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[GTMF 2011]PS Vita版のデモも~CRI・ミドルウェア,ゲームサウンドデザインのミドルウェアADX2の新機能を紹介
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開発環境と実機をネットワークで結んでリアルタイムにサウンド編集
CRI・ミドルウェア(以降,CRIWARE)は映像やサウンドに関するゲーム向けミドルウェアを手がける企業だ。すでに2000タイトル以上に同社のミドルウェアが採用され,数々のゲームを裏で支えている。
今回,紹介されたのは同社のゲームサウンドのミドルウェア「ADX2」である。まずは,ADX2とはどのようなミドルウェアなのかを簡単に紹介しておこう。
ADX2は,ゲームに組み込むサウンドエンジンやサウンドのオーサリングツールなどを含んでおり,ゲームサウンドに関わる,ほぼすべての機能を提供するミドルウェアだ。ADX2のオーサリングツールでサウンドのデザインを行い,出力したバイナリをゲームにリンクするだけという,シンプルな開発モデルが提供されている。
![]() ADX2ではデータドリブン型の開発モデルを提供。サウンドデザイナーがオーサリングツールでサウンドの編集などを行い,出力したバイナリをプログラマがリンクするだけでゲームが完成する |
![]() ADX2のオーサリングツールの操作画面。サウンドデザイナーはこの画面でサウンドに対するさまざまな加工や編集を行うことができる |
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セッションでは実演を交えながら,スライドに示されている新規能が紹介されたが,最も注目できるのは「インゲームレビュー」という機能だろう。開発機(通常はPC)と実機をネットワークで結び,実機上で開発中のゲームを動作させながらリアルタイムでサウンドの加工を可能にするという機能である。
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実機で動作させながらリアルタイムの修正が可能なので,いったん仮組みしたサウンドデータをゲームにリンクして,サウンドデザイナーが実機を操作しつつ微調整できるようになっている。その調整したデータをゲームにリンクし直せば即完成となるわけだ。プログラマとサウンドデザイナーの間で,サウンドデータを頻繁にやり取りして調整するという面倒な手続きが必要なくなり,サウンド制作の負担が軽減できるわけで,なかなか便利そうである。
ちなみに,CRIWAREはNGP(正式名称PlayStation Vita)向けにADX2の提供を開始していると4Gamerでも伝えていたが,そのPS Vita版のデモも披露された。すでにPS Vita版のADX2でもインゲームレビューが機能していた。
![]() PS Vita版のADX2でインゲームレビューのデモが披露された。FPS風のゲームだが,その効果音が開発機からリアルタイムに変更されていた |
![]() こちらは動画向けのミドルウェアSofdec2のデモ。Sofdec2を使って動画上に別の動画をアルファブレンドしている様子 |
CRIWAREでは,このADX2のほかに動画向けのミドルウェア「Sofdec2」のPS Vita版も開発を進めているそうで,こちらも近日中に提供が始まるとのこと。PS Vita発売前に急ピッチでミドルウェアの整備が進んでいるようで,PS Vitaのゲームタイトルも早いテンポで充実していくことだろう。
CRIミドルウェア公式サイト
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