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連載
インディーズゲームの小部屋:Room#365「わすれなオルガン」
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年末年始の休みに10冊ほど本を読み,その間に3冊ほど購入して,積み本と一進一退の攻防を行っている筆者がお届けする「インディーズゲームの小部屋」の第365回は,CAVYHOUSEの「わすれなオルガン」を紹介する。本作は,内臓のなる不思議な植物を育て,収穫物を村人に売るというアドベンチャーゲームだ。今年の目標は,しかとは分からないが100冊ほどありそうな積み本を3分の1に減らすことだ。無理そうな気もするけど……。
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主人公のオルガン(※キャラ名です)は,師匠であるイレーヌのお店で見習い修行中。イレーヌのお店は木の実のように内臓のなる不思議な植物を育てており,育てた臓器を客に売るという商売をしている。臓器にはそれぞれ魂があり,それを人形などに埋め込むと魂が宿って自分で動けるようになるのだ。しかし,1つの物に2つ以上の臓器を入れると,何か良くないことが起こるという。
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何とも不思議なお店だが,イレーヌによるとパン屋さんとかお花屋さんなどと同じようなものらしい。いやいや,それ全然違うから! ともあれ,プレイヤーはイレーヌから内臓のなる木こと“臓木”の世話を任されたオルガンとなって,村人からの注文に応じるべく,せっせと木を育てることに。
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臓木の世話は簡単で,まず画面右下にあるじょうろをクリックして,次に水をやりたい木をクリックするだけ。じょうろの水は時間経過で溜まっていき,逆に木にやった水はだんだん減っていくので,頃合いを見ながらどんどん水をあげていこう。しばらくすると,木に内臓が実るので,熟したものを収穫するべし。ゲームには,特定の臓器を決められた数だけ納品するといった多数のクエストが用意されており,こられの依頼を達成することでストーリーが進んでいく。
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また,ゲームを進めるとじょうろの水の回復速度を上げてくれるカエルや,臓器の成長をスピードアップさせるモグラなどの動物を飼えるようになり,世話をしなくてはならない木も増えていく。さらに,熟す前の内臓を収穫してミンチにする道具(ハンバーグにして食べるらしい)や,内臓を浅漬け(?)にして魂を抜く道具なども追加され,どんどん忙しくなっていく。師匠も手伝って!
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本作では,何もしていない動物を働かせたり,あっちの木やこっちの木に水をやったり,ミンチや浅漬けを作ったりと,ゲームプレイを通じてひたすらクリックボタンを連打することになる。一見すると単調なようだが,操作に慣れて飽きてきた頃に新しいオブジェクトが追加されるため,ほど良いバランスで忙しさが保たれており,気づくと無心になってクリックしまくってしまう中毒性がある。
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画面を見ればお分かりのとおり,臓器といっても見た目はフルーツのようなポップな絵柄で描かれているので,その手の表現が苦手な人でも安心して楽しめる。そんな本作は1512円(税込)で発売中なので,不思議な世界で臓物のお世話をしてみたいという人は,ぜひどうぞ。
■CAVYHOUSE公式サイト
http://www.cavyhouse.net/![]() |
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