現地時間2011年1月6日,米ネバダ州ラスベガスで開幕した見本市「2011 International CES」に合わせ,Razer USAは,
「デスクトップPCと同等の操作性を実現するポータブルPCゲーム機」 の開発プロジェクト
「Razer Switchblade」 を発表。そのコンセプトモデルとなる,Atomベースの小型デバイスを公開した。
Razer Switchblade
172(W)×115(D)×25(H)mmと,初代Eee PCシリーズから2周りほど小型な今回のコンセプトモデルは,
タッチスクリーン式の液晶パネルと,用途に合わせてキートップの表示を切り替えられる45キー仕様のキーボードを搭載 。Mini HDMIとUSB 3.0,ヘッドフォン出力およびマイク入力端子を持ち,さらにWindows 7がプリインストールされることから,すべてのゲームジャンルに対応するとされてはいるものの,サポートされる通信環境が無線LANと3Gなので,pingからして,アクション性がそれほど求められないジャンルがメインターゲットということになるだろう。また,CPUがCPUゆえ,一定以上の負荷がかかるゲームタイトルは厳しいと思われる。
本体を閉じたときのイメージ
携帯&プレイイメージ。USBインタフェースが用意されているので,FPSをプレイするときはマウスも利用できる
「45キーでどうやって操作するか?」という気になるポイントに対しては,
「Razer USAのWebサイトでキープロファイルのカスタマイズソフトを提供し,主要タイトルに向けてはRazer側でもプロファイルを用意する」 という回答がなされている。このソフトを用いれば,キーの割り当てやマクロ,キートップの静止画やアニメーション表示も行えるという。
Razer USAは,今回公開したものは2年前から開発をスタートさせたとしたうえで,「あくまでもコンセプトであり,製品ではない」と断っている。キートップはそれだけで相当コストがかかりそうであることと,さらにCPUがAtomであるがゆえ,対象となるゲームジャンルはかなり狭くなりそうであることを考えると,今回のコンセプトがそのまま製品化されても,正直,市場的には厳しいだろう。
ただ同社は同時に,
「我々は『ゲーム用周辺機器専門メーカー』ではなく,『ゲーム用ハードウェアブランド』である」 と明言しているので,製品化に向けて動いているのはまず間違いないのではなかろうか。Razer Switchbladeプロジェクトが,今回のコンセプトを“たたき台”として,RazerらしいゲームPCに結実することを期待しておきたい。