プレイレポート
「ルーセントハート」アップデート「Viola」先行レポート。「小さな愛」をテーマにさらなるコミュニティ強化コンテンツが登場
4Gamerでは,実装に先駆けてこれらの新要素を確認してきたので,さっそく紹介していこう。また記事の最後には,現在開発中のコンテンツや今後の運営方針に関する情報も掲載するので,そちらのチェックもお忘れなく。
異なるレベル帯のプレイヤー同士が交流できる構造のマップが登場
レベル40以上対象の「女神の花園」は,NPCの女神アフロディテが統治するマップで,巨大なアフロディテの像が設置された水辺のエリアを中心に,5つのエリアがその周りをグルッと取り囲む構造となっている。そのうち,女神アフロディテのいる北側のエリアの一角は街の機能を有しており,拠点として利用可能だ。
また女神の花園では,レベル40〜45のクエストを受託できる。
NPCが配置され,街のような機能が用意されている |
ポータルから周囲のマップに移動できる |
天空の城は,NPCの太陽神アポロンが統治しており,雲の上にあるという設定だ。このマップで受託可能なクエストの中には,数種類のレアモンスターを討伐する内容のものなどがある。
もう一方の冥王の領域は,一転して地下にある死者の国が舞台となり,登場するモンスターもアンデッド系が中心だ。地上から光が届く唯一の場所には温室が設置されており,その中ではNPCのペルセポネが花を育てている。冥王ハーデスの妻であるペルセポネが,何のために花の手入れをしているのか気になるところだが,詳しくはゲーム内で確認してほしい。
なお今回,女神の花園を通って二つの高レベルマップに進入する構造にした理由には,中レベル帯と高レベル帯のプレイヤーがコミュニケーションを取れる場を作りたいという狙いがあるとのこと。今回はまだ実現できていないが,今後は冥王の領域を中レベル帯にも開放し,例えば高レベルプレイヤーが戦っている様子を,中レベルプレイヤーが遠くから確認できるようなシステムなどを企画・検討しているそうだ。今回実装される3つのマップは,その試みの第一段階というわけである。
あのガイラスの街が炎に包まれる
騎士団とともに「灼龍オーザス」を倒せ
プレイヤーは,ボスとなるオーザスの討伐を目指して突進してもいいのだが,ダンジョン内に用意されたいくつかのクエストをクリアしておくと騎士団の援護を得られる展開となる。騎士団の援護があると,実際の戦闘にNPCが参加する演出が入り,オーザス自体も若干弱体化する。オーザスはレベル80のボスモンスターの中でも最強クラスに分類されるので,腕に自信がなければ騎士団の助けを借りるのが無難だろう。
またオーザスは一定以上のダメージが蓄積すると逃げ出し,形態を変えて別の場所でプレイヤーを待ち受ける展開となる。オーザスは途中で形態を変え,そのたびに攻撃が苛烈になり手強くなっていくのだ。
さらに,ほしとも専用マップ「アマンテパライソ」も登場する。このマップは,ほしとも同士のコミュニケーションを深めるために用意されたもので,モンスターなどは配置されていない。インスタンスではなくオープンなマップだが,周囲はほしとものカップルばかりなので思う存分イチャイチャできるというわけだ。将来的には,ほしとも同士で協力してクリアするクエストなども登場する予定となっている。
2011年は不具合の解消を最優先。ゲーム内外のコミュニティ活性化にも引き続き注力
まず2011年10〜11月の実装を目指して,現在,宝探しコンテンツを開発中だ。これはルームシステムを拡張したものとなり,夢の世界に入ったプレイヤーが,宝を隠す「勇者」と,宝を探す「ダークナイト」に分かれて対戦するというもので,当初はフレンド同士の対戦とクラン対戦の二つのモードが用意される。また,ほしともモードやシングルモードの導入も検討中である。
具体的なゲームの内容は,まだ企画が固まっておらず,変更される可能性が高いということだったのだが,現状での実装について教えてもらったので,とりあえず紹介しておきたい。
まず,勇者となったプレイヤーが,自分のルームに設置された家具のいずれかに,「光の心」を隠す。ダークナイトとなったプレイヤーは,勇者のルームに侵入し光の心を探すわけだが,そのためには夢の世界に配置された守護モンスターを倒し,「勇者の証」を入手しなければならない。勇者の証を手に入れると,ルーム内の家具一つを調べることが可能になり,それで見事,光の心を見つけ出せばダークナイトの勝ち,失敗すれば勇者の勝ちとなる。また,クランモードの場合は,以上の行程を5回繰り返して勝負を決める。もちろん,勝者側には報酬が与えられる。
ただし,前述のように,この内容は企画・開発段階のものなので,実装時には変更となる可能性がある。例えば勇者側が,自身のペットを守護モンスターとして配置できるといった仕様も検討されているそうだ。興味を持った人は,続報を待ってほしい。
そのほか,2011年内のルーセントハートでは,不具合の解消に注力するという。2010年開催のオフラインイベントで挙げられた不具合項目のほとんどに対策の目処が立っており,そのほかの不具合と合わせて順次解消していく予定だ。
また,しばしば話題に上がるプレイヤーのサーバー間移動の件ついては,理論上は可能なのだが,現在のシステムだと長期にわたってサーバーをストップさせなければならないなど,実行上の問題が発生してしまうとのこと。現在,それらの問題を解消すべくまったく新たなシステムの構築を図っており,2011年10〜11月には具体的な情報が出せる見込みとのこと。
さらに,プレイヤーが何を望んでいるのかをより明確にしていくために,現在,簡単に意見を表明できるシステムを構築中である。これまでにも同タイトルの運営チームは,プレイヤーの声を求めてきたが,寄せられる意見や要望は,いわゆる「声の大きい」一部の人の意見に偏ってしまう傾向が見られたという。そこでサイレントマジョリティの意見も掬い上げるべく,例えば,Facebookの「いいね!」ボタンのように,一つの案件に対して1クリックで賛成か反対かを表明可能にする機能を用意する予定だ。
コミュニティ面では,従来同様ほしともシステムを軸に,フレンドを作りやすい環境作りに注力していく。また「ルーセントハート 女子部」の登場により女性プレイヤーがグッと増加し,2011年前半にはプレイヤー全体の男女比率が6:4になったとのこと。これまではどちらかというと男性の声が中心になっていたが,この機会に女性の意見を聞いてみたいと女子部では,ほしとも部分についてアンケートを実施している。そこで上がってきたのが,今回のアップデートで実装される「お姫様抱っこ」なのだが,もともと運営としても,ほしともやコミュニティを強化したいという方針があり,女性らしい意見と,操作を男性側に委ねるので互いにコミュニケーションを取らないと成り立たないなど,これまでになかった要素が注目されて取り入れられることとなった。今後も女性ユーザーの影響力の高さを踏まえ,そのほかの公式なゲーム内サークル活動の発足なども検討中だという。
面白いところでは,ルーセントハートをきっかけに,リアルで結婚に至ったという夫婦プレイヤーへのお祝いのプレゼントを贈る試みも実施中だ。これまで運営チームには10件以上の結婚報告が寄せられているとのことで,実際にはもっと多くの事例があり,今後も増えていくのではないかとの予想が立てられている。
ともあれ,オンラインゲームの要となるのが,人と人を繋ぐコミュニティであることは間違いない。ゲーム内外を問わず,これまで以上にコミュニティの構築に注力するというルーセントハートの今後に期待したい。
「ルーセントハート」公式サイト
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