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パンヤ世界大会は日本勢が団体戦・個人戦ともに圧勝! 「Pangya World Championship」が東京・秋葉原にて開催
「スカッとゴルフ パンヤ」公式サイト
日本における予選大会は,昨年12月にオフラインイベントとして行われており,その模様はこちらの記事で紹介したとおり。
ちなみに“グローバル”というのは,世界中どこからでもアクセスできるサーバーのこと。グローバルサーバーの出場選手4名はフランス,カナダ,ブラジル,オランダから集まっており,まさしく世界規模のオフラインイベントといえよう。
開会式が始まると,パンヤの開発元であるNtreevのCEO キム・ジュンヨン氏が登壇。キム氏から選手らにエールが贈られた後,いよいよ戦いの火蓋が切って落とされた。
団体戦,個人戦,スタッフ対抗戦
すべて日本チームが圧勝
本大会では,国同士によるトーナメント形式での「団体戦」と,16名のプレイヤーが一堂に会する「個人戦」,そして各国の運営スタッフ2名ずつによる「スタッフ対抗戦」の3種目が行われた。そのほかにも抽選会などが実施され,イベント全体としては6時間半もの長丁場である。
グローバル代表 | |
タイ代表 | |
韓国代表 | |
日本代表 |
気になる試合結果だが,団体戦,個人戦,スタッフ対抗戦のすべてにおいて,日本チームが圧勝する結果となった。その最大の原動力となったのは,日本チームのエース“igarisan”選手である。igarisan氏は過去の2大会で優勝するなど,実績ある選手である。過去の大会結果などから,今回ゲームポットのスタッフからは最大級の期待を一身に受けており,相当なプレッシャーだったと思うが,団体戦・個人戦の双方において見事,その期待に応えてくれた。
igarisan氏は4コースのすべてにおいて独走状態であった。目立ったミスといえるのは,White Wizの12ホールと,Deep Infernoの17ホールくらいで,それ以外はほとんどのホールでチップインを決めていたほどだ。会場のメインスクリーンに映った選手がチップインを決めていくたびに,会場内からは大きな歓声が上がっていた。
●団体戦 第一試合:West Wiz(9ホール)
●団体戦 第二試合:Blue Lagoon(18ホール)
●スタッフ対抗戦:Pink Wind(9ホール)
●個人戦 第一試合:White Wiz(18ホール)
●個人戦 第二試合:Deep Inferno(18ホール)
夏みかん氏はイベントを盛り上げるべく,課金アイテムを一切使わないキャラクターで,しかもクラブセットが「スパイクハンマー」という余裕のスペックで挑戦。一方のみつば氏は,他のスタッフが一丸となってイベントを盛り上げようとするなか,相変わらずのマイペースっぷりでトップを独走。そんなこんなで,スタッフ対抗戦も日本チームが勝利を収める結果となった。
団体戦と個人戦の合間に,このスタッフ対抗戦が行われたことで,会場内の緊迫していた空気が幾分かリラックスできたように思えた。ちなみに,このスタッフ対抗戦の順位に応じて,翌22日に行われるゲーム内イベントの内容が変わる段取りとなっている。結果は1位だったので,明日は「獲得PPおよび経験値が2倍」のイベントが行われる予定だ。ぜひ参加して,この恩恵に授かろう。
パンヤの試合内容は,4Gamerではこれまで何度も記事化してきている。現在,日本のトッププレイヤー同士の戦いは,ライトプレイヤーの筆者にとっては“神々の戦い”というレベルに達しており,的確な解説がやや難しいのが正直なところ。しかし今回は世界大会ということで,同じパンヤでも国によってそれぞれプレイスタイルが微妙に違うところが,なかなか興味深かった。
チャット欄を利用してショット時の“計算”を行うプレイヤーが多いなか,タイの選手には,その様子があまり見受けられなかった。これくらいの計算なら,もしかすると暗算で済ませてしまっているのかもしれない。
また,タイの選手はプレイのペースがやたらと速く,日本選手が12〜3ホールを周っている頃,タイの選手はすでにホールアウトしていたなんてことも。パンヤの競技種目の一種「スピーダー」に強い国なのかもしれない。
それともう一つ,笑顔が印象的で,選手紹介の際は必ず手を合わせて一礼するなど,非常に礼儀正しいプレイヤーであった。
グローバルの選手らは,いつも談笑していた。選手同士は今回が初顔合わせであったにもかかわらず,プレイに熱心なのはもちろんのこと,今回の大会/遠征そのものを楽しんでいたように見えた。日本のアニメや漫画が好きな選手も多いようで,秋葉原という開催地は,彼らにとってラッキーだったかもしれない。
なお,各国選手の使用キャラクターは,日本は「クー,ケン,アリン,エリカ」,韓国は「セシリア,アリン,セシリア,ネル」,タイは「クー,ケン,カズ,アリン」,グローバルは「アリン,ルーシア,ダイスケ,ケン」という内訳であった。ネルがチップインを次々と決めていくのは,なかなかに新鮮な光景だったかも。
こういった形でのイベント参加は初めてとのことだが,これがなかなかどうして試合展開が分かりやすいトークで,大会を大きく盛り上げていた。各コースにおける,勝負の分かれ目となるポイントを解説するのはもちろん,それでいてグリーンの芝目や風向きなど,ごく基本的なところもフォローしていたとこが実に素晴らしかった。
「秋葉原に来たら,なんかイベントをやってたので覗いてみた」的な,一見さんの観客でも楽しめたことだろう。がん太氏は今も,ライセンスプレイヤーとしての関係は続いているとのことなので,今後もさまざまな形でパンヤを盛り上げてくれることに期待したい。
イベントの終了後に,各国の代表選手と総監督を勤めたGMみつば氏へ,ミニインタビューを行うことができた。その内容を簡単に紹介しておこう。
Q.
試合を終えた感想をお聞かせください。
私はパンヤというゲームが,性別・年齢に関係なく誰でも楽しめるゲームになってほしいと常々思っています。今回のイベントに参加して,選手やスタッフ,そして来場客の皆さんが楽しんでいるのを見て,とても嬉しかったですね。
A. GMスタッフ Moshup氏(グローバル):
パブリッシャの立場からの感想ですが,一つの国ではなく,さまざまな国から選手が集まって楽しんでくれたのが良かったです。たとえ国や文化が違っていても,世界共通で楽しめるタイトルというのが実感できました。
A. XeNoGeaR選手(オランダ):
今回初めて日本に来たのですが,この国で試合するのはとてもエキサイティングな体験だったよ。しかもこれが世界大会というのは興奮するよね。対戦国のレベルは高かったけど,自分達がプレイヤーとしてどれくらいの実力があるのかが分かった。それが嬉しかったよ。
A. Ton選手(タイ):
日本に来て試合するのは,とても興奮しました。でも緊張しすぎちゃって,普段通りの結果が出せなかったのが悔しいです。想像していた以上に疲れてしまい,今はタイに帰りたい気分です(笑)。
他国のレベルの高さは私も痛感しましたが,今回の大会は,自分自身のプレッシャーとの戦いでもありました。タイでは2005年4月からパンヤのサービスが行われていますが,私はこのタイトルが本当に大好きです。またこういったイベントがあったら,ぜひ参加したいなと思いました。
A. igarisan選手(日本):
対戦相手も(自分達と)変わらないくらいのレベルだったので,すごく緊張しました。プレッシャーを感じてはいましたが,それと同時に,プレイしていくうちに楽しくなってきまして,それが結果に結びついたのが良かったです。昨年12月の代表決定戦のときと比べるとミスは減りましたが,まだゼロではありません。これからも頑張っていきたいです。
A. GMみつば氏:
Q.
パンヤプレイヤーにとっては,試合内容と同じくらい次の“シーズン”が気になるところかと思いますが,今回その発表はなかったですね。
A. みつば氏:
シーズン5に関しては現在鋭意開発中ですが,まだ皆さんに正式にお見せできる段階ではありません。その代わりといってはなんですが,シーズンとは別の形で,中規模のアップデートを,春の実装を目標に作業しています。ぜひ期待していてください。
Q.
本日はありがとうございます。
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