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NVIDIA,X79環境でGTX 680&670のPCIe 3.0動作を有効化する「無保証パッチ」公開
パッチが配布されているサポートページによれば,パッチを導入し,システムを再起動すると,PCIe 3.0動作が有効になるとのこと。PCIe 2.0動作に戻したい場合は,コマンドラインから「force-enable-gen3.exe -revert」と入力する必要があるという。
→NVIDIAのサポートページ「Geforce 600 Series Gen3 Support On X79 Platform」
「あれ,そもそもGTX 680とかGTX 670ってPCIe 3.0対応じゃなかった?」と思う人はいるかもしれない。しかし現在,GTX 680とGTX 670のPCIe 3.0動作が正式にサポートされているのは,Ivy Bridgeに対応したIntel 7シリーズチップセット搭載マザーボードだけである。
GTX 680のレビュー記事でも説明してあるように,NVIDIAはGTX 680の発表時点から,「Intelと協力して,X79環境におけるPCIe 3.0接続時の動作安定性を確認中。ただし,現時点では確認作業が完全には終わっていないため,PCIe 3.0の片方向8GT/s動作は無効化している」という立場を取ってきた。
そして今回,「複数のマザーボードで8GT/s動作を検証したところ,マザーボードとCPUとの間で信号のタイミングにかなりの違いがあったため,X79プラットフォームではPCIe 2.0サポートに留めることにした」そうで,それに合わせて,公式サポートを行わない条件において,PCIe 3.0有効化パッチを配布するようになったというわけである。
ちなみに「GeForce GTX 690」は,PCIe 3.0ブリッジを搭載する関係で,パッチを導入せずとも,X79マザーボードでPCIe 3.0動作となる。一方,「GeForce GT 640」に関する情報はなく,今回のパッチを導入することでPCIe 3.0動作するようになるのかは分からない。仮に導入できたとしても,GeForce GT 640でPCIe 3.0接続のメリットが得られるかというとかなり微妙なので,今回のパッチは,NVIDIAの言うとおり,GTX 680およびGTX 670用と捉えておくのが無難だろう。
なお,無保証というのは,導入の結果,システムに重大な不具合が生じても,保証が受けられないということである。導入を考えている人は,くれぐれも自己責任で。
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