あの「Half-Life 2」のアートディレクターに新作の噂。 個人サイトで新プロジェクト「The Prodigies」を発表

　「Half-Life 2」のアートディレクターの一人として，City 17やコンバインの造形を担当したというビクター・アントノフ（Viktor Antonov）氏が，個人オフィスであるVulkan Brosのサイトをアップデートし，現在彼が関与している「The Prodigies」がゲーム化されるという情報を掲載した。


　The Prodigiesは，1982年に出版された同名小説を映画化したもので，現在ワーナー・ブラザーズ傘下のStudio 37で映画制作が行なわれている。非凡な才能を持つ5人の若者達“プロディジー”が，ニューヨークのセントラルパークで激しい暴力にあい，その復讐のために社会全体を混乱に陥れるという内容で，イメージ的には，人気テレビドラマの「ヒーローズ」のような雰囲気になるのかもしれない。北米での公開は，2010年末が予定されている。

　フランス在住のアントノフ氏は，現在映画のプロローグとなるコミックスのアートワークを手がけているとのことで，その後，映画のエピローグ的な性格を持ったゲームにも携わる予定だという自身のスケジュールを綴っている。
　ゲーム版The Prodigiesについての情報はこれまでまったく知られていなかったが，本当に開発が行われているとしたら，制作はワーナーの関連企業であるWarner Bros. Interactiveが行なう可能性が高い。
　現在のところ，Warner Bros. Interactiveは「F.E.A.R. 3」（PC/PlayStation 3/Xbox 360）の年内リリースを控えているが，2011年度以降のラインナップは発表されておらず，F.E.A.R.シリーズに続く新しいアクションシリーズを制作していても不思議ではない状況だ。

　ここに掲載したアートは「ブルックリン」と題されたもので，コミックスの一部なのか，ゲーム向けのデッサンなのかなど，詳しいことは不明だが，アントノフ氏らしいダークな雰囲気の漂うものとなるのは間違いなさそうだ。