インタビュー
3月17日正式サービス開始。ハンゲームの“かわいい”“遊びやすい”横スクロールオンラインRPG「ELSWORD」インタビュー
「ELSWORD」公式サイト
「ELSWORD」4Gamer記事一覧
「ELSWORD」先行プレイレポート
プロモーション効果よりも“テスト”そのものを優先した
先行テストのスケジュール
本日はよろしくお願いします。ELSWORDは,公式サイトのオープン当日に先行テストを開始するという,あまり例を見ないスピード展開でしたが,その意図を教えてもらえますか?
南舘 怜氏(以下,南舘氏):
オンラインゲームには,プロモーション的な要素としての“クローズドβテスト”や“オープンβテスト”といった展開がつきものですが,我々はこの期間を本来の“テスト”として使いたかったんです。そこで,公式サイトオープンを待ってくださるほどELSWORDに注目されている方に,ちゃんとゲームの内容をチェックしていただきましょう,と。
4Gamer:
なるほど。CBTやOBTの段階的な告知などを含めたプロモーションよりも,本来の意味でのテストを重視したのですね。
南舘氏:
そうです。クライアントの不具合や完成度のチェックに重点を置こうという意図がありました。
4Gamer:
実際,素早い展開についてテスターからの反応はどうでしたか?
南舘氏:
概ね好評でしたね。事前には「まさか,公式サイトオープンだけじゃないよね?」「よくてβテストの募集開始でしょ」というお客様からの意見もあったのですが,蓋を開けたら「よくやった!」「GJ!」という反響に変わっていました。
またクライアント配布およびテスト開始に関する遅延もありませんでしたので,全般にかなり高い評価をいただきました。
4Gamer:
テスト初日は,大きな問題もなく進行したわけですね。それでは先行テスト全般に関してはどうでしたか?
南舘氏:
サーバー/クライアントともに安定しており,順調だったといえます。いくつかローカライズの行き届いていない部分がありましたけれども,ご報告いただいたものを含めて修正作業を進めています。
期間中に,データベースに関する大きな不具合が一つ発見されましたが,これについては現在は原因を特定し解消されています。
4Gamer:
先行テストには,どのくらいの人数が参加したのでしょう?
坪田律紀氏(以下,坪田氏):
正確な数字は発表できないのですが,数万人規模です。ハンゲームとしても異例の展開でしたから,人数が集まるかどうかについて不安がなかったとはいえないのですが,概ね期待していたとおりになりました。ご意見を見ても,落ち着いた内容がほとんどで,ゲーム慣れしている方が多いという印象を受けました。
4Gamer:
先行テストでは,実際にどこまでプレイできたのでしょう?
南舘氏:
レベルキャップを30に設定して,約1週間,頑張ってプレイすると全コンテンツを回れるくらいのボリュームです。
4Gamer:
それは先行テストだけの公開範囲ですか?
南舘氏:
はい。ベース部分のチェックをするため,付加的なコンテンツは今回かなり抑えました。
エルス |
アイシャ |
レナ |
4Gamer:
キャラクターは3タイプから選択できましたが,人気に差はありましたか?
坪田氏:
作成率でいうと,やはり主人公であるエルスが高いですね。次が弓を使うエルフのレナ,最後が魔法使いのアイシャでした。とはいえ強いていうほど大きな差はなく,それぞれ同じような比率でしたよ。
4Gamer:
テスターは,3タイプそれぞれを試した感じなんでしょうか?
坪田氏:
今回は,1アカウントにつきキャラクターの作成枠が二つしかなかったんです。それでも分散した結果が出たので,よかったです。
4Gamer:
最近では,2DスクロールタイプのオンラインRPGもずいぶん増えましたが,比較した評価などはありましたか?
坪田氏:
最も評価していただいたのは,操作性の高さです。また,そのほかのご意見を見ていると,従来タイトルでの競争などに疲れた方がELSWORDに期待しているのではないか,という印象を受けました。
4Gamer:
逆に,厳しい意見や改善要望などもあったかと思うのですが。
坪田氏:
厳しい意見はとくにありませんでしたが,ボイスが欲しいというご意見が目立ちましたね。韓国版ではボイスが入っているのに,日本版ではなぜないのか,と。
南舘氏:
坪田氏:
あとは,先行している韓国版で実装済みの新キャラクターを早く使いたいという意見が目立ちました。珍しいところでは「早く有料アイテムを購入したい」というものがあって,ビックリしましたね。もう少し具体的に説明しておくと「早くアバターを買いたい」「見た目を変えたい」「便利な機能を使えるようにしたい」という意味でしたけれども。
南舘氏:
ほかのタイトルと比較して,ボリューム不足というご意見もありましたが,お話したとおり,今回は内容を抑えていますので正式サービスでは見劣りしないと思いますよ。また,先行テストの期間が短かったので,次の展開が待ち遠しいという,ありがたいご意見もいただきました。
4Gamer:
確かに,ゲームに精通している人のものと思える意見が多いですね。
正式サービス以降は運営スタッフと
プレイヤーの積極的な交流を図る施策を
4Gamer:
データから見たプレイヤー層はどんな感じだったのでしょう?
坪田氏:
南舘氏:
年齢層は,想定していたよりも若干高い感じです。これは今回「テスト」と言い切っていたので,すでに何かしらオンラインゲームを遊んでいる方が多めだったからではないかと分析しています。
4Gamer:
10代〜20代前半が多いとのことですが,そういった年齢層に向けた施策は何かお考えですか?
南舘氏:
オンラインゲームでは,年齢が低いプレイヤー層ほど運営スタッフとのコミュニケーションを求める傾向があります。そこでELSWORDでは,お客様と会話をしようという方針を立てています。
4Gamer:
ゲーム内で,GMとプレイヤーが接する機会を増やすのですか?
坪田氏:
それは,ゲームのシステム的に難しいんです。ゲーム内はチャンネル分けされているので,一度に触れ合えるお客様が,どうしても少なくなってしまうんですよ。
そこで公式サイトのサークルHGを活用しようと考えています。お客様同士がコミュニケーションを取っているところに,我々も参加していこう,と。スタッフ全員が,GMキャラクターとして登場する予定です。
4Gamer:
そのほか,先行テストで何か興味深いエピソードはありましたか?
坪田氏:
南舘氏:
ほかのタイトルでは,新規登録してキャラクターを作成したあと放置してしまうというケースも見られるのですが,ELSWORDでは実際にレベル2以上までプレイする方の割合が非常に高かったんです。これはプレイに必要なPCスペックが低めだったことも大きかったのではないでしょうか。あまり性能の高いPCを持っていないので,ほかのタイトルは動かない,でもELSWORDならできる。それでやってみたら面白かったので続ける,という流れができていたと捉えています。
4Gamer:
レベルが上がリやすかったり,あるいは敵が倒しやすかったりといった部分も,評価に繋がったのかもしれませんね。
坪田氏:
アクションゲームですから,やり込み要素としてコンボも用意しています。しかしその一方では,あまり理解していなくとも,ボタンを連打しているだけでコンボが繋がったりもします。また高難度のモードは一人では難しくとも,パーティを組むことでクリアできるバランスだったりしますので,そういった意味では,これまでアクションゲームが苦手だったという人にも遊びやすくなっていますね。
南舘氏:
操作性に関しては,ほぼ説明書いらずで,かなり遊びやすい部類に入ると思います。もちろん,レベルが上がっていくと一人では勝てない,ボタン連打では勝てないという部分も出てきますよ。
4Gamer:
ただ遊びやすい,簡単というだけではなく,ところどころに難関が用意されているわけですね。
坪田氏:
南舘氏:
今回はイベントなどを行わず,あくまでもテストすべきコンテンツの一つとして提供したのですが,その範疇を超えた盛り上がりを見せました。
坪田氏:
格闘ゲームのようなガチガチの対人戦ではなく,「運動会」のようなイメージで,自分も相手も何をやっているのかよく分からないくらいお祭り騒ぎ的なところが,逆によかったのではないでしょうか。
4Gamer:
なんとなく参加してボカスカやってるうちに,いつの間にか勝負が決まるみたいな感じのモードという感じですね。
南舘氏:
ほかに先行テストで面白かったエピソードとしては,誰かがレベルキャップに到達すると,全体メッセージが流れる仕様になっているんですよ。実際,先行テストでそこまで到達できたのは3名だけだったのですが,その3人目のメッセージが流れたのが,なんとゲーム内で先行テスト終了の告知をしている最中だったんです。そのときのチャットはかなり盛り上がりましたよ。
坪田氏:
そのお客様に対する「おめでとう」という個人チャットも,かなり多かったそうです。運営スタッフとしても嬉しいエピソードです。
新マップ「ベスマ地域」では
世界観を踏まえたストーリー展開の片鱗も登場
4Gamer:
それでは正式サービスで,実装される要素などを教えてください。
南舘氏:
まず正式サービス開始は3月17日を予定しています。通常であれば,同時に有料アイテムの販売を開始しますが,ELSWORDでは3月末からになります。
4Gamer:
こういうケースだと,アイテム販売をしない期間はオープンβテストと称することが多いですよね。あえてテストと呼ばないのには,何か理由があるのですか?
南舘氏:
システム上に問題が生じておらず,変更も加えないのであれば,それはもう正式サービスとして対応していこうというわけです。
4Gamer:
それでは,正式サービス開始時に実装されるコンテンツについて教えてください。
坪田氏:
4Gamer:
確かにボスモンスターも少しメカっぽいですね。ベスマ地域の対象レベル帯はどれくらいでしょう?
坪田氏:
レベル20〜30です。先行テストで開放されていたエリアの適正レベルが,最大レベル22くらいでしたので,その上位にあたります。
ベスマ湖 |
リッチ鉱山 |
輸送用飛空艇外 |
輸送用飛空艇室内 |
竜の巣 |
竜の道 |
4Gamer:
ベスマ地域の見どころを教えてください。
坪田氏:
途中でルートが二つに分かれます。最終的には,どちらのルートも攻略することになるので,順番にマップの特性を把握しながら進んでください。
また,ベスマ地域からは少しいやらしいトラップが登場しますので,今までサクサク進めてきたという方でも手こずるかもしれません。
南舘氏:
今までよりも,やりがいのあるマップになっていますね。ボスモンスターも少しクセのある動きをします。
坪田氏:
先行テストで物足りないと感じておられた方は,ぜひ挑戦してみてください。逆に難しいという方は,以前のマップで経験を積むといいんじゃないでしょうか。
4Gamer:
村のNPCはどうでしょう?
坪田氏:
警備隊長の女性や,ちょっと女性っぽい男,あとはいかにもトカゲな錬金術師といったNPCが,それぞれにクエストを提供しています。錬金術師は,これまでより高性能な回復アイテムを作ってくれます。
南舘氏:
装備アイテムもレベル28相当のものが登場します。細かいところでは,キャラクター作成枠が四つに増えます。そのほか,毎週何かしらアップデートしていく予定です。
アバター販売方法は鋭意調整中
気になる新キャラクターはストーリー展開に沿って登場
4Gamer:
というと,3月末には有料アイテム以外の要素も登場するのですか?
南舘氏:
「属性エンチャント」システムが登場します。既存のモンスターにも状態異常攻撃を仕掛けてくるものがいるのですが,プレイヤーも同様の攻撃をしたり,あるいは防いだりできるようになるんです。
4Gamer:
なるほど。どんな属性があるのでしょう?
南舘氏:
「レッド」「ブルー」「グリーン」「ウィンド」「ライト」「ダーク」の全6種類の属性があります。これらの属性を持つ石を,武器に装着すると属性攻撃が可能になり,防具に装着すると逆に属性攻撃を防御できます。
4Gamer:
オススメの属性はどれでしょうか?
南舘氏:
最も人気が出そうなのは,攻撃時にHPとMPを吸収するダークですね。とはいえ,皆さんのプレイスタイルに合わせていただくのが一番だと思います。
4Gamer:
そのほか,3月末に実装されるものはありますか?
南舘氏:
レベルキャップが35まで開放されます。これは,あることへの事前準備なのですが,詳細は追って発表します。
4Gamer:
それでは有料アイテムについて教えてください。
南舘氏:
カバンの拡張,スキルポイント初期化,力尽きたときにその場で復活できるアイテム,装備アイテム強化の失敗時に消失を防ぐ保険といった,プレイを便利にするためのものが中心です。
4Gamer:
アバターアイテムはどうでしょう?
南舘氏:
アバターについては,より楽しく利用していただける販売方法を検討しています。現在,鋭意調整中ですので,期待してください。
4Gamer:
少し気が早いかもしれませんが,4月以降の展開をお話していただくことはできますか?
南舘氏:
はい。早い段階で,「転職」システムを導入する予定です。既存の3キャラクターに,それぞれ2種類の上位職が登場します。
坪田氏:
先行テストで一部の情報が公開されていたのですが,転職クエストはレベル15で発生します。ただ,一連の転職クエストをクリアしていく過程で,レベル20くらいになっていることでしょう。
4Gamer:
上位職には,どんなものがあるのでしょう?
南舘氏:
ナイトは,剣に特化した「ソードナイト」と,魔法を使う「マジックナイト」です。魔法使いは「ハイマジシャン」と「ダークマジシャン」,アーチャーは足技を使う「コンバットレンジャー」と弓特化の「スナイピングレンジャー」になります。もちろん6職それぞれにクエストの内容が異なっています。
坪田氏:
スキルが追加されるのはもちろんですが,コンボも種類や派生が増えますので,より戦い方にバリエーションが増えます。また通常攻撃も変化しまして,例えばマジックナイトは火の玉を投げつけられるようになります。ダンジョンやボス戦はもちろん,何よりも決闘での戦い方が大きく変わるでしょうね。
ソードナイト |
マジックナイト |
ハイマジシャン |
ダークマジシャン |
コンバットレンジャー |
スナイピングレンジャー |
4Gamer:
そのほか,4月に追加される要素はありますか?
南舘氏:
ギルドシステム,銀行システムをはじめとして,不足しているコンテンツを追加していきます。銀行は,主に倉庫として利用するものですが,そのほかの付加機能を最終的にどうするか調整中です。
4Gamer:
アクション性が高いことから,ゲームパッド対応への要望も多そうですが。
南舘氏:
その通りです。そこで「ハンゲームパッド」については,早ければ正式サービス開始とともに対応する予定です。そのほかのコントロールデバイスについては仕様を調整中ですが,4月中には対応できる見込みです。
4Gamer:
なるほど。それでは,より将来的な展開について教えてください。
南舘氏:
すでに韓国で実装されているので,ご存じの方も多いのですが,二人の新キャラクターが登場します。「レイヴン」は身体の半分がメカという設定で,剣と機械の手を使って戦います。「イヴ」は完全なメカで,2体のペットを使った攻撃をします。デザイン的にも設定的にも秀逸なので,なるべく早くお見せしたいのですが……。
坪田氏:
新キャラクターは,ベスマ地域のところで説明した,機械化された世界と関連があるんですよ。なので,ストーリーがそこまで進まないと登場させるわけにいかないんです。まあ暑くなる頃を目標にしています。
4Gamer:
人気の対人戦モード「決闘」に関しては,何かアップデートはありますか?
南舘氏:
各地域をテーマにした決闘場を追加していきます。したがって,直近ではベスマ地域をテーマにした決闘場が登場します。
4Gamer:
イベントやキャンペーンも実施されますよね。
南舘氏:
ええ,もちろん正式サービス開始を皮切りに,いろいろ展開していきます。ただ調整中の部分も多いので,具体的な内容は追って発表します。
坪田氏:
どなたでも気軽に楽しんでいただけるような内容を企画しています。ゲーム内のシステムが秀逸なので,うまく連動できる形で実現しようと考えています。
オンラインゲーム運営で
日本の飲食店のような行き届いたサービスを提供したい
4Gamer:
ELSWORDの運営方針などについて思うところがあれば教えてください。
南舘氏:
お話してきたとおり,お客様との触れ合いを多くしたいというのが基本にあります。
坪田氏:
オンラインゲームの運営はサービス業の一つです。例えば,日本の飲食店のサービスは,世界でも類を見ないくらい優れています。何かを注文して,スプーンや箸が付いていなかったとしましょう。お客様がそれを店側に指摘すれば,すぐに謝罪しながらスプーンを持ってきたうえに,割引券をくれたりもするじゃないですか。それが当たり前なくらい,サービスが行き届いているんです。
じゃあ翻って,今のオンラインゲームでそういうサービスができているのかというと,必ずしもそうではありません。そこでELSWORDでは“店員の顔が見えるような”サービスを提供しようと考えています。オフラインの座談会を開催するにしても,運営だけで受け止めるのではなく,開発会社に伝えて実現するところまできちんとやっていきたい,と。
4Gamer:
なるほど。
それではELSWORDに期待している人や,4Gamer読者に向けてメッセージをお願いします。
南舘氏:
ELSWORDは,PCを選ばずとも遊べること,そしてライトでポップなテイストで,PCオンラインゲームは初めてという方にも親しみやすい内容になっています。ぜひお友達と一緒に,皆さんで楽しく遊んでいただければ嬉しいです。よろしくお願いします。
坪田氏:
ELSWORDの大きな魅力の一つは,インストールが終わるまでの時間が短いことです。大作MMORPGともなると,プレイするまでに何時間もかかってしまう場合もありますが,ELSWORDではそんなことはありません。イラストを見て興味を持ったという方も,ぜひ一度プレイしてみてください。
4Gamer:
ありがとうございました。
ELSWORDは,本国の韓国では少々変わった経緯をたどっている。というのも,2007年のβテスト時にはあまり人気が出ず,正式サービス移行後のランキングもあまり奮わないという,それだけ見れば典型的な“やがて忘れ去られる”タイトルだったのだ。ところが実プレイヤー数をあらためて確認してみると,βテスト以来,一度も落ちることなくジワジワと右肩上がりを続けてきており,長い時間をかけてランキング入りを果たし,2010年の現在もなお,その傾向は見られるという。
南舘氏はその要因を,韓国開発元KOGの,ゲーム開発に向かう姿勢にあると説明する。例えばKOGでは,週に一度,社内全員が参加するELSWOWD大会を実施し,互いに「いいゲームを作ろう」というモチベーションを高めているという。それはきちんとゲームにも反映されており,プレイヤーがそれを受け止めた結果,日本の先行テストと同様に,新規登録からの継続率も極めて高い数値を記録しているとのこと。
ともあれ,先行テストで高い評価を得ただけに,正式サービス開始への注目が集まるELSWORDだが,興味を持った人は明日(3月17日)の正式サービスをお楽しみに。
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