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Vista環境でEAX&DS3Dを有効に。「Creative ALchemy」正式版公開
すでに4Gamerの最新ドライバページではリンクを更新してあるので,すぐに入手したい人はそちらからどうぞ。
と突然言われても……という人もいると思われるので,少し説明しておきたい。
詳細は特集「Vista買うのはまだ早い!(3)ゲームサウンド編」をぜひ読んでほしいが,Windows Vistaでは,サウンド周りの仕様が大きく変更されている。OSの信頼性を向上させるための措置なので,やむを得ないといえばそれまでなのだが,この変更により,Windows Vistaにおいては,EAXやEAX ADVANCED HD,DirectSound 3Dといった,これまでの3Dゲームでごくごく一般的に用いられていたサラウンドサウンドAPIを,ハードウェアで処理できなくなった。せっかくSound Blaster X-Fiなどの単体サウンドカードを持っていても,機能は全然使われず,Windows Vistaがソフトウェアで提供する2chサウンドしか利用できなくなってしまったのだ。
さて,冒頭のバージョン表記をもう一度見てみると,1.00.04になっており,巻き戻っているような印象も受けるが,これは「正式版としてバージョン1.0になったということ」(クリエイティブメディア)。Windows Vista環境で,従来の3Dサウンドを利用するソリューションが,ついに一般ユーザーに公開できるレベルに達したというわけである。
■正式公開で日本語に対応
■分かりにくさは相変わらずだが,一歩前進か?
ALchemyをインストールするには,ダウンロードしたファイル「ALXF_WEB1_LB_1_00_4.exe」を(Sound Blaster X-FiがセットアップされたWindows Vista環境で)実行し,ウィザードに従えばいい。
あとはインストール完了後にシステムを再起動すると,ALchemyを利用可能になる。標準では「すべてのプログラム」→「Creative」の下に置かれているので,これを実行すればOK。動作確認リストに入っているゲームがセットアップされていれば,左のメニューリストにゲームリストが並ぶ。そこで,ALchemyを利用したいゲームを右のメニューリストに移動させれば,晴れて「対応ゲーム」となり,利用できるようになるという流れだ。
残念ながら,[追加]ボタンを押すと開く「ゲーム設定」ウインドウは非常にそっけなく,詳しいヘルプもないため,分かりにくさはあまり変わっていないが,ゲームのレジストリを調べたりする作業が基本的になくなった点は,一歩前進といっていいだろう。
それにしても,ゲームのインストールフォルダを指定するため,ファイルエクスプローラを起動する[参照]ボタンくらいは,あってもよかったと思うが。
以上,正式版とはいえ,まだ諸手を挙げて歓迎できるほどの完成度にはなっていない。そのため,今回の公開を持って「Windows Vistaの3Dサウンド周りが解決を見た」というつもりはないが,Windows Vistaユーザーで,Sound Blaster X-Fiをすでに導入しているのであれば,試してみるだけの価値はあるだろう。
ALchemy自体は厳密にいうとドライバソフトでないため,システムにそれほど大きなダメージを与える危険はないと思われるが,それでも導入作業は自己責任となる。その点だけはご注意を。(ライター:Jo_Kubota)
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