男色ディーノのゲイムヒヒョー ゼロ：第785回「私と同じ轍を踏まないでほしい」

著者近影

　クリアしたった！　クリアしたったで！
　「ユニコーンオーバーロード」（PS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch / PS4）を。ついさっき。
　ラスボスがね，何度戦ってもHPが0にならなくて，「何度でも挑んでやる！　この命，尽きるまでな！」という少年マンガの気概で10回ほど攻撃したはいいけども，倒せなかったんで心が折れて，一度落ち着いて考えたわけです。
　すると，装備品に謎の答えがあったようで。

　全然関係ないかもしれないけど，「ドラゴンクエストV」でキラーパンサーを仲間にするために「ビアンカのリボン」を戦闘中に使うのに気づかず，1時間ほど戦い続けた昔の記憶を思い出したよね。
　でもまあ，つまるところ，そういう状態でした。
　人間って恐ろしいもんで，ここまで存分にゲイムの世界を楽しんでおいて，最後の思い出が苦いものだったら「排泄物のようなゲイム」という評価になってしまう恐れもあるのですよ。
　だから，若干ネタバレかもしれないけど，最後の最後で心が折れる人が出てほしくないので伝えときたいと思いまして。


　このゲイム，仲間がいっぱい増えます。そのすべてを管理するのは難しく，私は装備や魔法を使う条件をほとんど「おまかせ」にしていたんですね。
　「おまかせ」自体はボタン1つで最適なものを設定してくれる便利なシステムなんだけども。そうすると数値上の最強装備をあてがってくれる一方で，主人公が持っておかなければならない装備品を別のキャラクターが何の遠慮もなく装備するという，図々しい事態が発生するわけです。

　したがって，ラスボスと対峙するときに主人公（とそれに準ずるキャラクター）が持っていなくてはならないものを持っていない状態で臨んでいたんですね，私の場合。それに気づいたとき，昔流行したアハ体験っぽい脳の解放感を感じたね。いやー，スッキリした。
　それと同時に，4Gamer読者の皆様が私と同じ轍を踏まないでほしい。そして，こんなに面白いゲイムなのに「排ゲイ」という評価になってしまうことのないようにお伝えいたしました。

　いや，ホント面白いです。遊びやすい。ストーリーもある種，ベタなファンタジー展開ではあるんだけど，ゲイムの邪魔をしないという塩梅。実はこれって何気に計算されたスゴさですよ。
　このゲイムって，やり込みゲイムでもあるんです。サブストーリーは多いし，探し物も多いから，けっこう寄り道しちゃうこともできる。そうすると，本筋のストーリーが分からなくなりがちなんだけど。でも，そこまで複雑なストーリーではないので見失いづらいし，仮に見失ってもすぐに思い出せる。

　そして，登場人物の複雑な心の動きは，基本的に1ステージの幕間でちゃんと語り切っているんです。これはあまり目立たないけど，細心の工夫だと思います。そういった心配りの積み重ねが「遊びやすいシミュレーションゲイム」につながってるんでしょうね。
　いや，ホントに一度遊んでみてほしいです。


　というわけで，今年に入ってクリアしたゲイムの本数が……あれ？　何本だっけ？　たぶん5本になりました。
　5月頭で5本だから，ペース的にはそんなに悪くない気はしてます。次はちょっとだけプレイしてる「百英雄伝」に取りかかるとしましょう。RPGは時間かかるよね……。「サガ エメラルド ビヨンド」も待っているけども，今回のサガも周回前提らしいから，1回目のクリアは比較的容易なはず。

　あと，ここにきて「SAND LAND」（PC / PS5 / Xbox Series X|S / PS4）がめちゃくちゃ気になってます。私はリングネームのとおり……というと語弊はあるのですが，「魁!!男塾」世代，つまりは「ドラゴンボール」世代なのですよ。
　とはいえ，ドラゴンボールはどの時代でも新作が出たり，リメイクされたりしているので，世代と言ってもピンと来ないかもしれません。「Dr.スランプ」の連載が終わり，「ドラゴンボール」が始まったときから週刊少年ジャンプを読んでいる程度には，鳥山 明先生の作品に触れてきました。


　でも「SAND LAND」は読んでないと思います。週刊少年ジャンプに掲載された時期には，もう購読してなかった記憶があります。
　で，先日の鳥山先生の訃報を受けてですが，今にして「SAND LAND」に興味が湧いてきたんですね。積みゲイが多い今の時期に新しいゲイムに触手を伸ばすのはどうかとも思うんだけども，こういう出会いも大切にしたいなあ……とは思っているんです。
　自分の好きなものを遊んでいくのはもちろん好きなんだけど，突発的に「やってみたい！」という感覚も大切にしたい。そうしないと，自分の想定を超えられないから。


　どうせ人生って，思い通りにならないじゃん。だったら，他人に迷惑をかけるものでなければ，直感的な興味で選択してみるのもまた一興。ドラクエではない鳥山先生の作品。私の人生に少なからぬ影響を与えてきた鳥山先生の，まだ私が知らぬ作品を今から体験できるなんて幸せなことなのかもしれない。
　というわけで，今週は「ユニコーンオーバーロード」が終わった報告と「SAND LAND」を始めてみます，という宣言でございました。あらためて，ゲイムが面白いって幸せだね。ではまた来週。

今週のハマりゲイム
PlayStation 5：「eFootball 2024」
PlayStation 5：「Rise of the Ronin」
Nintendo Switch：「百英雄伝」
Nintendo Switch：「ユニコーンオーバーロード」
iOS：「ロードモバイル」
iOS：「ウイニングイレブン カードコレクション」

■■男色ディーノ（プロレスラー）■■ ディーノ選手が所属するDDTプロレスは，5月11日（土）17：00より神奈川・横浜ラジアントホール大会「KING OF DDT〜20th Anniversary〜2nd ROUND」を，5月12日（日）16：00よりに宮城・夢メッセみやぎ西館ホール「DRAMATIC DREAM TOUR 2024 in MIYAGI」を開催します。KING OF DDTトーナメントでは一回戦敗退となったディーノ選手は，この2日間にさまざまな選手とタッグを組んだり対戦したりすることで，6月10日（月）18：00より後楽園ホールで開催される「DEPE invitacional」でのタッグパートナーを探すとのこと。他団体の選手を連れて行くことも示唆しているディーノ選手ですが「灯台もと暗しってこともあるからね。一応DDTの選手にその適性があるのか，あらためて確認したい」のだそうです。