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「12.11 Betaまとめ+追加のバグ修正」的な公式最新版「Catalyst 13.1」
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印刷2013/01/18 11:37

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「12.11 Betaまとめ+追加のバグ修正」的な公式最新版「Catalyst 13.1」

 北米時間2013年1月17日,AMDは,同社製GPUおよびAPU,チップセットに対応するドライバスイートの公式最新版となる「Catalyst 13.1」を公開した。公式最新版ドライバが登場するのは,2012年10月22日の「Catalyst 12.10」以来,約2か月半ぶりだ。すぐに入手したい人は下に示したリンクを利用してほしい。

32bit版Windows 8・7・Vista向けCatalyst 13.1
64bit版Windows 8・7・Vista向けCatalyst 13.1
Windows XP向けCatalyst 13.1

32bit版Windows 8・7・Vista採用のノートPC向け向けCatalyst 13.1
64bit版Windows 8・7・Vista採用のノートPC向け向けCatalyst 13.1

Windows 8向けCatalyst 13.1チップセットドライバ
Windows 7向けCatalyst 13.1チップセットドライバ
Windows Vista向けCatalyst 13.1チップセットドライバ
Windows XP向けCatalyst 13.1チップセットドライバ

4Gamer最新ドライバリンクページ(※事情により後ほどの更新となります)

 「Display Driver」のバージョンは9.012(1301081458-9.012-121219a-151592C-ATI)で,直近の公式β版となる「Catalyst 12.11 Beta11」の9.01.8(1212021802-9.01.8-121202a-150272E-ATI.2)と比べると若干引き上げられている。
 さて,その中身だが,端的にまとめると「2012年第4四半期に細かくリリースされたCatalyst 12.11 Betaシリーズのまとめに,追加のバグ修正を加えたもの」ということになるだろう。例によって英文リリースノートの和訳を試み,本稿の最後にまとめてあるが,実現された性能最適化としてリストアップされているものは,すべてがCatalyst 12.11 Betaシリーズでアップデート内容として示されていたものだ。その意味では,Catalyst 12.11 Betaからβが取れたもの,と言うことも可能だと思われる。

 追加のバグフィックス内容も数は揃っており,相応に重要な項目も散見されるので,Catalyst 12.10(以前)のドライバを使ってきた人はもちろん,Catalyst 12.11 Betaシリーズを試してきた人にとっても,自己責任で導入する価値のあるドライバだとまとめておきたい。


●Catalyst 13.1対応のGPU&APU
  • デスクトップPC向けRadeon HD 7900・7800・7700シリーズ
  • デスクトップPC向けRadeon HD 6000シリーズ
  • デスクトップPC向けATI Radeon HD 5000シリーズ
  • ノートPC向けRadeon HD 7000M&6000Mシリーズ
  • ノートPC向けATI Mobility Radeon HD 5000シリーズ
  • Fusion APU A・E&Cシリーズ


●Catalyst 13.1における性能向上
※比較対象はCatalyst 12.10。対象はRadeon HD 7000シリーズで,ゲーム側の設定を「high」や「extreme」「ultra」に指定したときの結果とされる。なお,記載内容はすべてCatalyst 12.11 Betaシリーズにおいて実現されていたもので,新しいものは1つもない
  • ドライバと合わせてCatalyst 12.11 Application Profile 2を導入すると,「Far Cry 3」で8x MSAAおよびSSAOを適用したとき,2560×1600ドットで最大25%。8x MSAAおよびHDAOを適用すると2560×1600ドットで最大15%
  • 「CrossFireX構成時に,「Call of Duty: Black Ops 2」の性能向上」(※本項目の初出となるCatalyst 12.11 Betaでは,「とくに2560×1600ドットなどの高解像度で性能向上率が大きくなる」とされていたが,今回,その文言は省かれている。原文は「Enhanced AMD CrossFire scaling performance in Call of Duty Black Ops 2」)
  • 「Battlefield 3」で,多くの場合10〜15%(シングルプレイの「Comrades」では一部で20%以上に達するともされる)
  • 「DiRT Showdown」で最大10%
  • 「スリーピングドッグス 香港秘密警察」で最大8%
  • 「Metro 2033」で最大7%
  • 「Sid Meier's Civilization V」で最大12%
  • 「StarCraft II: Wings of Liberty」で最大10%
  • 「Sniper Elite V2」で最大8%
  • 「Max Payne 3」で最大5%


●Catalyst 13.1で解決した問題(Windows 8&7)
※Catalyst 12.11 Betaシリーズで実現されていた項目については,項目説明文の後ろに▼を加えた
  • Radeon HD 7970M搭載を搭載し,「AMD Enduro Techology」が有効なノートPCにおいて,DirectX 11・10・9アプリケーションで性能が出ない問題(※Catalyst 12.11 Betaと比較したときの性能改善率は「アプリケーション名(改善率)」という形で下に示した。本項目の初出となるCatalyst 12.11 Beta3ではDirectX 11・10対応とされていたこともあって,それと比べると今回はDirectX 9タイトルがいくつか追加されている)
    ・「3DMark06(6%)」
    ・「3DMark Vantage(15%)」
    ・「3DMark 11(12%)」
    ・「Aliens vs Predator(11%)」
    ・「Battlefield 3(25%)」
    ・「Crysis 2(45%)」
    ・「DiRT Showdown(62%)」
    ・「Enemy Territory: Quake Wars(8%)」
    ・「Hard Reset(8%)」
    ・「Just Cause 2(90%)」
    ・「Mafia 2」
    ・「The Chronicles of Riddick(4%)」
    ・「Total War: Shogun 2(56%)」
    ・「StarCraft II: Wings of Liberty」
    ・「The Elder Scrolls V: Skyrim」
    ・「Sniper Elite V2(60%)」
    ・「Tom Clancy's H.A.W.X.(56%)」
    ・「Heaven Benchmark(33%)」
    ・「Wolfenstein(9%)」
  • 「Intel X58 Express」または「Intel X79 Express」搭載システムにRadeon HD 7000シリーズ搭載カードを1枚差すと,システムが時折ハングする問題▼
  • Radeon HD 7000シリーズのCrossFireX構成時にEyefinityのセットアップを行おうとすると,(セットアップが)ハングすることのある問題(※ということだと思われる。原文は「An intermittent hang encountered with AMD Radeon HD 7000 Series GPUs in an AMD CrossFire + Eyefinity setup. 」)▼
  • 「XBMC Media Center」でフォントが表示されない問題▼
  • 「Media Player Classic - Homecinema」でフルもしくはハーフの浮動小数点演算を行うよう設定するとビデオの表示がおかしくなる問題▼
  • Radeon HD 7900シリーズ搭載環境で「The Elder Scrolls V: Skyrim」を実行すると,ライティングパスを見失い,光の表現がおかしくなる問題▼
  • 「The Elder Scrolls V: Skyrim」のゲーム中,各所で雲の表現がおかしくなる問題
  • Radeon HD 6000&5000シリーズ搭載環境で「Dishonored」を実行するとゲーム中にハングする問題▼
  • アイドル時のGPUコアクロックやメモリクロックが非常に高くなり,適切なクロックに下がらない問題▼
  • Radeon HD 7870で,GPUが負荷に応じた動作ステートにならず,性能が上がらない問題▼
  • CrossFireX構成を有効化していると,「Darkness 2」および「Carrier Command」で画面表示がおかしくなる問題
  • Adobe製アプリケーション「Premier Pro CS6」の起動に失敗する問題
  • 「Intel X58 Express」または「Intel X79 Express」搭載システム上でCrossFireXとEyefinityを同時に有効化すると,(システムが)ハングする問題(※ということだと思われる。原文は「Hang experienced with AMD Crossfire and Eyefinity enabled on X58 and X78 chipsets」)
  • Corel製アプリケーション「PaintShop Pro X3」が「Initializing Command Manager」でハングする問題
  • Catlyst Control Centerからアンチエイリアシングを適用すると,「Company of Heroes 2」で画面表示がおかしくなる問題
  • Cyberlink製アプリケーション「PowerDirector 10」および「PowerDVD 10」が前触れなくクラッシュする問題
  • 「Company of Heroes: Tales of Valor」でアンチエイリアシングを有効化すると,画面がちらつく問題
  • Catalyst Control Centerからアンチエイリアシングを適用すると,「Max Payne 3」のDirectX 9モードで画面がちらつく問題(※ということだと思われる。原文は「Max Payne 3 - Flickering experienced in DirectX 9 mode with forced AA enabled」)
  • 「VLC media player」で720p解像度のMPEG-2ムービーを再生すると,緑色のテクスチャが表示される問題
  • Catalyst Control Centerから「Alternate DVI mode」を選択すると,画面に何も表示されなくなる問題
  • 「Skype」でWebカメラを用いたビデオチャットを行うと,画面が緑色になる問題(※ということだと思われる。原文は「Green display corruption seen in Skype webcam video」


●Catalyst 13.1で解決した問題(Windows Vista&XP)
  • リリースノートに記載なし


●ノートPC向けCatalyst 12.11 Beta&Catalyst 12.10の制限事項
  • 本バージョンのリリース後に発表されたノートPCは非対応
  • Switchable Graphicsが有効なノートPCは非対応
  • 東芝製ノートPC,ソニー製「VAIO」シリーズのノートPC,パナソニック製ノートPCは非対応(※従来同様,ドライバはPCメーカーから提供される)
  • 関連タイトル:

    AMD Software

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