![印刷](/image/icon_print.gif)
連載
インディーズゲームの小部屋:Room#252「Retro City Rampage」
![](/img/title_indiesgame.jpg)
オレは会社を辞めるぞ,ジョジョーッ! というワケにはいかなかったので,季節外れの夏休みと称して1週間ほど家に引きこもっていた筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第252回は,Vblank Entertainmentの「Retro City Rampage」を紹介する。オレ,いつか宝くじで3億円くらい当たったら自分探しの旅に出るんだ……。止めたって,無駄なんだからね!
![]() |
本作は,犯罪が蔓延する架空の都市,Theftropolis Cityを舞台にしたオープンワールドタイプの8bit風2Dクライムアクションだ。路地裏に張ってあった怪しい求人ポスターを見て,とある犯罪組織に入った主人公。しかし,ある時,銀行強盗に失敗して警察から逃げる途中,突然目の前に現れた謎の機械に飛び乗ったことから,いつとも知れない時代にタイムスリップしてしまう。
![]() |
![]() |
するとそこへ,タイミングよく「バック・トゥ・ザ・フューチャー」のドクみたいな博士がデロリアンみたいな車に乗って現れ,主人公のことをタイムトラベルでやってきたヒーローと勘違い。ひと目でタイムマシンが故障していることを見抜いた博士は,調子よく話を合わせる主人公に向かって,自分なら力になれると申し出る。こうして主人公は元の時代に帰るべく,博士のタイムマシン修理の手伝いとして,さまざまなミッションに挑むことになる。
![]() |
![]() |
![]() |
本作の基本は,道路を走っている車を奪って,通行人を跳ね飛ばしながらパトカーとカーチェイスをしたり,街中で警官とドンパチしたりといったクライムアクションで,これだけ見ると「Grand Theft Auto」シリーズのようなゲームだと思うかもしれない。まあ,それはそれで間違いではないのだが,本作のすべてを語っているとは言えない。本作のもう1つの大きな特徴は,ゲームの至るところに1980年代の映画やゲームのパロディネタが盛り込まれているところにある。いきなり主人公の前に現れたドクっぽい博士も,もちろんその内の1つだ。
![]() |
![]() |
また,ゲーム内の各ミッションはそれぞれミニゲーム仕立てになっており,警官から逃げる途中,車道を横断する場面ではフロッガーのようになったり,メタルギアっぽいスニークアクションで人質を救出したり,自転車を漕ぎながらポストに新聞を投げ入れるという,昔懐かしいペーパーボーイ風の新聞配達を頼まれたりと,次から次にどこかで見たような小ネタが飛び出してくる。ストーリー展開も,いい意味で実に大雑把でバカバカしく,プレイ中,思わず笑ってしまうことが何度もあった。
ミッションには,博士の手伝いのために街中を奔走するメインミッションと,任意で受けられるサブミッションがあり,ほかにもチャレンジと呼ばれるさまざまなミニゲームが用意されている。まあ当然,どれもこれも犯罪行為なのは言うまでもないだろう。また,街のあちこちにあるショップで武器を購入したり,外見を変更したりもできる。ちまちまとよく動く2Dグラフィックスも楽しい一本なので,興味を持った人はぜひどうぞ。そんな本作は,Steamにて14.99ドルで発売中だ。
■「Retro City Rampage」公式サイト
http://www.retrocityrampage.com/![]() |
![]() |
![]() |
- この記事のURL: