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[COMPUTEX]AVerMedia,PCIe接続の「ゲーム実況&録画用カード」を日本市場へ投入。PCゲーム向けとゲーム機向けの2モデル
Live Gamer HD(型番:AVT-C985) |
Game Broadcaster HD(型番:AVT-C127) |
Live Gamer HDはHDMI入力に対応し,ハードウェアエンコーダを搭載するモデル,Game Broadcaster HDはHDMIおよびD-Sub 15ピンのアナログRGB入力に対応し,ソフトウェアエンコード仕様となるモデルである。
Live Gamer HD
「基本的に」と書いたのは,HDMI入力できればキャプチャできるためで,Xbox 360からのHDMI入力も当然受けられる。ゲーム用のキャプチャカードとしては,PC&Xbox 360対応と紹介したほうが正しいだろう。
製品ボックスには,USB接続となる「録画ボタン」が同梱されており,いちいちマウスなどで操作せずとも,1回押すとキャプチャ開始,もう1回押すと終了といった形で簡単に利用できる。
また,AVerMediaで日本市場担当のセールス&マーケティングを担当するBlythe Chen(ブリーズ・チェン)氏によると,同社は現在,ニコニコ生放送の対応を最優先課題に挙げているそうで,カードの発売後,できる限り早いタイミングで公開したいとのことだった。
なお,対応解像度は640×480〜1920×1080ドットで,とくに1920×1080ドットでは50i・60i・24p・25p・30p・50p・60pと細かく設定可能。ビットレートは1〜15Mbpsの範囲から設定できるとされている。
Game Broadcaster HD
カード上の主なチップにはシールが貼られていた |
カード背面 |
ソフトウェアエンコード仕様なので,1台のPC上でゲームプレイと配信を同時に行うことは推奨されない。またそもそもの話として,同梱のソフトウェアがH.264エンコーダ「Aver MediaCenter 3D」に変更されている――単体ではライブ配信を行えないため,製品名が「Live」から「Broadcaster」に変わっているのだろう――点は大きな違いといえそうである。
ただ,XSplit Broadcasterや「Niconico Live Encoder」などを利用すれば,ライブ配信はもちろん可能。Live Gamer HDから初心者向けの要素を廃しつつ,対応ゲーム機の種類を増やしてきた製品と説明したほうが,実態には近いかもしれない。
AVerMediaによると,ハード&ソフト両面の違いを除き,Live Gamer HDとGame Broadcaster HDでできることに大きな違いはないとのこと。対応解像度やビットレートも変わらないとのことだった。
主にUSTREAMとニコニコ生放送によって,国内でも利用者が増えてきたゲームプレイ動画配信。法律的には少なからずグレーなところがあり,パブリッシャやデベロッパによって扱いが異なっていたりする点には十分注意してほしいが,配信の認められているゲームタイトルを使ってライブ配信する分には,なかなか便利な製品が登場してきたと言えそうである。
AVerMedia Technologies公式Webサイト
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