読めなくなったゲームROMの復活に？ エレコム，CD＆DVDメディア修復機

CK-DS3

　乱暴に扱った結果，“読めなく”なったゲームROMの復活を，ローコストで行えるかもしれない。

　2007年10月中旬にエレコムから発売予定となっている「CK-DS3」「CK-DS4」の2製品は，一般的な12cmタイプのCD/DVDメディアに対応する，ディスク修復機である。当たり前といえば当たり前だが，音楽CD（CD-DA）やDVD-Videoだけでなく，PCゲームメディアもサポートされ，読み出し不能になったディスクの修復が可能だ。
　ちなみに，DVD-RAMやHD DVD，Blu-rayメディアをはじめ，ハードコート処理の行われたディスクや，8cm CDなど特殊形状のディスクには非対応とされている。

消耗品は本体にしまっておけるようになっており，本体サイズは160（W）×159.8（D）×75.9（H）mmと，少々大きめ。給電はご覧のとおりACアダプタから

　さて，2製品を順に見ていこう。まず，8820円（税込）で発売される予定のCK-DS3は，セミオートの電動仕様が特徴。研磨/修復/クリーニングに使う専用パッドが付属しており，基本的には，パッドを付け替えながらディスクをセット→スイッチオンを3回繰り返すだけで，ディスクの修復が可能だ。修復とクリーニングに当たっては専用のクリームおよび液体も付属する。
　なお，パッドの寿命は約50回。パッドおよび修復クリーム＆クリーニング液交換キット「CK-DS3S」が，1890円（税込）で本体と同時発売の予定になっている。

エレコムによる使い方の解説。専用パッドは2枚1組で用いる

CK-DS4。本体サイズは140（W）×190（D）×49.3（H）mm（ハンドル部分含む）となっている

　CK-DS4は，手動でハンドルを回すことによりディスクの修復を行う仕様の下位モデルだ。価格は5040円（税込）。3ステップで修復を行うのは上位モデルと同じだが，研磨＆修復用に用いるのがパッドではなくシリンダーだったり，クリーニングは本体から取り出した状態でユーザーが自分の手で行う必要があったりと，処理全体における手作業の割合が増えている。また，修復クリームが付属する一方，クリーニング液は付属せず，クリーニングは添付の不織布で行うことになるのも上位モデルとの違いといえるだろう。
　シリンダーの寿命は約50回。シリンダー＆修復クリーム交換キット「CK-DS4S」が，こちらは1680円（税込）で用意される。

こちらもエレコムによる使い方の解説より。3ステップだが，手作業が多くなる

　ニュースリリースによると，両製品とも「深いキズがある、あるいはダメージの程度が深刻なもの、レーベル面（おもて面）にキズがあるもの、日射、熱射等が原因でディスクが歪曲しているものなどは修復できません」（※原文ママ）とのこと。つまり，100％修復できるわけではないので，この点は注意が必要といえる。
　とはいえ，読めなくなってしまったゲームメディアがある人にとって，最後の希望となり得る可能性を持っているのは確か。心当たりのある人は，10月中旬以降，量販店の店頭をチェックしてみるといいかもしれない。