女子プロレスラー育成＆カードバトル「リングドリーム」では，「レッスルエンジェルス」や「プラレス三四郎」とのコラボも発表。「萌えとぴあ」プレスカンファレンスをレポート

　サクセスは本日（2011年7月8日），同社が運営するポータルサイト「萌えとぴあ」のプレスカンファレンスを東京都内で開催した。
　「萌えとぴあ」は，いわゆる“萌え系”のコンテンツを扱う総合ポータルサイト。ブラウザゲームをはじめとするデジタルコンテンツのサービスやSNS機能を提供するほか，物販なども手がけるとのこと。本日よりオープンβテストを開始しており，正式サービスは7月下旬〜8月上旬を予定しているとのこと。

萌え系コンテンツポータルサイト「萌えとぴあ」

イラスト : BLADE

サクセス 代表取締役社長 吉成隆杜氏

　プレスカンファレンスの冒頭では，サクセス 代表取締役社長 吉成隆杜氏が登壇し，「萌えとぴあ」の説明を行った。
　吉成氏によると，「萌えとぴあ」は萌え系のゲーム/グッズ/電子書籍はもちろんのこと，関連ニュースの提供や，ファン同士の交流を促進させるSNS機能を全部まとめた，世界初にして唯一のポータルサイトになるとのこと。今後は“世界最大”を目指し，サクセスの全力を集中させると，力強く語っていた。

　また吉成氏は，中国/韓国/台湾を中心に，萌え系コンテンツが世界各国に浸透しつつある事例を示し，海外のファンにも「萌えとぴあ」を通じて訴求していくとした。
　なお吉成氏は，「萌えとぴあ」は，必ずしも萌え系コンテンツを好む顧客だけではなく，萌え系コンテンツを提供するクリエイター/企業にも向けたものだと続ける。海外へ進出するルートを提供すべく，約1年ほどの時間をかけて準備してきたと，吉成氏は話していた。

サクセス ポータル事業部 久永智之氏

　次に登壇したサクセス ポータル事業部の久永智之氏からは，「萌えとぴあ」の概要が紹介された。
　久永氏は，「萌えとぴあ」の海外展開はコンテンツだけでなく，サイトそのものをライセンスする取り組みであると説明した。より大きな枠組みの中で，“萌え”の“ユートピア”になることを願い，「萌えとぴあ」と命名したと話す。


　具体的なサービス内容として，ブラウザゲーム4タイトルが紹介された。
　サクセスの自社開発タイトル第一弾となる「僕と彼女の魔法のカード」は，“プレイヤー間の非同期カードバトルを通じて，女の子と交流していく”という内容で，本日からオープンβテストが開始されている。なお「僕と彼女の魔法のカード」は，課金サービス開始時点ですべてのプレイヤーデータがリセットされる予定。その代わりに，βサービスに登録したプレイヤーには，特製「ぴあドール」カードがプレゼントされるキャンペーンが行われている。

　今後サービス予定のタイトルとしては，ガマニアデジタルエンターテインメントの「Web 恋姫†夢想」（2011年夏予定），セガの「萌☆写」（2011年冬予定），そしてサクセス自社開発の「リングドリーム」（今冬予定）が挙げられた。
　“女子プロレス育成＆カードバトル”ゲームである「リングドリーム」には，60人前後のキャラクターが登場し，イラストは25名前後の作家による描き下ろしになるそうだ。加えて，往年の人気ゲームタイトル「レッスルエンジェルス」のキャラクターや，コミック「プラレス三四郎」から“桜姫”のコスチュームが登場予定など，コラボも進行中の模様だ。
　久永氏によれば，これ以外にも現在企画進行中のタイトルがあり，2012年春頃までには，7〜8タイトル程度のサービス開始を見込んでいるとのことだ。

「僕と彼女の魔法のカード」

●登場キャラクター

不知火まなみ 素直で明るく元気いっぱい。ひそかに主人公（プレイヤー）の幼馴染です。火属性のカードを使いこなします。水属性のカードを使うのは苦手です。

水奈月静花 のんびり。ふわふわ。夢見がち。とことんマイペースです。水属性のカードを使いこなします。風属性のカードを使うのは苦手です。

風ノ宮舞子 学園長の愛娘。生粋のお嬢様ゆえ、ちょっと世間知らずかも。風属性のカードを使いこなします。土属性のカードを使うのは苦手です。

天地野瞳 人見知りが激しく気弱な性格。でもいがいにお茶目な一面も。土属性のカードを使いこなします。火属性のカードを使うのは苦手です。

「Web 恋姫†夢想」/「萌☆写」

※スライドの画像です

「リングドリーム」

　「萌えとぴあ」のコミュニティ機能では，まずは「つぶやき」「日記」「掲示板」といった基本機能が実装されている。ゆくゆくは「アルバム」機能の実装や，Twitterアカウントとの連動，スマートフォン対応などにも取り組んでいくそうだ。

WebMoneyなどとのコラボレーションキャンペーンも発表された

　また「萌えとぴあ」では，一般的なSNSでいうところのアバターではなく，“ぴあドール”と呼ばれる要素を用意している。ぴあドールはプレイヤーの分身ではなくパートナーという設定で，女性のみ。
　3D表示されるモデルは，相当自由に拡大/縮小，回転ができるとのことで，久永氏は，ブラウザベースでここまでできるモデルは世界初ではないかとアピールしていた。
　ぴあドールには12〜13歳前後の少し幼いタイプと，17歳前後のお姉さんタイプの2タイプが用意される。プレイヤーはこのいずれかを選び，名前，性格，属性（プレイヤーとの関係性）を設定できる。
　属性には「恋人」「後輩」といった一般的なものから「俺の嫁」「副官」「ロボ」「異世界人」「自宅警備員」といったものまで，全74種類が用意されている。性格との組み合わせで“無口な軍曹”といったマニアックな設定もできるそうだ。そのほか一人称や，プレイヤーへの呼びかけ方なども細かく指定できるという。
　また，一般的なアバターのように衣装アイテムを使って着飾えさせたり，顔や髪型といったパーツを変更したり，モーションを設定したりといったこともできる。まだ種類は少ないが，今後は“可愛く見えるもの”を随時追加していくとのこと。

　プレスカンファレンスの最後では，「萌えとぴあ」のイメージキャラクターが公開された。このキャラクターは，ぴあドール達のプロトタイプという設定で，萌え系クリエイターのBLADEさんがデザインを手がけている。BLADEさんは「PC世界の住人をイメージし，少し人間離れしつつも，そのへんにいてもおかしくない雰囲気」を心がけたと話す。
　なおこのキャラクターの名前は，公募キャンペーンで決められるとのこと。キャンペーンの詳細は，「萌えとぴあ」公式サイトにて発表される。

イメージキャラクターをデザインしたBLADEさん

イメージキャラクターのボイスを演じる大亀あすかさんも，ゲストとして会場に姿を見せた

萌え系コンテンツポータルサイト「萌えとぴあ」

写真左から，プレスカンファレンスで司会を担当した磯村知美さん，吉成隆杜氏，大亀あすかさん，久永智之氏