企画記事
今年は総勢151名。ゲーム業界著名人に聞く2013年の注目タイトルと2014年へのメッセージ
コーエーテクモゲームス
執行役員
小笠原賢一
代表作:「信長の野望・創造」「討鬼伝」ほかタイトル名:「The Last of Us」(PlayStation 3)
同じゲーム制作に携わる人間として、単純素直に、あの規模のゲームを、あのクオリティで完成させられる組織・運営力に脱帽です。
「アンチャーテッド」シリーズで世界中のユーザーから絶大な支持を獲得した後、それをさらに上回るゲーム性とビジュアル表現で見事にファンの期待に応えるとは……。素晴らしいですね!
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
上の質問に対する答え同様、ちょっと普通すぎますが、はやり2013年は「半沢直樹」ですね。
私はあまりテレビ(特にドラマ)を見ないタイプですが、「半沢」放映中は日曜日が待ち遠しい感じでした。
テンポ良く進む展開、軽快かつ印象的な台詞回し、メリハリの効いた演出、場面を盛り上げるBGMと、エンターテインメントに携わる人間には、勉強になる要素てんこ盛りでした。
それと、「孤独のグルメSeason3」も相変わらずの夜食テロっぷりでGOOD!
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
くまモンとふなっしーですね。人じゃないですけどw
くまモンはデザインが秀逸なので、露出機会が増えるにつれ、すっかりゆるキャラ界のナンバーワンになってしまいましたね。
くまモンの商品はナゼか買ってみたくなる不思議…。
ふなっしーは、ゆるキャラの有り様をいい意味で大きく乱した功績がすばらしい。
失礼ながら、ポジション的に長く人気を保つのは難しそうですが、行けるところまで全力疾走してほしいですねw
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2013年は『討鬼伝』、『信長の野望・創造』と大きなタイトルを2本もリリースできたので、非常に充実した年でした。
2014年は、これらのタイトルをさらに発展・拡張して、プレイヤーの皆様の満足度をより高めていきたいと考えていますので、是非ご期待ください。
また、さらにもっとビッグなタイトルも制作を開始しています。
こちらのタイトルがご紹介できるようになるには、もうしばらく時間が必要ですが、皆様心の隅にご記憶いただいて、発表の折に「これのことだったか」と思い返していただけると嬉しいですね。
コーエーテクモゲームス
プロデューサー
菊地啓介
代表作:「影牢 〜ダークサイド プリンセス〜」、刻命館・影牢シリーズ、零シリーズタイトル名:「キャンディークラッシュ」「ケリ姫スイーツ」(Android)
今年は家庭用ゲームだけでなく、スマートフォン用ゲームもたくさん遊びました。その中で、『キャンディークラッシュ』や『ケリ姫スイーツ』は、長い期間プレイしました。単純なルールで中毒性があり、数か月間飽きませんでした。
『キャンディークラッシュ』は、難しいステージに直面して「もうやらない」と思っても、しばらく経つと「ちょっとだけやってみようかな?」という思いに変わり、いろいろ試してみるとどんな難しい面でも「おおっ、解けた。次だ次。」という循環がずっと続きました。
『ケリ姫スイーツ』も同じですが、パズル性に加えてちょっとした戦略性もあり、プレイしていないときも攻略法を考えている時がありました。家庭用ゲームとスマフォゲームの垣根は、なくなってきているので、新しい遊びの感覚をどんどん吸収していきたいと思います。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
朝ドラ『あまちゃん』かミュージカル『ドリームガールズ』と迷いましたが、感心したという点では映画『貞子3D2』の“スマ4D”です。これは映画館で、映画の上映中にスマフォの電源を入れてアプリを起動させておくと、映画の間中、シーンに連動したホラー演出や、ちょっとしたアトラクションが手元で起こる仕組みです。ホラー映画が、あたかもお化け屋敷であるような集団体験ができ、今までのホラー映画の楽しみ方を変えるものでした。全編を通してここまでしっかりとメディアを組み合わせると、化学反応を起こし、新たなコンテンツとなるんだなという発見がありました。今後、映画だけでなくゲームも含めたメディアミックスで新しい体験を提供できるように想像を膨らましています。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
宮藤官九郎さん(脚本家、俳優、監督etc.)です。今までも宮藤さんのドラマは見てきて、特に『タイガー&ドラゴン』は、お気に入りのドラマです。宮藤さんというと「大人向けの笑い」の印象が強かったので、朝ドラと聞いた時、「どんな感じになるだろう?」と思いましたが、『あまちゃん』は娘も含めて家族で、半年間ずっと楽しみました。15分間で、「笑って、泣けて、元気が出る」を毎日提供する素敵なドラマで、お話の作り方の勉強になります。かと思えば、映画『中学生円山』『謝罪の王様』では大人向け路線を伸び伸びと披露していて、創作意欲を刺激されました。舞台『高校中パニック!小激突!!』もタイトルから楽しみです。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
私の2014年の1作目は、2月27日に発売予定の『影牢 〜ダークサイド プリンセス〜』(PS3、PS Vita)です。主人公は「悪」で、武器は「トラップ」という9年ぶりの「トラップ悪 ションゲーム」最新作です。今回のトラップには「トラップコンボの得意な華麗トラップ」「ダメージの大きい残虐トラップ」「リアクションが楽しい屈辱トラップ」の3系統あり、それぞれの楽しみ方があります。分別のある大人だけが味わえる「禁断の快楽」をご用意していますので、ご期待ください。2014年は「影牢を多くの人に楽しんでいただく」、「タイトルをメディア展開で広めていく」、「スマートフォンゲームも開発する」の3本立てで頑張ります。
コーエーテクモゲームス
ディレクター
森中 隆
代表作:「討鬼伝」、「采配のゆくえ」、「真・三國無双」シリーズタイトル名:「LINE ポコパン」(iOS / Android)
感心したとか衝撃を受けたという意味ではないのですが、気付いたらよくプレイしていました。
指でなぞって消すだけのシンプルなゲーム性ですが、スマートフォンにならではのダイレクトに操作する感覚が気持ちよく、短時間ですがとても熱くなれます。
ゲーム自体に、なかなか腰を落ち着けてプレイする時間がとれなくなる中、空き時間や移動時間に、小気味良いテンポでサクサクプレイできるがいい感じです。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
ドキュメンタリーライブ映画「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」。
青春時代にタイムスリップしたような、もう懐かしいの一言です。今聴いても、ほとんどの曲が口ずさめました。
私と同世代の人なら、この面々が集うことの凄さがどれだけのものかは判ると思います。
当時高校生だった私は、このライブに行く気満々だったのですが、オールナイトライブで18歳未満ではチケットが買えないということで、泣く泣く断念した思い出があります。
ただ感想をいうと「最高にひどかった」ですね。(笑)
まぁ観てもらえれば納得いく内容かと思いますが。上映後に猛烈な疲労感に襲われました。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
「あまちゃん」。
朝は苦手なので話題になるまでは知らなかったのですが、メディアで最初に見かけた時は、まさにじぇじぇじぇの驚きでした。
ポケベルCM時代の広末涼子さんを連想させる透明感がまぶしい可愛いらしさ。見事なほどのおっさんホイホイでした。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
PS Vita/PSP『討鬼伝』をプレイしてくれた皆さん、本当にありがとうございました!
『討鬼伝』はまだまだ生まれたてのタイトルです。今後も大きく成長していくつもりですので、ぜひ今後の展開にご期待ください。
年明け早々には、何かお伝えできる話題があるかも!?
コナミデジタルエンタテインメント
クリエイティブプロデューサー
内田明理
代表作:「ラブプラス」シリーズ、「ときめきメモリアルGirl’s Side」シリーズ、「とんがりボウシ」シリーズ該当なし
あまりたくさんのプレイができず、衝撃的と言える作品には出会えませんでした。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
映画「プリキュアオールスターズ」。
徐に劇中からキャラクターが客席に応援を求める→ちびっ子は配られていたアイテムを振って大歓声→プリキュアの人達(?)、がんばる! という状況を目の当たりにして心底感心しました。実際には情報の行き来は無いんですけど、観ている子達は、一緒に悪者をやっつけた経験を得る・・・という。自分も主催しているイベントで似たような事をしていますが、この割り切りには、なんだか目から鱗でした。
後は、映画「ライフ・オブ・パイ」ですね。2012年末の作品ですが、国内封切は今年だったので勘弁して下さい。
アカデミー総なめだった作品を挙げるのは、多少気恥ずかしいですが、久々に自分的100点の映画だったので。こういう観念的なテーマの本を採用する目があって、それをまた一般向けの作品としてビジネスに出来ちゃうところが、やっぱり映画って夢があるし、ハリウッドってスゴイな・・・と、改めて打ちのめされました。Wikiによれば、当初M・N・シャマラン監督が撮る予定だったそうです。それも観てみたかった・・・。
因みに、原作を読んで余計この映画が好きになりました。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
注目というか、壇蜜さんに見とれました。理由は、素敵すぎるから。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
NEWラブプラス+(3DS)、春発売です。前作と比べて、ずいぶん快適に、遊びやすくなりました。自慢にはならないですけど。ラブプラス+(前々作)では熱海に行きましたが、今回は、日光・鬼怒川と、あともう一か所、実際の観光地を旅行出来ちゃいます。一作目から、ずっとカノジョと共に過ごして下さっている皆さん、しばらく会ってないな・・・という皆さん、“カノジョ”欲しい!という方も、ぜひ!
コナミデジタルエンタテインメント
サウンドディレクター兼コンポーザー
佐藤直之
代表作:beatmaniaIIDXシリーズ写真は2012年10月に掲載したインタビュー時のものです |
タイトル名:「地球防衛軍4」(PlayStation 3)
純粋に1作目からファンで、今作も未だにプレイしています。
なんと言いますか、デフォルメの仕方や考え方、それに伴う演出や見せ方が大好きです。
タイトル名:「アルパカにいさん」
とにかくキャラクターが素晴らしい。余計な説明や無駄のない創りも最高で、最後までとにかくブレないその腰の強さに感銘を受けました。そしてまさかのグッズ展開!実写映画化を楽しみに待っております。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「ゼロ・グラビティ」
ららぽーと船橋にあるTOHOシネマズに日本で初めて導入された音響システム「Dolby Atmos」と共に観たのですが、無論内容も素晴らしかったのですがDolby Atmosの凄さにただただ驚くばかりでした。はやく家の近くのシネコンに導入していただきたいです。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
Kings Of Convenience(2人組みのアコースティックデュオです)
最近自分の中で北欧ブームが再燃しているんですが、そのきっかけを作ってくれたアーティストです。
作品の空気感(アンビエント)の作り方がすごく好きで、なんとか真似しようと試行錯誤しているんですが、なかなか手が届きません。
これからも沢山の音楽ゲームや、プラットフォームを越えた新しいエンターテイメント・コンテンツに良い音楽を書いて、感動できる演出を提供していきたいと思いますのでよろしくお願いします!
コナミデジタルエンタテインメント
サウンドディレクター
角田利之
代表作:beatmania IIDX シリーズタイトル名:「ダンガンロンパ」
ゲーム自体も素晴らしい内容だと思いますが、同タイトルがアニメ化された際、劇伴を、ゲームでも音楽を担当された高田雅史氏が手掛けており、アニメ1話目のOPが、ゲームでも使用されているインストのOPであった事が非常に印象的でした。
通常ゲーム原作のアニメ化とは言え、OPは、タイアップ曲や、そうでなくても歌唱の入ったアニメOP用の楽曲が使用されるのが常だと思うのですが、高田氏が手掛ける楽曲の、同作品内における存在感が強く示されていると感じられ、同じゲーム音楽に携わる立場の人間として非常に興味深い出来事として捉えられました。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
昨年と同じで、かつ具体的な作品名でなくて恐縮ですが、ネットミュージックや同人音楽シーンには今も引き続き注目しています。
DAW環境の構築の為の敷居が下がり、ネット等で制作ノウハウが共有される事で、全体的なクオリティが向上し、また間口が拡がった事で、多少ニッチな需要に対してもどこかに供給先があるのが非常に興味深いと感じられます。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
上記と被る内容で恐縮ですが、具体的に誰というわけではないのですが、強いて言うならば、同人音楽シーン全体と言う感じでしょうか。その中から、注目すべき人物を来年も探したいと思います。
来年もBEMANIを通してプレイヤーに皆さんが新しい音楽、新しい遊びに出会える窓口となれる様、努力していきたいと思いますので、是非最寄りのゲームセンターにお越し頂ければ、と思います。
また、beatmania IIDX 21 SPADAは全国のゲームセンターで絶賛稼働中ですのゲームセンターにお越しの際は是非プレイしてみて下さい!
コナミデジタルエンタテインメント
サウンドプロデューサー
dj TAKA
代表作:beatmania IIDXシリーズ、SOUND VOLTEXほか、音楽シミュレーションゲームBEMANIシリーズ全般。自身名義のアルバム「True Blue...」を2013年12月25日に発売タイトル名:「にゃんこ大戦争」(iOS)
ゲーム性は既存のフォーマットを日本人向けにアジャストしたものだと思いますが、丁寧な作りやレベルデザインなど、非常に質の高い作品と感じました。
業界的にはゲームの出来や面白さだけでなく、マネタイズ(課金)の部分が課題になりますが、プレイヤー視点でその辺りもやらしさやがめつさが感じられず、このゲームをやっていると、「お金というのはあとからついてくるものだ」ということを教えて頂いたような気がします。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
秋に公開になった、「ベイビー大丈夫かっ BEATCHILD 1987」で久々に映画館に行きました。伝説のロックフェスのドキュメンタリー映画なのですが、僕自身も多大な影響を受け、日本のロック史に名を残すそうそうたるアーティストが出演したオールナイト野外フェスで、とんでもない豪雨に襲われます。コンプライアンスが厳しく問われる今の時代には絶対に続行不可能な豪雨の中開き直るそのステージングは壮絶で、心打たれるものがありました。
音楽監督に、ご病気を発表された佐久間正英さんが就いていることも観たいと思ったきっかけです。
DVD化や配信などは一切やらないそうですが、好評につき大晦日に追加上映があるようなので、チェックしてみてください。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
――
2013年12月25日に、dj TAKA 2nd album「True Blue...」が発売となり、個人的にも一つの節目となりました。2014年は、これまで培った経験を元に、変化ではなく進化、深化して行きたいと思っています。
また音楽ゲーム市場では、2013年は戦国時代の幕が明けた年と捉えています。本来のあり方さえ見失わなければKONAMIがオンリーワンで在り続けると信じていますが、油断大敵なので気を抜くことなく驕ることなく、プレイヤーの気持ちに立った丁寧なゲーム作りを1年間続けていきたいと思います。
コロプラ
代表取締役社長
馬場功淳
代表作:「コロニーな生活」「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」タイトル名:「おしおき☆パンチガール!!!」(iOS / Android)
このゲームを遊んでみて、自由な発想のもとゲーム作りができて、うらやましい……!と思いました。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
フジテレビ「2013 FNS歌謡祭」での華原朋美さんと小室哲哉さんの共演。
とても感慨深いです。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
勝間和代さんです。
当社の「クイズRPG 魔法使いと黒猫のウィズ」を大分遊んでいただいている、というお話を多方面から聞いていて、大変うれしく思っています。ありがとうございます。
何よりも先日、とあるWEB媒体さんのインタビューでウィズのコスプレをしていらっしゃったのには、「私たちもびっくり!」でした。勝間さんの今後のコスプレにも是非注目したいと思います。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
ヒットゲームをつくりたい、その一言に尽きます。
みんなが「あっ」と驚くようなエンターテインメントが提供できるよう、2014年も本気でゲーム開発に取り組んでいきますので、みなさん是非、ご期待ください!
comcept
CEO/コンセプター
稲船敬二
代表作:「SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)」(PlayStation Vita)「SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)」(2014年3月6日発売 PlayStation Vita)「YAIBA: NINJA GAIDEN Z」(2014年3月6日発売 PS3/Xbox360)「Mighty No.9」(2015年春予定 PC/PlayStation 4/PlayStation 3/PlayStation Vita/Xbox One/Xbox 360/Wii U/ニンテンドー3DS)「おっさん☆たまご」(Android/iOS)「ロックマン」シリーズ、「鬼武者」シリーズ、「DEAD RISING」シリーズ、「ロスト プラネット」シリーズ、「バイオハザード2」「ストリートファイターIV」などタイトル名:「The Last of Us」(PlayStation 3)
元々ゾンビゲームは大好きですが、『The Last of Us』は楽しめました。初期の『バイオハザード』を彷彿とさせるような凄く懐かしい感じがあり、ドキドキ感もある作品でした。そしてゾンビもの的な人間ドラマ、ゾンビの恐ろしさよりも人間の恐ろしさを描いていて、共感できる作品でした。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「パシフィック・リム」(映画)
もちろん映画館で観ましたが、早速DVDも購入しました。とにかくすごく“愛”を感じる映画でした。ストーリー性はあまり感じられないし、つっこみどころもいっぱいあるのですが、それでもこんなにやさしい気持ちで観れる作品はなかった。最近、ビジネス寄りで“愛の無い”映画が多いじゃないですか。ビジネス、ビジネスしていて、あまり面白味のない映画をいっぱい観ました。その中で、『パシフィック・リム』は監督、そして携わっている人たちの作品に対する“愛”を感じる本当に素晴らしい映画でした。そして付け加えるなら、日本人として誇れる感じも良かったと思います。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
ガンホーの森下社長。時の人となっていますので、ガンホーの次の戦略を森下さんがどうするのか、同じゲーム業界の一員として気になります。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2014年は、comceptとしても、稲船としても、“攻める年”にしたいと思っています。特に『おっさん』シリーズとか、『Mighty No.9』とか、自社のコンテンツで攻めていきたい。もちろんパブリッシャーさんと一緒に組ませてもらっている作品は全力で取り組みます。その上で、自社コンテンツも育てていきたいと思っています。そして、コンテンツの幅を広げたいと思っています。ゲーム分野だけでなく、自分たちのコンテンツをどこまで横に広げられるかも勝負していきたいと思います。そういう意味で、きっと2014年は楽しい年になると思いますよ。
4Gamerの読者のみなさんへ。2014年は途切れなく話題を振りまいていきたいと思っています。4Gamerが常に扱いたくなるようなネタをどんどん出していきますので、注目してほしいと思います。ぜひ応援してください。
「Mighty No.9」 (PC / PS4 / Xbox One / PS3 / Xbox 360 / Wii U / PS Vita / 3DS) (C)comcept Inc. All Rights Reserved. |
comcept
ディレクター
下川輝宏
代表作:「SOUL SACRIFICE(ソウル・サクリファイス)」タイトル名:「The Last of Us」(PlayStation 3)「BEYOND: Two Souls」(PlayStation 3)「逆転裁判5」(ニンテンドー3DS)
「ゲームシステム」と「物語性」。昔から議論の尽きないテーマかと思います。上記の3タイトルは、そのテーマにしっかり向き合った作品ではないでしょうか。ただ単に「物語が面白い」だけなら、小説や映画を見ればいいわけです。上記の3作品からは、「ゲームにしかできない『演出』がある」という信念を感じました。そのスタンスに、自分はリスペクトを捧げます。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「リーガルハイ」
脚本、特にセリフ回しが秀逸です。皮肉の利いた展開がたまりません。今年は忙しくて他の作品を見る機会が中々取れなかったのですが、古美門の活躍だけは録画して毎週チェックしていました。第9話の演説、何度繰り返し聞いても痺れる……!
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
「フィリップ・K・ディック」
なんで今さら? と思われるかもしれません。ご存知SF界の鬼才です。今年から本格的に電子書籍で読書するようになったのですが、まず揃えたのがディックの作品でした。既読の作品も含めて、Kindleストアに並んでいるものは全て購入。会社の行き返りや風呂の中で、ディックの世界に浸っておりました。ぜひ「スキャナー・ダークリー」を電子書籍化して欲しい……!
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
SOUL SACRIFICE DELTA(ソウル・サクリファイス デルタ)、2014年3月に発売です。2013年の記憶がほとんど無いのですが、全てこれを作っていることへの代償です。開発は佳境を迎えており、最もハードな時期でございます。クリスマスも正月も犠牲に捧げながら、「こんなに苦労するオレってクリエイターっぽいじゃん」と自分を誤魔化しつつ、しっかりマスターアップできるよう頑張ります。
予約特典のアートブックはソルサクの世界観が凝縮されています。「欲望と代償の世界」に興味を持たれた方は、是非ご予約を……!
サイバーコネクトツー
ディレクター
穴井昭廣
代表作:「ギルティドラゴン 罪竜と八つの呪い」ディレクター、その他「.hack//Versus」、「.hack//Link」、「.hack//G.U.」シリーズなどタイトル名:「クマ・トモ」(ニンテンドー3DS)
正直なところ、最初は軽い興味本位だったんです。「へぇ、ゴールド○○かぁ」程度の興味です。
やってみると「うん、クマやね。可愛いね。」程度だったのです…が、甘かったです。
見た目に反した鋭い質問や、私の返答に斜め上のいじけ方をしたり、良い意味で予想外の展開が多く、気づくとあの純粋無垢な黒い瞳に吸い込まれてました。(当方オッサンです。)
その無垢な瞳で「食べてくれる…?」と黒焦げの料理を出してくるんですよ。もちろん喜んで食べますトモ。
ミニゲームも実は緻密な攻略があり、気づくと「なぜ俺はこんなに本気で料理しているんだ…」と時間を忘れて没頭。
今年をあらためて振り返ってみると、一番印象に残ったタイトルが「クマ・トモ」でした。
我ながら驚きです。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「キャビン」(映画)
ジャンルはホラーですが、単なるホラーでマニア向けではない、エンターテインメント性の高い作品です。誰もがどこかで見たことあるキャラ?達がタイトルの枠を超えて総登場し、大風呂敷を広げつつも、しっかり納得できる展開。スケールも壮大で、2013年の映画ではダントツの名作でした。
スマホでレンタルもできる時代ですので、ぜひご覧になってください!
(ちなみに海外の映画評論まとめサイトでの支持率は91%「フレッシュ(新鮮)」だそうです。)
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
田中将大さん。
元々野球に興味がある方ではなかったのですが、人生で初めてプロ野球を面白いと思いました。
マンガじゃあるまいし、無敗とかあり得ないですよ。
そしてそんな超人に一矢報いた巨人も凄かったです。さらに最後の最終回で投げさせた星野監督のはからいにも感動しました。
勝敗が全てというイメージでしたが、「観客を楽しませるエンターテインメント」を非常に強く感じさせられました。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
今まで夢や妄想だったことがどんどん現実になり、やりたいことができる時代を通り越し、現実が妄想を超えつつあります。いいですね。素晴らしい時代です。
この現実に常に挑み続けるのは当たり前として、2014年はこれまで支えていただいたファンの方々に大きな恩返しができるような年にしたいと思っています。
サイバーコネクトツー
制作プロデューサー/ディレクター
下田星児
代表作:「ASURA'S WRATH」(ディレクター)「死神メサイア」(プロデューサー)「フルボッコヒーローズ」(プロデューサー)タイトル名:「グランド・セフト・オートV」(PlayStation 3 / Xbox 360)
毎度、全部入りを地でいくメガコンテンツですが、いつにも増して度を越したボリュームと手加減無しのクオリティ…そしてそれがタイトルのユニークポイント且つセールスポイントという暴力的な魅力を持つタイトルです。
空港でジャンボジェットを奪って飛び去った後、パラシュートで降りてそのまま街を歩いたり…世界を“全部”作って、“全部”シームレスに繋げば実現できるでしょ?的なアプローチは圧倒的だと思います。
普通ゲームの中で“こんな事ができたら面白い”を実現する時は、“様々な制約”の中でゲームシステムとして意味のある要素に落とし込み、絞り込んで形にしていくので、この場面で画面を切り替えてローディングを入れたら上手く繋げられるんじゃないか?とか考えてしまいますが、最早その次元では勝負していないですね!
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「パシフィック・リム」(映画)
日本人ほぼ全て?の成人男性が子供の頃に楽しんでいた筈の怪獣映画というエンターテイメントをレトロでは無くモダン、ローカルでは無くグローバルに実現した傑作だと思います。周りの人からお前の趣味はマニアックとかニッチとか言われますが、オタクマインドは大小あれど全ての人の中にある訳なので…これは家族みんなで楽しめます!
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
ギレルモ・デル・トロ(映画監督)
映画『パシフィック・リム』の監督さんです。同映画のコンセプトは実際に形になる前では、恐らく色んな人が多くの意見、異論、疑問を出されたと思います。それをまとめ上げて周りの人を動かし、プロジェクトをよくぞ実現されたと思います。デル・トロ監督が次はどの様な作品を世に送り出されるのか非常に楽しみにしています!
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2014年は、いよいよ新世代機が出揃って、また見た事もない新しい体験をさせてくれるゲームが世に送り出されてくる事が純粋に楽しみです!勿論、私自身も皆様にこのワンプレイの為に今日生きていて良かった!と思って頂ける様なタイトルを生み出すべく挑戦して参りますので、弊社サイバーコネクトツーのタイトルに是非、ご期待頂ければ幸いです!
サイバーコネクトツー
制作プロデューサー/ディレクター
西川裕貴
代表作:「NARUTO-ナルト- ナルティメット」シリーズタイトル名:「アサシン クリード4 ブラック フラッグ」(PlayStation 3 / Xbox 360 / Wii U)
もはや言わずと知れた人気シリーズの最新作。
海の表現、街の生活感、アクション性、移動のシームレス感、等々、それらのどれもが現行機のタイトルの中では圧倒的な完成度です。
同じ業界人として“こんな凄いゲームを作れる集団が世界に存在するのか”と思うだけで正直「戦慄」を覚えます。…が、同時に「闘志」も沸々と湧いてきます。
これから先は、PS4やXbox Oneのタイトルも続々と発表され、アイデア的にもテクノロジー的にも、今までの常識を覆すようなタイトルが出てくるでしょう。
ゲーム業界の新たな戦国時代が幕を開け、各社生き残りをかけた、まさに「命がけの闘い」が始まります。
ククク…面白い。これだからゲーム制作はやめられない!!
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「パシフィック・リム」(映画)
「人型巨大ロボット」「巨大怪獣」、このキーワードに反応した人におススメの作品です。
ちなみに、ストーリー展開的に気になる部分があったとしても、それは本作品においては些細なことなので気にしない。
ロボットの重量感、出撃シーン、必殺技、怪獣とのバトルの臨場感、等々、それら一つ一つの演出に目が釘付けになり、子どもの頃、テレビの前でヒーローを応援していた時の感情が蘇ること間違いなし!
日本人にしか表現できないと思っていた特撮やアニメの題材をここまで愛情こめて表現してくれた、ギレルモ・デル・トロ監督と製作スタッフに感謝です。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
「林 修(はやし おさむ)」
2013年の新語・流行語大賞を受賞した「今でしょ!」の人です。
林修先生は、敗者の共通点として「情報不足」「慢心」「思い込み」の3つを挙げています。
私は専門学校を卒業後、サイバーコネクトツーに入社してから十数年が経ちましたが、いわゆる仕事の慣れからくる「思い込み」や「だろう運転」で何度も痛い目にあってきました。
林修先生のその話を知った時は、共感させられるものがありましたので、以来、林修先生の持論や話術は個人的に参考にさせてもらっています。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
4Gamer読者の皆様。
今年も一年、ゲームを愛してくれてありがとうございました!!
2014年は、「NARUTO-ナルト- ナルティメット」シリーズの最新作となる「NARUTO−ナルト− 疾風伝 ナルティメットストームレボリューション」が発売されます!
本作では、バトルシステム部分に大きな変革を行っておりますので、キャラクターゲームとしては勿論、イチ対戦アクションゲームとして“新しく生まれ変わったナルティメット”をゲームファンの皆様にお届けいたします。
制作チーム一同、日夜頑張っておりますので、今後の続報にご期待ください。
それでは、2014年も4Gamerとサイバーコネクトツーの応援ヨロシクお願いいたします!!
ジニアス・ソノリティ
代表取締役社長兼、ゲームデザイナー&ディレクター
山名 学
代表作:電波人間のRPGシリーズタイトル名:「みんなのおしゃべりチャット」(ニンテンドー3DS)
コミニュケーションツールに絞ったソフトが3DSで出る(出せる)とは思わなかったので、衝撃を受けました。DL数もランキング見る限り売れている様子ですし、やられた感を強く受けました。
<質問2>2013年に発売/公開されたエンターテイメントコンテンツの中で最も印象深かった作品
「艦隊これくしょん -艦これ-」
ターゲットの狙い撃ち感が凄い商品だと思いました。分かっているけど、ここまで仕上げて狙い撃ちする姿勢に感銘を受けました。
<質問3>2013年に、個人的に注目した(している)人物
宮藤官九郎さん
10年くらい前に木更津キャッツアイに衝撃を受け、その脚本家として知りましたが、今年は「あまちゃん」で空前のブームを巻き起こし、その高い才能に再び感動しました。NHK連続テレビ小説はターゲットを考えると難易度が高く、結果平凡な作りになりがちですが、あまちゃんは見事でした。
<質問4>2014年に向けての抱負、また4Gamer読者に向けてのメッセージをお願いします。
2014年は幾つかのソフトをリリースしたいと思っております。まだタイトルは言えませんが、内容的にはかなり挑戦的なものになりそうです。よろしくお願い致します。
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