ダウンロード販売システム「Steam」のユーザー数が3000万人に到達したとValveが発表。毎日600万人がアクセスする巨大サービスに成長

　シアトルに本拠を置くパブリッシャ/デベロッパであるValveは，北米時間10月18日付けのプレスリリースで，同社が運営するダウンロード販売サービス，「Steam」のユーザー数が3000万人に到達したことを明らかにした。このニュースは，Steamの公式サイトでも確認できる。

　今や，PCゲーマーで利用していない人のほうが少ないのではないかと思われるSteamだが，5月にMac版クライアントをリリースしたことも手伝ってか，2009年10月〜2010年10月の1年間のユーザー数は，前年同期比178％，セールスは同200％の伸びを記録したとValveは発表している。毎日のアクセス数も600万を超え，ピークタイムでは1時間あたり300万近くになるという。
　現在，約1200タイトルにおよぶラインナップは，量販店のゲーム売り場はもちろん，専門のゲームショップでも太刀打ちできないボリューム。サービスも6年目に入ったSteamだが，こうしたサービスのトップに立ったといえるだろう。

Steam公式サイト

　Valveは，Steamの成長に合わせたインフラの整備や，サービスの拡張も怠っていないことを強調しており，リリースによれば，「Steamのサーバーは1秒間に，Oxford University Dictionaryを92.6冊分送信できるスピードを誇っている」と，なかなか想像しづらい説明を行っている。
　サービス面では，Steamに対応したタイトルを容易に作れるミドルウェア「Steamworks」を使用したタイトルがすでに200本を超えており，「Steam Cloud」にセーブされたデータも1億ファイルに達しているとしている。最近では，Steam専用のデジタル通貨である「Steam Wallet」なども発表されており，勢いは止まりそうもない。