イベント
日本専属開発チームとのカンファレンスや国勢調査の発表など,盛りだくさんの内容。リネージュオフラインイベント「Party de Lineage」開催
エヌ・シー・ジャパン ビジネスデベロップメントユニット ヘッドマネージャー前田幸佑氏 |
エピソードRe:担当ディレクター 吉田美佐子氏 |
また,第5位までの上位プレイヤーデータと,2006年7月に公開された「アデン国勢調査」(関連記事は「こちら」)と比べてみても,高レベルキャラクターに育成しやすいエルフとウィザードが多い点は変わっていないようだ。ちなみに,非力だが血盟システムの要となる君主(プリンス/プリンセス)の高レベルキャラクターも口頭で発表され,トップはアークトゥルスサーバー所属の,レベル71の君主ということだ。
このほか,セットアイテムのワールド別出現数やペットの分布図,エルフの属性分布図なども公開され,興味深いデータの数々に,参加者達は驚きの声や笑い声などを上げつつ見入っていた。
オフラインイベントでは進行の関係上,事前にプレイヤーから寄せられていた質問/要望への回答をまとめて行って終わりにするケースが多いが,このカンファレンスでは会場にいる参加者からも直接質問を受け付けたため,プレイヤーからの注目度も高かった様子である。
参加者の中にはオープンβテスト時代からプレイし続けているプレイヤーも複数いたようで,時間いっぱいまで積極的に発言をしている姿が見られた。ただ,日本専属開発チームが,チーム結成に向けて動き出したのは2008年1月。そして韓国のスタッフが正式に来日したのが5月という状況なので,回答の多くが「現時点ではお答えできない」あるいは「必要とあらば検討したい」といった曖昧なものに終始したのは,少々残念であった。すべての質疑応答を掲載することはできないが,中でも現役プレイヤーの興味を引きそうなものを一部ピックアップしてみたので参考にしてほしい。
右からエピソードRe:担当ディレクター吉田美佐子氏,日本専属開発チーム ローカライズプロデューサー片山正浩氏,同開発マネージャー キム・ヨンハン氏,同開発プロデューサー キム・ギュホ氏 |
Q:狩場全体の見直しをしてほしい。
A:今回寄せられた要望の中で最も多かったのが,狩場に関するものでした。人気のある狩場にプレイヤーが偏って混雑するのはストレスを生みます。綿密な調査を行った上で,今後もバランス調整やモンスター再配置を実施していく予定です。
Q:高レベル,中級レベルキャラクター向けの変身モーフを増やしてほしい。
A:リネージュはほかのゲームに比べて,グラフィックスの変化が少ないゲームなので,日本独自の変身モーフなどはぜひ追加したいと考えています。ただ,まったく新しい変身モーフを用意するとなると,開発に時間がかかってしまうため,しばらくはデスナイトのレベル別能力設定のように,既存モーフへのバランス調整という面で修正を行っていきます。
Q:攻城戦のデスペナルティをなくすことはあるのか?
A:韓国でデスペナルティのない攻城戦が実装され,日本のプレイヤーも気にしていると思います。いただいた要望にはすべて目を通していますが,デスペナルティは現状のままがよいという意見のほうが実際には多くありました。攻城戦を面白くするためにデスペナルティを失くしたほうがよいのであれば検討しますが,大きな意味を持たないのであれば変えることはありません。
キム・ヨンハン氏とキム・ギュホ氏の二人は,ラフな格好で来てくださいと伝えたら,あまりにラフ過ぎて恥ずかしくなり,スタッフ用の真っ赤なリネージュTシャツに着替えたという |
A:韓国の開発チームをもっとプッシュして,1年以内にはなんらかのアップデートを行いたいと思います。
Q:キャラクターのサーバー間移行サービスがほしい。
A:これについてはすでに,猛烈な交渉を開発元と続けています。しかしながら,実装のハードルも高く,すぐに導入するのは難しいです。
Q:今後アイテム課金を採用する可能性はあるのか?
A:6年間ずっと月額課金のスタイルで運営してきましたが,以前のラッキーゲームというイベント以降,不安視する声がユーザーから出ているのは知っています。しかし,アイテム課金への移行については,今のところまったく考えていません。
Q:ウィザードの魔法スキルに新しいものがあまり追加されない。戦争やパーティ狩りで,もっと使える魔法がほしい。
A:魔法の追加は簡単にできるものではないが,必要とあらば検討します。
Q:ステータスの再配分ができるようにしてほしい。
A:6年という長いサービス期間で,ステータスの中には意味がなくなってきているものもあると思います。ステータス変更が可能になるかどうかは,現時点では何ともお答えできないのですが,それによってゲームが面白くなるのであれば,もちろん検討したいと考えています。
カンファレンス終了後は,イベント専用サーバーを利用した三つのアトラクション「〜討伐せよ!〜アデン城突入大作戦」「〜情け無用!〜バトルアタックPvP」そしてエピソードRe:の新コンテンツであるお化け屋敷を利用した,「〜強行突破!〜お化け屋敷タイムトライアル」や,iPod nanoが当たるじゃんけん大会などが行われた。アトラクションには,すべてのスキルを習得したレベル60の専用キャラクターが用意されていたので,普段はPvPイベントなどに参加しないプレイヤーも,気兼ねなく参加できたようだ。各アトラクションの勝利チームには,ゲーム内アイテム「ラビットリング」がプレゼントされた。
片付け作業であわただしいイベント終了後の会場で,日本専属開発チームについて吉田氏にお話を聞いたところ,チームはまだ動き始めたばかりであり,今はプレイヤーの意見/要望に耳を傾け,吸収していく時期にあたるという。それゆえに,今回は質問をされても,はっきり解答できないケースが多くなってしまったそうだ。
日本専属開発チームは動き出したばかりだが,今回のオフラインイベントでプレイヤー達が語った要望のいくつかは,今後のリネージュへ確実に反映されていくだろう。正式サービス開始から6年を経て,今なお進化し続ける同作の今後に,一プレイヤーとしても注目していきたいところだ。
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