NVIDIA，OpenGL 3.2対応の開発者向けグラフィックスドライバ「190.56β」

　北米時間2009年8月3日にKhronos Groupから「OpenGL 3.2」（およびGLSL 1.50）が発表されたのを受ける形で，NVIDIAはOpenGL 3.2対応のグラフィックスドライバを公開した。バージョンは，32/64bit版Windows用が「190.56 Beta」，LinuxとFreeBSD，Solaris用が「190.18.03 Beta」で，いずれも，同社の開発者向けWebページから入手可能だ。
　すぐに入手したい人は下のリンクからどうぞ。対応GPUはその下に列挙したので，併せて参照してもらえれば幸いだ。

→OpenGL 3.1対応公式β版グラフィックスドライバ（190.56/189.18.03 Beta）

●公式最新β版グラフィックスドライバの対応GPU（リリースノートより）

• Quadro FX 370, 570, 1700, 3700, 4600, 4700x2, 4800, 5600, 5800, Quadro VX200, Quadro CX
• GeForce GTX 295/285/260
• GeForce GTS 250/150
• GeForce GT 220/130/120
• GeForce G100
• GeForce 8/9シリーズ
• IONプラットフォーム
• Quadro FX 360M, 370M, 570M, 770M, 1600M, 1700M, 2700M, 3600M, 3700M
• GeForce 8M以上のノートPC向けGPU

　Khronos Groupによる英文リリースによると，OpenGL 3.2では，ジオメトリシェーダがOpenGLコアに入ったほか，性能とグラフィックス表示品質，Direct3Dアプリケーションの移植しやすさがそれぞれ向上しているとのこと。そんなOpenGLをサポートした最新β版となる190.56 Betaは，デスクトップPCとノートPCの両方に対応した貴重なリリースであり，とくにノートPC用としては公式初のRelease 190世代となる。

　しかし，あくまでも開発者向けと位置づけられている点は要注意だ。ゲームをプレイするに当たって，トラブルに巻き込まれる可能性も捨てきれないため，自己責任で導入する場合は，いつものβ版GeForce Driverとは扱いが異なるリリースであることを，十分に理解しておいてほしい。