アルテイルの携帯電話向けコンテンツ試作版も披露された，「ラヴァートパーティーin大阪」

　デックスエンタテインメントは，オンラインカードゲームポータル「アルテイルネット」のオフラインイベント「アルテイルネット ラヴァートパーティーin大阪」（以下，同社曰く「アヴァーティー」）を，大阪府大阪市北区にあるスペイン料理店「LUZ」（ルース）で，11月10日に開催した。
　本日（11月13日），同社にイベントの模様についてのレポートをもらったので，紹介しよう。

　同社はこれまで，「リアルフェスタ」と題したオフラインイベントを東京都内で開いてきた（前回のリアルフェスタのレポート記事）。今回は，プレイヤーからの「東京以外でもイベントを開いてほしい」との要望に応える形で，同社としては初めて大阪府での開催が決まったものだ。
　リアルフェスタではなく「ラヴァートパーティー」と銘打たれていることからも分かるように，今回はいつもとはやや趣向が異なる内容で，運営スタッフと約20人のイベント参加者が，スペイン料理を食べつつ交流するという試みとなった。

　今回のイベントに登場したのは，アルテイルネットのGMを務める立源寺氏と鬼切氏，そして先日運営チームを卒業した御使いA氏の3人。立源寺氏による乾杯の音頭に続き，GM達と参加者は料理を食べながら談笑したり，アルテイルに関する質疑応答を行ったりした。
　続いて，アルテイルのカードの一部を拡大し，それがどのカードであるかを当てる「アルテイルネット イラストクイズ」や，今回のアヴァーティーが初めてとなる催し「どきどきカウントUP」が行われた。
　どきどきカウントUPは，参加者が一人ずつカードくじを引き，最初に指定されたレアカード以外のカードが出ればオーケー。規定の回数をクリアするごとに，さまざまな賞品が参加者全員にプレゼントされるというもの。参加者が一致団結（？）した結果，クリア回数は40回を超え，未発表のイラストが描かれた複製原画や，レアカードなどが贈られたとのことだ。


　続いて，じゃんけんで選ばれた参加者と，その参加者に指名されたGMが「アルテイル 〜神々の世界『ラヴァート』年代記」で対戦する，「GMバトル」が行われた。
　普段，カードを購入しないでプレイする“無課金GM”としてプレイヤーの間で知られている鬼切氏だが，実はこの日のために特訓していたらしく，接戦の末なんとか勝利をもぎ取った。

　次に立源寺氏は，現在開発を進めている，アルテイルの携帯電話向けコンテンツの試作版を披露。待ち受け画面や着メロといったコンテンツだけでなく，デッキの構築や，ゲーム内マネー「グラン」のチャージを行えるサービスについても検討中であるとした。参加者達は，展示された携帯電話を手に取り，試作版の内容に注目していたとのことだ。
　また，「EZweb」公式コンテンツ「モバプリ」で2007年10月に開始された，アルテイルの画像配信サービスも紹介された。これは，モバプリからダウンロードしたアルテイルの画像を，モバプリ対応プリンタに赤外線で転送し，印刷できるというもの（関連記事）。参加者には，このサービスを用いて実際に印刷したアルテイルのポストカードがプレゼントされた。

イベントの目玉，ラヴァートクラシック「KURENAI」

　今回のアヴァーティーの目玉となるのが，ラヴァートクラシック「KURENAI」だ。ラヴァートクラシックは，2007年最強イクサーを決する「グランドチャンピオンシップ」（関連記事）本選への切符を懸けて戦う大会で，KURENAIはその秋の大会となる。
　KURENAIに出場したのは，今回のイベント参加者中，レーティングポイントで1位と2位に当たる朝比奈みくる選手とToxic選手の二人。

　序盤は，フィールドに順調にユニットを配置した朝比奈選手が優勢に見えたものの，対するToxic選手は相手のファイル構成を的確に読み，グリモアカードで応戦。その後，試合の流れを引き寄せたToxic選手が逆転勝ちを収めた。
　優勝したToxic選手は，「ここまで来られたのは，応援してくれた皆さんのお陰です。とくに一緒に東京から来てくれた仲間にお礼を言いたいです」とコメントした。


　KURENAIに続き，参加者全員で1万円相当のグランコイン獲得を目指し，じゃんけんで争う「10000グラン争奪じゃんけん大会」が開かれた。こちらでは，先ほどKURENAIで惜敗した朝比奈みくる選手が優勝を果たし，見事に1万グランを獲得。朝比奈選手は，「運の使いどころを間違えた」と述べ，笑いを誘っていたとのこと。

　最後にGM陣が挨拶をしてイベントを締めくくると，参加者から，先日デックスエンタテインメントを寿退社した御使いA氏に祝福の花束が贈られるという，運営スタッフ側にとってのサプライズも飛び出したそうだ。

　話を聞く限り，規模は小さいながらも，運営スタッフとイベントに参加するために東京に足を運ぶのは難しいというファン（KURENAIで優勝したToxic選手は東京からの参加とのことだが）の交流というイベントの目的は，十分に果たせたのではないだろうか。