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Radeon HD 7900シリーズ向けドライバが更新。性能面の最適化が進む
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印刷2012/01/23 11:23

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Radeon HD 7900シリーズ向けドライバが更新。性能面の最適化が進む

 北米時間2012年1月20日のタイムスタンプで,AMDから,Radeon HD 7900シリーズ向けとされるグラフィックスドライバ「8.921.2 RC11 AMD Radeon HD 7900 driver」(以下,8.921.2 RC11)が公開された。
 「Radeon HD 7970」の発売に合わせて登場した「AMD Catalyst Driver for the AMD Radeon HD 7900」(以下,Catalyst for HD 7900)とは名称が異なる。ただ,「Display Driver」のバージョンが8.921.2(8.921.2-120119a-132101E-ATI)で,Catalyst for HD 7900の同8.921.2(8.921.2-120104a-131222E-ATI)と近いことからして,レビュワー向けドライバに端を発する,「Catalyst 11.12」ベースのRadeon HD 7900シリーズ向けドライバ最新版という理解でいいだろう。

 なお,64bit版Windows 7&Vista専用というところは,Catalyst for HD 7900と同じ。一方,Catalyst for HD 7900は対象となるGPUがかなり限られていたのに対し,今回の8.921.2 RC11は,infファイルを見る限り,ATI Radeon HD 2000以降のGPUに広く対応しているようだ。……もっともAMDは,Radeon HD 7900シリーズ以外を使っているゲーマーに対し,こちらではなく,「Catalyst 12.1 Preview」を使うよう推奨しているのだが。
 ともあれ,すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してもらえれば幸いだ。

8.921.2 RC11 AMD Radeon HD 7900 driver

 リンク先に書かれたリリースノートによると,8.921.2 RC11では,Radeon HD 7970のCrossFireX環境を中心として,性能面の最適化が進んでいる模様。また,アンチエイリアシング(以下,AA)関連の機能拡張も実現されているようだ。例によって英文リリースノートの和訳を試み,本稿の最後に示したので,興味のある人は参考にしてほしい。AMDは,本ドライバを「現状渡しの無保証版」と位置づけているので,導入しようと考えている人は,その点にご注意を。

 個人的には「RC11まで行ってしまう前に,Catalyst 12.1ベースへ移行すべきだったのでは」という気もしないではないが,Radeon HD 7900シリーズへの最適化が順調に進んでいること,それ自体は大いに歓迎すべきだろう。月例アップデートとの統合が早いタイミングでなされることを期待したい。


●8.921.2 RC11の新要素
  • Radeon HD 7900シリーズ搭載環境で,DirectX 11&10世代のタイトルにおいてSuper Sampled Anti-Aliasing(オーバーサンプルAA)およびAdaptive Anti-Aliasing(適応型AA)が利用可能に
    (※利用するにはゲームアプリケーションレベルでアンチエイリアシングに対応している必要がある)


●8.921.2 RC11における性能向上
  • 「Aliens vs. Predator」で最大8%
  • 「Battleforge」でAAを有効化したとき最大15%
  • 「Battlefield 3」で最大3%
  • 「Crysis 2」で最大3%
  • 「Crysis Warhead」で最大3%
  • 「F1 2010」で最大10%
  • UNiGiNE製アプリケーションでAAを有効化したとき最大5%(※おそらく「Heaven Benchmark」のことだと思われるが,具体的なアプリケーション名は明らかになっていない。原文は「5% (up to) performance improvement in Unigine with Anti-Aliasing enabled」)
  • テッセレーションベンチマーク「TessMark」のOpenGLモードで,「insane」選択時に最大250%


●8.921.2 RC11で解決した問題
  • 「Folding@Home」のOpenCL版で,断続的に不安定な状態となる問題
  • 3-way CrossFireX構成時に「Call of Duty: Modern Warfare 3」で画面が若干ちらつく問題
  • 3-way CrossFireX構成時に「Dragon Age 2」で画面が若干ちらつく問題
  • 4&3-way CrossFireX構成時に「StarCraft II: Wings of Liberty」で,キャンペーンから抜けるときにトラブルがある問題(※トラブルの具体的な内容は明らかになっていない。原文は「StarCraft 2 no longer encounters issues when quitting campaign with Tri and Quad CrossFireX configurations」)
  • 3-way CrossFireX構成時に「Battleforge」が不安定になる問題
  • CrossFireXの有効/無効切り替え時や,CrossFireX構成の環境に対してグラフィックスドライバをインストールするとき,不安定になる問題


●8.921.2 RC11の制限事項
  • シングルカードおよびCrossFireX構成時に「Just Cause 2」を実行しようとするとアプリケーションがハングする問題
  • 関連タイトル:

    AMD Software

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