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2016年下半期のアップデートが公開された「ELSWORD」ファン感謝祭2016をレポート。8月24日にはキャラクターの最大レベルが99まで開放
このイベントは,今年で「ELSWORD」が6周年を迎えたことを記念したオフラインイベントだ。ファン感謝祭への参加には事前応募が必要だったが,定員を大きく超える応募があり,抽選になったらしい。
今回のオフラインイベントでは,2016年下半期のロードマップが公開されたり,ELSWORDのGMや開発スタッフとのゲーム大会が行われたりと,ファンと運営,開発スタッフが一体となって大きな盛り上がりを見せた。
レベルキャップ開放は8月24日に実施。新マップや新ボス,新システムなどが目白押しの2016年下半期ロードマップ
ELSWORDの開発を統括をしているKOGのイ・ドンシン氏より,2016年下半期のロードマップが公開された。
公開されたロードマップは,大きく4つに分けられていた。
1つめとなるアップデート01では,新たに「エリシオン村」が追加される。今回,そこに登場する新規NPCのグラフィックが公開された。また,エリシオンの新ダンジョンとして「天上の岐路」「アドリアンの宮殿」の2つが実装される予定で,それぞれに出現するボスモンスターも明らかとなった。
村長 ベルナード |
鍛冶屋 デュレンダ |
アクセサリ テオドール |
錬金術師 ヒューゴ |
そして,会場を沸かせたのが,レベルキャップ開放の発表だ。現在のレベル85から,一気にレベル99まで開放されるという。イ・ドンシン氏によると,ELSWORDはレベル99が最大で,これ以上は上がる予定がないとのこと。今後は,レベル99のキャラクターが楽しめるコンテンツを継続的に提供していくと説明した。これらのアップデートは,8月24日に実施される。
続いて,アップデート02として,ル・シエル3ラインめの新クラス「ディアブラ/デモニオ」が発表された。
このクラスは,ほかのクラスにある「覚醒」の代わりに,「暴走」というモードを持っている。暴走モードが発動すると,一定時間パワーアップすると同時に,スキルがすべて暴走専用のものに切り替わるという。この「ディアブラ/デモニオ」は,9月上旬の実装が予定されている。
ディアブラ暴走 |
デモニオ暴走 |
アップデート03では,英雄ダンジョンのヘルモードが実装される。ヘルモードはレベル90以上のキャラクターがチャレンジできる最高難度のダンジョンとなる。このダンジョンでは,最高級の装備品が手に入り,それらには英雄効果が追加されるとのことだ。
また,ヘルモードのアップデートに伴い,ランダムダンジョンシステムが実装となる。このシステムの詳細は明らかにされなかったが,従来よりもパーティプレイが円滑に楽しめるとのこと。ランダムダンジョンシステムは,既存のダンジョンにも適応されるという。
最後となるアップデート04では,すでに韓国では実装されている「超越」の実装と大まかな概要が公開された。これは二次職キャラクターをより強くするものだという。
「超越」の概要としては,まず覚醒効果が強化される。とくに攻撃力30%上昇は注目に値する数値だろう。さらに,カットインなど演出やエフェクト,ボイスも強化されるとのこと。
また,職業ごとに特殊スキルが登場し,超越スキルに対応したスキルスロットが2つ追加される。この追加スキルスロットは赤い枠で囲われていて,ここに超越スキルをセットすると,覚醒時に一定時間ごとに,確率でスキルが強化されるという。この追加スキルスロットには従来のスキルもセットできるので,プレイの幅が広がりそうだ。
アップデート03と04の実装時期は明らかにされなかったが,アップデート02の実装後からあまり時間を置かないとのことだった。
これでイ・ドンシン氏によるロードマップの説明は終了となったが,最後にサプライズとして小川プロデューサーより,エピッククエストのフルボイス化が発表され,会場からは大きな拍手が起こった。小川氏は,NPCは難しいが,メインキャラクターはすべてフルボイス化すると説明。ただ,実装時期は未定で,今後の発表を待ってほしいとのことだった。
プレイヤーから寄せられた質問にイ・ドンシン氏が答えるコーナーも行われた。その模様を一問一答形式でお伝えしよう。
――(韓国で実装されている)「魔法のワードローブシステム」を日本で実装する予定はありますか?
イ・ドンシン氏:
今,検討しているところです。一部改善が必要なところがありますので,そこの調整が済み次第,実装したいと考えています。
――キャラクターバランスは今後も変えていくのか?
イ・ドンシン氏:
頻繁にキャラクターバランスを変えてほしいという要望と,あまり変えてほしくないという意見があります。今後の方向性としては,頻繁にバランスの調整を行っていきたいと考えています。スキルが追加されたり,先ほど紹介した超越のようなシステムが追加されるたびにバランスに関するイシューが発生すると思いますので,そのたびに調整を行っていきます。
――エリシオンでELSWORDは終わるのですか?
イ・ドンシン氏:
“これから”の始まりだと思ってください。
――エルダーアイランドの改変は今後あるのか?
イ・ドンシン氏:
現状を維持するつもりはありません。改修するか,それとも一旦止めて新しい形のコンテンツを作るかを検討しています。準備ができたらコメントします。
――エルトリオンMk-2後のレイドボスの実装はありますか?
イ・ドンシン氏:
追加はないと思います。レイドは協力を強調するコンテンツですが,現状のエルソードは競争的な要素が強くなっています。ですから,プレイヤー同士がもっと協力できるようなボスレイドを構想しています。
――日本独自の仕様を作れないのか? ニーズに合えば,もっと盛り上がれるのではないか?
イ・ドンシン氏:
申しわけないと思うところもありますが,ELSWORDはグローバルにフォーカスを当てているので,世界のどこでも同じELSWORDを楽しめるようにしたいと思っています。究極的には,国ではなくプレイヤーが大事だと思っています。これまでは6か月ほど韓国とのアップデート日程に差がありましたが,2016年下半期から,このギャップを減らしていき,最終的には同じ時期にアップデートできたらと考えています。
――決闘(PvP)以外のエンドコンテンツは実装しないのか?
イ・ドンシン氏:
最近は決闘関連のアップデートが多かったので,このような質問が来たのだと思いますが,今後も決戦のアップデートを行う予定があります。日本には決闘も好きだが,ダンジョンも好きだというプレイヤーが多いと聞いています。今後は,最大レベルでなくても楽しめる新コンテンツを開発していく予定です。韓国ではヘニルの時空アップグレードを実施しましたが,日本でもアップグレードできるようにしたいと思います。
――レベルが最大になってからの楽しみ方を教えてください!
イ・ドンシン氏:
以前,ストーリークエストをアップデートしましたが,今後はもっとストーリークエストを増やしていこうと思っています。そのほか,キャラクターの強化や,キャラクターを通じて楽しめるコンテンツを追加したいと思います。
――防御無視の攻撃が多く,決闘で即死するのですが,今後の改善を検討されていますか?
イ・ドンシン氏:
これは頻繁にありますよね(苦笑)。今週,これらについてのアップデートを韓国で実施する予定ですが,このような問題が発生しないように改修を行います。完璧に解消できるか分かりませんが,期待してもらっていいと思います。
――これからのELSWORDはどう進化していくのか? どうプレイヤーを楽しませてくれるのか?
イ・ドンシン氏:
ELSWORDでもっとも重要な要素は,キャラクター,ダンジョン,決闘の3つです。今後もこの3つにフォーカスを当てて,アップデートしていきたいと思います。そのほかに漫画的な要素や,これまで改善できなかったストーリーに関しても,アップデートを続けていきたいと考えています。決闘モードに関しては,新しい試みもやっていきます。
事前に用意された質問は以上だが,さらに会場からも質問が寄せられた。
――プレイアブルキャラクターが増える予定はありますか? イ・ドンシン氏がお気に入りのキャラクターは誰ですか?
イ・ドンシン氏:
ちょっと困る質問ですね(苦笑)。ELSWORDは今後10年以上サービスを続けていきたいので,いずれ増えていくのではないかと思います。お気に入りのキャラクターですが,私はELSWORDの開発に10年近く関わっていて,一番最初に触ったのがエルスなので,彼には一番思い入れがあります。
――日常的に海外のプレイヤーと決闘がプレイできれば面白いと思うのですが,そういったシステムを実装する予定はありますか?
イ・ドンシン氏:
機会があれば進めてみるのも面白いと思います。ただ,アップデートを優先したいことと,ネットワークの問題もありますので,現時点では難しいです。もしかしたら,国家対抗戦といった形で実現できるかもしれません。
――今回,ル・シエルの新職が発表されましたが,今後ほかのキャラクターの新職が実装されることはあるのでしょうか?
イ・ドンシン氏:
これはトップシークレットなのでお答えできません(笑)。
――パーティダンジョンに行くときに野良申請すると,終わったときにすぐ解散していまいます。以前のように部屋制に戻すことはないのでしょうか?
イ・ドンシン氏:
戻すことはできますが,そうした場合に問題も発生するかと思います。知り合いや友達とプレイするのも大事ですが,ELSWORDが追求する方向性としては,ゲームを通じて新しい人と出会うことなので,問題がない以上は現状を維持する方向で進めたいと考えています。
プレイヤーの強さにGM&開発もなす術なし? 2on2で行われた決闘イベントに会場は大興奮
アップデート情報と並ぶ,イベントのもうひとつのメインコーナーである「対決イベント GMに挑戦」。これは会場から参加者を募り,GMマッキーとGMカンペーのGMチーム,そしてKOGからELSWORDチーム長のウ・ウォンシク氏とプログラマリーダーのイム・ギュスゥ氏の開発チームと,2on2の決闘で戦うコーナーだ。参加したプレイヤーは参加賞としてクリアファイル,そして勝つとストラップが追加でもらえるとあって,かなり本気度の高い対決となった。
さらに,この対決イベントには特典や罰ゲームも用意されていた。GM&開発チームとプレイヤーが対戦をして,トータルでプレイヤーが勝ち越せば,「ルリエルの時空間の呪文書」配布イベントが来週末に実施される。また,GM&開発チームが負けるたびに,なぜか決闘とは無関係のぽ〜ちょっぷの篠木さんがセンブリ茶を一気飲みするという,理不尽な罰ゲームが用意されていた。
じゃんけんで参加権を勝ち取ったプレイヤー32人が決まり,GM&開発チームとの戦いがいよいよ火ぶたを切った。奇数戦はGMチーム,偶数戦は開発チームが戦うことに決まり,「勝ちます!」と意気込んで初戦に挑んだGMマッキー氏だったが,あっという間に敗北。ほとんどいいところを見せられずに負けてしまった。続いて開発チームとプレイヤーとの戦いがスタートしたが,こちらもプレイヤーが圧倒的な強さを見せた。
このあとも試合が続いたが,プレイヤーの圧倒的な強さに敗北を重ねていくGM&開発チーム。14試合めには,プレイヤー2人が武器を外して戦うなど自主的にハンデをつけたが,巧みなスキルの使い方で開発チームを一蹴。もうこれはGM&開発チーム全敗か……? という空気が流れたが,その次の15試合めでついにGMチームが初勝利を上げ,会場からは大歓声が起こった。
が,勢いは続かず,16,17試合め(時間に余裕があったため,新たに2名の参加者を募り1試合追加された)もGM&開発チームが敗北し,なんと16勝1敗でプレイヤーが圧倒的な勝利を収めた。
プログラムの最後に小川プロデューサーは,「今日,発表したアップデート内容はもちろん,皆さんが期待しているエピッククエストのフルボイスも約束させていただきます。それと,やはりGMチームはまだまだ弱いので僕も一緒に頑張って,皆さんに勝てるようになりたいと思います」と述べ,イベントを締めくくった。
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