけない |
すでに結婚して子供もいちゃったりすると予想される,らぶらぶカップルを町外れで発見。いつかうちのEmmaだって…… |
二人並んでフリーマーケット,すなわち露店を出している子供達。思わず「カワイー」と,犯罪的にジロジロ眺めてしまう |
初期スキルに「裁縫」を設定しているため,Emmaはそこそこ縫い物が作れるはず。1秒でも早く「モテかわワンピ」に着替えるために,糸と針をしこたま購入して街中の「工房」へ向かわせたのだが。……スキル値30%では,まだまだロクなものが作れないし,成功率もかなり低い。多少は成果物をNPCに売り飛ばさなければ,次の針と糸を買う資金も尽きてしまうため,まずは低スキルでも成功しやすい「ビキニトップ」と「ビキニボトム」を作らせることにしてみた。つまるところブラとパンツである。
スキル値は足りていても,素材となる「なめしたアニマルハイド」や「絹糸」がないと作れないレシピばかり。そんな中,ビキニは最も少ない素材で,しかも効率良くスキル値が上げられるレシピだ |
装備アイテムはスタックしないため,バッグの中がビキニだらけになってしまった。もちろん1枚は試しに着用済み。しかし,この大量のビキニがEmmaを窮地に追いやるのであった……
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バッグの中に溜まっていく,大量のビキニ。素材もすっかり尽きたので工房モードから抜けてみると,なんと一歩も動けないではないか! ベルアイルでは所持可能な重量を超えると,まず走れなくなり,さらに荷重オーバーすると一歩もそこから動けなくなってしまうのだ。工房の中で生産活動している間は気づきにくいため,アイテムを作ってはみたものの,その場に捨てていくしかない……なんてこともマレに起こる。
しかし,そのような基本ルールすら把握していないEmmaは,身動きが取れないまま,理由も分からずに立ち尽くしていた。「誰か助けて……」窮地に陥り,ついにそんな言葉がEmmaの口から漏れそうになったとき,一人の青年が現れる。
「動けなくなった?」
パンツまみれで動けなくなった女(いや,パンツ在庫は外から見えないんだけど)を,見るに見かねた彼の名はJ君(仮名)。Emmaと同じく初期装備のままの彼は,同じ初心者の苦しみを瞬時に理解したに違いない。
もともと困った表情のEmmaが,よりいっそう困った感じで事情を告げると,青年は銀行にアイテムを預ければいいと教えてくれた。しかも銀行まで,荷物を半分持ってくれるという。ああ,もうダメ。その優しさと整った顔立ちにメロメロになった私,もといEmmaは,目をハート型にさせながら,どさどさと彼にパンツを渡すのであった。
工房前で助けてくれた青年J君。か,か,かなり好みのタイプですよっ。いや,筆者じゃなくてEmmaの |
何も言わない心優しい青年だが,きっと内心では驚いていたことだろう。後から後から渡される白いビキニ…… |
苦手な相性占いのために練習相手になってくれ,というNPC「ドミティア」。魔法使いはたいてい見た目より年齢がいっているので,彼女も外見は幼児だが,実際は100歳を超えているに違いない
Emmaの口座はビキニで満たされたが,心は未だ満たされず。ここで普通にお礼を言って帰してしまったら,次のステップにつながらない! そこでEmmaが,もう一つ潤んだ瞳でおねだりしたのは,初心者ミッション「占い師見習い」の同行だ。このミッション,難しいことは何もないのだが,異性キャラクター同士が二人きりでパーティを組んで,NPC「ドミティア」の質問に答えるという内容がポイント。
荷重オーバーのことも知らないEmmaが,なんでそんなミッションのことを知っているのかはさておき(恋の駆け引きってやつ?),男女二人だけのパーティ……親密度を高めるのに,こんな有効なミッションを使わない手はない。ちなみにこのミッションを無事終えると,アイテム「トークジュエル」が1個もらえる。
初めてのパーティ要請を憧れのJ君(仮名)に,しかも自分から誘っちゃうなんて,うふふ |
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しかもドミティアの質問は結構鋭いところを突いてくるので,油断できない。友達からよろしくお願いいたします |
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