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エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
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印刷2007/09/20 23:49

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エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催

画像集#002のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
ニード・フォー・スピード プロストリートから
 9月19日,つまり「東京ゲームショウ2007」(TGS 2007)の前日,エレクトロニック・アーツはメディア向けのイベント「EA NEXT」を東京,渋谷のクラブで開催した。招待されたのは日本だけでなく,TGS 2007取材のため折りよく東京に集まっていた世界中のゲームメディアで,フロアはさながらミニE3会場。世界各地にあるEAスタジオのプロデューサーやマネージャーが一堂に介し,今から12月のショッピングシーズンに向けてリリースされるさまざまなタイトルを自らプレゼンする,というイベントは考えてみればなかなか見あたらない。
 とはいえ,「PCゲーム情報サイト」である我々4Gamerとしてはやや残念なことに,紹介されたのは「Warhammer Online: Age of Reckoning」を除いてすべてコンシューマゲーム機用タイトル。オープニングの挨拶に立ったエレクトロニック・アーツ取締役社長ヘンリー・デラトロベ氏の口からも,次世代機に対する取り組みが語られ,EA NEXTのNEXTは,これからのEAの方向性を示すNEXTであると同時に,次世代機を示すNEXTでもあると語られたのだ。ああ,困った,帰ろうかな。とはいえ捨てる神あればなんとやら。ヘンリー社長はEAの次の戦略として「カジュアル」や「女性などの新たなユーザーの獲得」を挙げると同時に,「コアゲーマーへ向けた革新的な製品の開発」と「オンラインゲームへの傾注」も付け足したのである。これでコアっぷりにはいささか自信がある我々も安心である。たぶん。というわけで,試遊台が並んだのは以下のゲームだ。


画像集#004のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
挨拶をするエレクトロニック・アーツのヘンリー・デラトロベ取締役社長
画像集#005のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
最初はこの程度だが,イベントが進むにつれ立錐の余地もなくなっていくのである
Warhammerのローカライズを担当するプロデューサー,桜井千晶氏(左)と,新職業として今回初めて紹介されたWitch Hunter。詳細についてはいずれまた
画像集#006のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催 画像集#031のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催 画像集#008のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催


 見てのとおり,Warhammerはもちろん,メダル オブ オナー エアボーンとニード・フォー・スピード プロストリートはPC用も登場するのでちょっと見逃せないタイトル。ただし,エアボーンに関しては日本語版のPC版をリリースする予定はないとのことで,ちょっと残念。また,ワールドワイドでは10月31日に発売が予定されているNFSプロストリートの日本での発売日が未定であることも惜しい限りだ。

 というわけで,ここではいささか読者の意表を突いて,“PCではない”タイトル3本を軽く紹介してみよう。「Medal of Honor: Airborne」とNFSプロストリートについては,前者は英語版での詳しい紹介やレビュー,後者は発売時期が決定次第の以下同文を企画しているので,よく分からないけど大丈夫なのである。

画像集#027のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
メダル オブ オナー エアボーン
画像集#025のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
NBA LIVE 08
Xbox 360版(左)とWii版(右)のFIFA 08 ワールドクラス サッカー。うーん,どちらも捨てがたい
画像集#028のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催 画像集#026のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催

バーンアウト パラダイス


画像集#029のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
バーンアウト パラダイスのクリエィティブ・ディレクター,アレックス・ワード氏
 2001年の第一作発売(日本では未発売)以来,コンシューマ機市場で独特の地位を築いているレースゲームの人気シリーズが「バーンアウト」だ。エレクトロニック・アーツから発売されるものとしては第5作に当たる「バーンアウト パラダイス」は,PLAYSTATION 3およびXbox 360での発売が予定されている。
 敵の車をぶっ壊し,あっちこっちがっつんがっつんぶつけながらゴールを目指すという乱暴なゲーム性が身上のバーンアウトシリーズだが,次世代機というハイレベルグラフィックスマシンを得ることによって,その破壊ぶりに磨きがかかっているのだ。
 レースの舞台となるのは細かく作り込まれたデトロイトのようなロサンゼルスのような,あるいは東京のような架空の都市で,そこを自由に走り回れるのである。あるミッションをクリアするまで,違う場所に行けないといったありがちな制約は設けられておらず,そのオープンエンドぶりはかなりのもの。信号で止まればレース開始だし,しばらくコントローラから手を離していれば,勝手にレースは終わりになる。レースモードも,さまざまに用意されており,勝手気ままに街を流すもよし,目の色変えて追いかけっこするもよし,美しく鮮やかにクラッシュしてそれをうっとり眺めるもよしなのである。
 収録されている車は35種類以上で,舞台となる街同様に実在するものはないが,それぞれ見事なデザインで,そのまま売り出しても良さそうである。
 制作しているのはイギリスにあるEAのスタジオで,こうしたハメを外したゲームを一生懸命かつ緻密に制作するのは,なるほどイギリスっぽい清々しさかもしれないって,言ってる本人もよく分からないので,突っ込まないように。追突注意。

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ぼくとシムのまち


 任天堂Wii用に制作されているのは,世界的な人気を誇るシムズシリーズの最新フランチャイズ,「ぼくとシムのまち」だ。「ザ・シムズ2」をやり込んでいる(やり込むタイプのゲーム性ではないけど)人にとっては,そのあまりの変貌ぶりに驚くはず。
 なにしろ,キャラクターが可愛い。オブジェクトも可愛い。仕事にも行かない。「ウフフな事」もしないのだ。とはいえ,ごくごく個人的な感想ながら,日本のプレイヤーにはなかなかヒットするのではないだろうか。本家シムズに比べると,街を発展させるという目的が設定されていて,そのためにいろいろしなければならないというゲームっぽさが増えているし,それでいて,シムズシリーズにある気ままな暮らしという要素もはずしていないからだ。
 日本では9月27日に発売予定で,おっと,来週じゃないか。

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DS版ポピュラス


画像集#030のサムネイル/エレクトロニック・アーツの“次の一手”を紹介する「EA NEXT」,TGS前日に開催
DS版ポピュラスについて発表するEAJ ローカルデベロップメントのリードプロデューサー,村上貴宏氏
 EA NEXTの最後の最後に電撃発表されたのが,このDS版「ポピュラス」である。
 カリスマゲームクリエイターであるピーター・モリニュー氏の出世作であり,いわゆる“ゴッドゲーム”の代表作でもある。プレイヤーはまさに神となり,自分を崇拝する民族を繁栄させ,異教徒達を根絶やしにするのだ。とはいえ,人間達に直接干渉することはできず,土地を盛り上げたり,奇跡を起こしたりして間接的に操作しなくてはならないところが,もどかしくもあり面白くもありといったゲーム。
 1989年に発売されたこのポピュラスをDSで復活させるに当たり,プロデューサーの村上氏は「操作性に考慮したものにしたい」と語る。DSといえばタッチペンを連想するが,かつてのゲームの雰囲気を醸し出すためにも,十字キーやボタンなども考慮した遊びやすい操作方法に気をつかっていくとのことだ。
 「シムシティ DS」「テーマパーク DS」といった,昔からのゲーマーがグッとくるようなタイトルを立て続けにリリースして我々を喜ばせてくれたエレクトロニック・アーツだが,そのあとは「お酒シリーズ」といった実用ソフトにシフトし,ああもう懐ゲー路線は終わりかと思っていた矢先の発表。現在のところ,一枚のスクリーンショットもない状態だが,いや,タイトルの選択がいいですねえ。
  • 関連タイトル:

    Medal of Honor: Airborne

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    Warhammer Online: Age of Reckoning

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    ニード・フォー・スピード プロストリート

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