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「EVE Online」最新アップデート「Odyssey」は6月4日実装。EVE FANFEST 2013の基調講演をレポート
今でこそ50万人以上の会員数を誇るEVE Onlineだが,サービス開始に至るまでの道は決して平坦ではなかったという。サービスが開始されたのは2003年のことだが,基本プロットができたのは1996年,そして,それをMMORPG化することを目的としてCCP Gamesが設立されたのは1997年のこと。EVE Onlineの開発には,実質,6年近くも要したとのことだ。そもそも,開発資金が足りないという切実な問題にも直面したことがあり,その販売権をSimon & Schusterに譲っていた過去もあったそうである。
過去の資料も公開された。これはEVE Onlineのプロトタイプ |
初期のロゴデザイン |
宇宙船の初期デザイン |
2000年に作られたUI |
続いて会場には,EVE OnlineのExecutive ProdcerであるJon Lander氏が登場し,2012年を振り返った。Lander氏は2012年は再生の年として位置づけ,2012年に実装した要素によって,EVE Onlineが良い方向に進んだと述べる。その例として,ほとんど使用されていなかった宇宙船が,2012年のアップデートであるRetribution実装後,飛躍的に使われるようになったことを挙げていた。
2012年の再生計画は概ね成功したということで,Lander氏は今後プロデューサー職を降り,モバイル向けのサービスなどを手がけるそうだ。
2012年に実装されたアップデートInfernoによってFaction WarfareでのPvPが増えた |
Retributionの実装によって低セキュリティエリアでのPvPが増加 |
続いて,Lander氏の後任となるAndie Nordgren氏とLead Game DesignerであるKristoffer Touborg氏が登壇し,2013年6月4日実装予定の大型アップデート「Odyssey」について解説した。講演で紹介されたOdysseyの主なポイントは以下のとおりとなる。
- Starbasesの変更
- 20種類以上の宇宙船のバランス調整
- 鉱石採掘の変更
- 衛生採掘とTech2用資源の追加
- アイスベルト地帯の変更
- フライトコントロールのUI変更
- ジャンプゲート使用時のグラフィックスを改善
- ハンガーのグラフィックス変更と出港時のエフェクトの調整
- 0セキュリティエリア用に曲の追加
- Apocalypseのデザイン変更
- 宇宙船の効果音の調整
- エージェントミッションの更新
- プローブの操作性の改善
- スキャナーのビジュアルの変更
そして,今後のアップデート方針としては,ソロ,グループなどを問わず,あらゆるタイプのプレイヤーが楽しめるように,そしてさらにSF色を強く(いまでも十分過ぎるほどに強いが)していくのだという。その一環として,ジャンプゲートをプレイヤーが建設できるようにすることも明かされた。
最後に,5月6日で10歳となるEVE Onlineの誕生日が祝われ,詰めかけたファン達も総立ちとなって拍手し,講演は幕を閉じた。
「EVE Online」公式サイト
- 関連タイトル:
EVE Online
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EVE Online
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Copyright (C) CCP 1997-2017
Copyright(C)CCP 1997-2017
- Eve (Gollancz)
- 価格:¥61,900円
- 本
- 発売日:1970/01/01
- The Art of Eve
- 価格:¥28,174円
- 本
- 発売日:1970/01/01
- EVE ONLINE(R) ゲームタイムカード 50
- 価格:¥3,520円
- Software
- 発売日:2008/07/18