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バグフィックスが進んだ「Catalyst 11.9」。BF3向け最適化も一部含まれる
- デスクトップPC向けRadeon HD 6000〜2000シリーズ
- ノートPC向けRadeon HD 6900M・6800・6300MおよびATI Mobility Radeon HD 5000〜2000シリーズ
- Fusion APU A・E&Cシリーズ
- AMD 7〜8世代のデスクトップPC向けチップセット(※AMD 740Gを除く)
- 「ATI PowerXpress」対応のノートPC用チップセット
すぐに入手したい人は,下に示したリンクを利用してほしい。
なお,AMDは最近になって「AMD Driver Autodetect」(もしくは「AMD Driver Installer」)というドライバ自動更新ツールをリリースしたのだが,これは英語版であり,「Catalyst Control Center」(以下,CCC。APUやAMD製GPU+CPUの場合は「VISION Engine Control Center」と名称が変わる)の日本語版などは更新されない。これは下のリンク先で「Catalyst Software Suite」をダウンロードした場合も同様なので,「日本語版CCCもきちんと更新したいが,どのファイルをダウンロードしたらいいのかよく分からない」という人は,4Gamerの最新ドライバページから,書かれたコメントを参照しつつ入手してもらえればと思う。
→32bit版Windows 7&Vista用Catalyst 11.9
→64bit版Windows 7&Vista用Catalyst 11.9
→Windows XP用Catalyst 11.9
→32bit版Windows 7&Vista用Catalyst Mobility 11.9
→64bit版Windows 7&Vista用Catalyst Mobility 11.9
→4Gamer最新ドライバリンクページ
“Catalyst 2011年9月号”の「Display Driver」のバージョンは8.892。これはCatalyst 11.8の8.881から0.011の引き上げという計算だ。ちなみに,一昨日から昨日にかけてAMDから公開された「Battlefield 3」(以下,BF3)最適化版のプレビュー版ドライバ「Catalyst 11.10 Preview」だと同8.901であり,当然のことながらCatalyst 11.10 Previewのほうがより新しくなっている。
AMDでCatalyst担当を務めるAndrew Dodd氏は,「Catalyst 11.9でもCatalyst 11.10 PreviewでもBF3は(問題なく)動作するが,Catalyst 11.10 Previewだと,アンチエイリアシング,そしてCrossFireX動作の最適化が追加でなされている」とツイートしている。BF3のオープンβテスト目当てならCatalyst 11.10 Preview,そうでないならCatalyst 11.9を使っておくのが,当面は正解ということなのだろう。
さて,BF3以外のポイントについては,例によって本稿の最後で英文リリースノートの和訳を行ってみたが,Windows 7環境,とくにゲーム周りの不具合が重点的に潰されており,ここが見どころになりそうだ。アップデートの規模は小さめであるものの,対応製品のユーザーなら,自己責任で導入しても損はしない内容とまとめていいように思われる。
●Catalyst 11.9の新要素
・AMD HD3D Technology
- Samsung製「750」「950」といったような,DisplayPort接続の3D立体視対応ディスプレイでAMD HD3D Technologyベースの立体視表示が可能に
●Catalyst 11.9で解決した問題(Windows 7)
- 「S.T.A.L.K.E.R.: Call of Pripyat」で,新規にゲームを開始したり,セーブデータを読み出したりしょうとしたとき,ハングすることがある問題
- いくつかのグラフィックスカードで,ディスプレイとDisplayPort接続したときに,スケーリング(=画面サイズの設定)オプションが正常に表示されない問題
- 「Call of Duty: Black Ops」「F1 2010」「Dungeon Siege 3」で,ゲームのロード中にハングすることがある問題
- 「Battlefield: Bad Company 2」「Borderlands」「Dead Rising 2」で,ゲームプレイ中,断続的にハングする問題
- 「Serious Sam 2」「Tom Clancy's H.A.W.X. 2」「バイオハザード5」で,ベンチマーク中にハングする問題
- 「Tom Clancy's H.A.W.X. 2」で,黒いピクセルが表示されることのある問題
- 「F1 2010」「Colin McRae: DiRT 2」で,ゲーム中,ピクセルがまたたいて表示される問題
- Windowsのイベントログに「Distributed DCOM」エラーが報告される問題
- CrossFireX動作を有効化すると,「Battlefield: Bad Company 2」「Metro 2033」「Tom Clancy's H.A.W.X.」および3D地球表示ソフト「EarthSim 2」でパフォーマンスが低下することのある問題
- Windows Aeroテーマを無効化した状態で,「PowerDVD」からWMV HD形式のムービーをフルスクリーン再生すると,ビデオの表示がおかしくなる問題
- ビデオ再生のハードウェアアクセラレーションを有効化すると,「VLC media player」(Version 1.1.10)でビデオの再生時になにも表示されない問題
- 「Warhammer 40,000: Dawn of War II」の起動中に[Alt]+[Tab]キーでタスク切り替えを行ってゲームから抜けると,画面に何も表示されなくなる問題
- 「Windows Media Player」からWMV形式のビデオファイルを再生すると,画面表示がおかしくなることのある問題
- 「City of Heroes」で,ゲーム側のアンチエイリアシング設定スライダを極端に高く設定すると,ゲームが何かつっかえたような動きになる問題
●Catalyst 11.9で解決した問題(Windows Vista)
- いくつかのRadeon搭載製品で,Windows Aeroテーマを有効化すると,画面に何も表示されなくなる問題
- 「ロスト プラネット2」のベンチマークを実行すると,クラッシュすることのある問題
●Catalyst 11.9で解決した問題(Windows XP)
- 「Enemy Territory: Quake Wars」で画面表示がおかしくなることのある問題
- 「PowerDVD」でBlu-ray Discのビデオを再生しようすると,ソフトウェアがハングする問題
●ノートPC向けCatalyst 11.9の制限事項
- 本バージョンのリリース後に発表されたノートPCは非対応
- Intel製チップセットを搭載し,Switchable Graphicsを採用したノートPCは非対応
- 東芝製ノートPC,ソニー製「VAIO」シリーズのノートPC,パナソニック製ノートPCは非対応(※従来同様,ドライバはPCメーカーから提供される)
- 関連タイトル:
AMD Software
- 関連タイトル:
バトルフィールド 3
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