業界動向
携帯向けのFlash Player新規開発は中止,Adobeも今後はHTML5にフォーカス
Flashは,高度なデザイン性を持ち,動的なコンテンツを扱えるため,Webコンテンツに多く用いられていた。しかし,Webコンテンツの次世代標準規格のHTML5とCSS3では,表現力の高い動的コンテンツの実現が可能になってきており,Flashはその役目を終えたといえそうだ。今後はHTML5を軸とした業界標準のオーサリングツールなどを提供してくるものと思われる。
昨今のWebゲームの多くが(携帯機器で動くかはともかく),Flashによる実装になっているわけだが,既存コンテンツ用のFlash Playerは変わらずサポートされるので,Flashを使ったゲームのプレイに影響が出ることはない。
PC向けでは,Flash Player 11でのGPUアクセラレートにより,本格的なゲーム展開が可能になるなど,HTML5でも実現できないリッチなコンテンツ作成にフォーカスした展開が行われていくと思われる。
独自のFlash技術から業界標準のHTML5への切り替えは,時代の趨勢から必然とも見える出来事だが,一つの節目を迎えた感は強い。オーサリングツール最大手の同社が本格的にHTML5で展開していくことで,今後HTML5でのゲーム開発環境も変わってくるものと思われる。今後の展開に注目したい。
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