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インディーズゲームの小部屋:Room#115「IGNEOUS」
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印刷2009/12/09 16:06

連載

インディーズゲームの小部屋:Room#115「IGNEOUS」



画像集#015のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#115「IGNEOUS」
 「インディーズゲームの小部屋」の第115回は,DigiPen Institute of Technologyの学生チームが制作したアクションゲーム「IGNEOUS」を紹介する。DigiPenは,コンピュータ・サイエンスやゲーム開発を専門とする高等教育機関で,Steamで配信され大ヒットとなった「Portal」を開発したのもDigiPenの出身者だ(関連記事)。

 ゲームの目的は,コース上にある障害物をジャンプを駆使してくぐり抜け,後ろから迫ってくる炎の壁などに追いつかれないように,ひたすら突っ走ってゴールを目指すこと。あたり一面がマグマに覆われた絶体絶命のシチュエーションだが,もたもたして炎の壁などに追いつかれたり,焦って溶岩の中に転落したりしてしまうと,ステージの最初からやり直しとなる。

画像集#003のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#115「IGNEOUS」 画像集#006のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#115「IGNEOUS」

画像集#016のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#115「IGNEOUS」
 こんな,ただでさえ危なっかしい状況なのに,ステージを疾走中に次から次へと炎の塊やブロックが飛来し,足場となる部分をどんどん破壊していくのが,またやっかいだ。元々の地形では通れそうに見えても,直前で崩落して足場がなくなってしまうなんてことは当たり前だ。幸い,足場が大きく崩れる場所は決まっているので,何度もトライしてコースを覚えてしまおう。

 トーテム像の操作は,W/A/S/Dもしくは方向キーでの移動および,Spaceバーでのジャンプのみと簡単だが,瞬時にキー入力を行って危機を回避しなくてはならない場面が連続で訪れる本作では,キーボード操作では少々厳しい。公式サイトやゲーム起動時のメッセージでXbox 360コントローラでのプレイが推奨されているように,持っている人は素直にこちらを使おう。Xbox 360コントローラを使用するとパッドの振動機能も有効になり,プレイの快適度もぐっと上がるが,それ以外のゲームパッドは公式には保証されていないようだ。


画像集#011のサムネイル/インディーズゲームの小部屋:Room#115「IGNEOUS」
 本作ではオブジェクトの挙動に物理演算が用いられており,サイコロのような立方体のトーテム像をゴロゴロ転がすと思わぬ方向に跳ねることがあるだけでなく,飛んでくるブロックに激突するとあさっての方向に進路を変えられてしまうこともある。しかし,トーテム像は割とどんな状態からでもジャンプできるのが救いといえば救いだ。崩れ落ちていく足場を蹴って蹴って蹴りまくって元のコースに復帰するなんていう芸当も不可能ではない。「しまった!」と思ったときでも,あきらめずに最後までジャンプを連打してみよう。

 モーションブラーを多用した派手な画面効果と,ズンドコズンドコと鳴り響く太鼓のリズムが醸し出す独特の雰囲気も本作の見どころで,ゲーム画面から溶岩の熱さが伝わってきそうな臨場感がある。ゲームは全3ステージ(スタート地点を含めれば4ステージ)と短いのが残念だが,本作は公式サイトから無料でダウンロードできるので,興味を持った人はぜひお試しを。

■「IGNEOUS」公式サイト
http://www.igneousgame.com/index.html

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