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複数のタイトルに向けて最適化の進んだ「GeForce 337.50 Driver Beta」登場。デスクトップ録画に対応した「GeForce Experience 2.0」も
すぐに入手したい人は下に示したリンクからどうぞ。なお,統合される「HD Audio Driver」「PhysX System Software」のバージョンは順に1.3.30.1,9.13.1220で,これらは先の公式最新版ドライバである「GeForce 335.23 Driver」から変わっていない。
→32bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.50 Driver Beta(224MB)
→64bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.50 Driver Beta(281MB)
→Windows XP用GeForce 337.50 Driver Beta(191MB)
→ノートPC向けの32bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.50 Driver Beta(224MB)
→ノートPC向けの64bit版Windows 8.1・8・7・Vista用GeForce 337.50 Driver Beta(281MB)
→GeForce Experience 2.0単体(26.6MB)
トピックを順に確認しておくと,337.50βドライバでは,まず,複数のゲームタイトルに向けた最適化が入っている。「Total War: Rome 2」において,シングルGPU構成で最大64%,SLI構成で最大71%もの性能向上を果たしたというのは,「それって今までがアレすぎただけでは?」という気もするが,「The Elder Scrolls V: Skyrim」で最大25%といったあたりや,AMD製GPUへの最適化が謳われているタイトルに向けたチューンが進んでいるあたりは,見どころと述べて差し支えないだろう。
なかでもとくに注目したいのは,デスクトップの録画に対応したことだろう。デスクトップPCから,ウインドウモードで実行したDirectX&OpenGLタイトルのキャプチャや配信が可能になるのは,歓迎する人が多そうだ。
デスクトップ録画以外のShadowPlay機能が,ノートPCから利用できるようになることも押さえておきたい。GeForce 800Mシリーズの発表時に予告されていたことが,いよいよ実現するわけだ。NVIDIA製のゲーム機型Androidデバイス「SHIELDが未発売の日本は今のところ無関係ながら,でSHIELDでPC上のゲームをリモートプレイするためのGameStreamも,ノートPCから利用可能になる。
そのほか,デスクトップPCとノートPCの両方で,Twitchを利用したビデオ配信時の品質設定を指定できるようになったり,配信時の一時停止機能が用意されたり,マイク入力品質が引き上げられたりと,配信関連の細かなアップデートが入っているのも見どころといえるのではなかろうか。
ShadowPlayがいよいよノートPCでも利用可能になる |
Twitch配信時のビデオ品質設定が細かく行えるようになった |
Battery Boostの概要はGeForce 800Mシリーズの解説記事を参照してほしいが,簡単にいうと,バッテリー駆動時にフレームレートの上限を設け,グラフィックス品質設定も下げることで,ゲームプレイ時のバッテリー駆動時間を延ばそうというものである。フル機能を利用できるのはGeForce GTX 800Mシリーズ搭載ノートPCに限られるが,それ以外のGPUを搭載するノートPCでもバッテリー駆動時のグラフィックス品質設定変更は可能なので,ノートPCでゲームをプレイする人にとっては,相応に意味のある新要素となるのではなかろうか。
今回のドライバアップデートはあくまでもβだが,NVIDIAはゲーマーに対してβドライバの導入を推奨しているので,WHQL版以外は導入しないというポリシーでPCを運用しているのでなければ,自己責任で試す価値があるだろう。あるいは,GeForce Experience 2.0は単体でも公開されているので,こちらだけ導入するというのも選択肢としてアリではないかと思われる。
## 以下,GeForce.comの関連記事および英文リリースノートまとめ ##
●GeForce 337.50 Driver Betaにおける性能向上(シングルカード構成時)
(※GeForce GTX 700シリーズの例。比較対象はGeForce 335.23 Driver)
- 「Total War: Rome II」で最大64%
- 「The Elder Scrolls V: Skyrim」で最大25%
- 「スリーピングドッグス 香港秘密警察」で最大23%
- 「Star Swarm」で最大21%
- 「Batman: Arkham Origins」で最大15%
- 「Metro: Last Light」で最大10%
- 「HITMAN ABSOLUTION」で最大8%
- 「Sniper Elite V2」で最大7%
- 「TOMB RAIDER」で最大6%
- 「F1 2013」で最大6%
●GeForce 337.50 Driver Betaにおける性能向上(SLI構成時)
(※GeForce GTX 700シリーズの例。比較対象はGeForce 335.23 Driver)
- 「Total War: Rome II」で最大71%
- 「Sniper Elite V2」で最大53%
- 「Aliens vs. Predator」で最大45%
- 「スリーピングドッグス 香港秘密警察」で最大31%
- 「Call of Duty: Black Ops 2」で最大20%
- 「HITMAN ABSOLUTION」で最大10%
- 「F1 2013」で最大9%
- 「Far Cry 3」で最大7%
- 「Metro: Last Light」で最大6%
- 「Batman: Arkham Origins」で最大6%
●GeForce 337.50 Driver Betaの新要素
・GeForce Experienceの拡張(GeForce Experience 2.0)
- デスクトップPC用ShadowPlayにデスクトップキャプチャ機能を追加
- ノートPCにおけるShadowPlay新規対応。キャプチャとシャドウ録画,Twitch配信に対応。対象はKepler世代のGeForce GTXシリーズGPUを搭載するノートPC
- ShadowPlayのTwitch配信において映像品質設定とキーボードショートカットを追加
- ノートPCにおけるGameStream新規対応
・SLIの拡張
- 「Total War: Rome II」「War Thunder」「Watch_Dogs」用SLIプロファイルの追加
- 「Diablo III」用SLIプロファイルの更新
・3D Visionの拡張
- 「3D Compatibility Mode」を導入。「Assassin's Creed Liberation HD(Excellent)」「Sniper Elite: Nazi Zombie Army(Excellent)」「Sniper Elite: Nazi Zombie Army 2(Excellent)」「Strike Suit Zero(Good)」「Watch_Dogs(Good)」で,ゲーム中のキーボードショートカットによる立体視/平面視切り替えが可能に
※タイトル名の後ろにある( )書きは追加時のレーティング。3D Compatibility Modeを利用するには,DirectX 11もしくはDirectX 10モードのシングルディスプレイ出力でゲームを実行する必要があるとされている - 「Path of Exile(Good)」「KickBeat(Excellent)」用3D Visionプロファイルの追加
※タイトル名の後ろにある( )書きは追加時もしくは更新後のレーティング
●GeForce 337.50 Driver Betaで解決した問題(Windows 8.x・7・Vista)
- GeForce GTX 650搭載環境で,「Steam」の「In-Home Streaming」でOpenGLタイトルをリモートプレイするとOpenGLエラーが発生する問題
- GeForce GTX 680のNVIDIA Surround(2D)構成時に「Sid Meier's Railroads!」をSurroundモードで実行するとゲームアプリケーションがクラッシュする問題
- GeForce GTX 260のSLI構成時に解像度を1080i(=1920×1080ドットのインタレース)とすると,3Dゲームの実行中に画面がちらつく問題
●GeForce 337.50 Driver Betaで解決した問題(Windows XP)
- リリースノートに記載なし
- 関連タイトル:
GeForce Driver
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