プレイレポート
可愛いお嬢さんカードたっぷりで実は本格的カードゲーム,「カオスオンライン」とは一体どんなゲームなのか
それもそのはず,本作の運営/開発元であるブシロードは,紙ベースのトレーディングカードゲームの開発/販売で急成長を遂げた企業で,いわばカードゲーム界の実力派なのだ。
カオスオンラインは,ブシロードの人気トレーディングカードゲーム「Chaos TCG」をオンラインゲーム化した作品で,1ゲーム40〜50分近くかかる重厚なChaos TCGをベースに,10〜15分でスピーディに決着が付くようアレンジが施されている。それでは本作がどんなゲームなのか,7月22日〜30日に実施されたオープンβテストでのプレイを踏まえて紹介していこう。
「カオスオンライン」公式サイト
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何はともあれ「デッキ」を用意しよう
まずは,カオスオンラインの基本的な部分を説明しよう。対戦は1対1で行い,プレイヤーは各自30枚のカードを組み合わせた「デッキ」を用意する。一つのデッキには,3枚まで同じカードを入れることが可能だ。このあたりは4枚までOKのChaos TCGと若干異なっているので,きちんとチェックしておきたい。
すべてのアカウントには,すぐに遊べる構築済みの「初期デッキ」が無料で提供されるので,あまりお金を使いたくない人や,カードゲームの初心者でも安心して参加できる。
またオープンβテスト中は,「カオスポイント」(CP)1000ポイントが各アカウントにプレゼントされるなどの特典があったので,8枚入りの「ブースターパック」や50枚入りの「ブースターボックス」などを購入してカードを入れ替え,デッキ強化を試してみた人もいたことだろう。なお正式サービス後は,CPは有料にて販売される。
「カオスポイント」(CP)で8枚入りのブースターパックや,50枚入り/100枚入りのブースターボックスを購入すれば,新たなカードを入手できる |
購入すると,メイドさんによる可愛い演出が。セリフのパターンが複数あるので,思わず何度も買ってしまったという人もいるはずだ |
実際のゲームの流れはこんな感じ
カードは,まず自分のデッキから引いて「手札」に加え,この中から「場」に出して戦わせる。場は一つの「パートナー」と,四つの「フレンド」枠からなり(このへんは後述),基本的には最大5枚のカードを場に出して戦えるわけだ。
場に出ているカードは,自分の攻撃ターン時に「アタック」,防御ターン時に「ガード」の役割を担う。まずは攻撃側がアタックを宣言し,防御側はこれをガードするかどうかを決めるのだ。
カードには「攻撃力」「耐久力」の数値が設定されており,自分のカードで相手のカードを攻撃した場合,互いのダメージ(攻撃力の数値)を相手の耐久力から引いて,耐久力が「0」になったカードは倒されたことになり,裏返されて戦闘不能となる。
ゲーム開始時,まずは「パートナー」を中央の専用スペースに設置。初心者同士だと“初期デッキ”を使うケースが多いので,似たような戦略/戦術になりやすい |
フェイズ中に可能な行動は,「インフォ」に表示される。確認しながら数回プレイすれば,流れを掴めるだろう。もちろん必要なければオフ(非表示)にもできる |
カードがすべて裏返った(つまりガード不能)状態でさらにアタックを受けると,今度はデッキ本体に直接ダメージを受けることになり,ダメージ値の枚数だけ,デッキのカードを「控え室」に置かなければならない。こうして,最終的にデッキ残数が0枚になると敗北だ。
細かいルールを逐一書いているとキリがないので,実際にプレイするときは公式サイトや,ゲーム内のチュートリアルで確認してほしい。またゲーム中に表示される「インフォ」には,その時点で取れる行動が詳しく表示されるので,慣れないうちは適宜参照しよう。
公式サイトの「基本ルール説明」
デッキの中心となるのは特殊能力を持つ
「パートナー」(嫁)
■「パートナー」の特殊能力
●レベルアップ
手札にパートナーと同じカードがあった場合,場に重ねて出すことでパートナーをレベルアップできる。デッキには同じカードを3枚まで入れられ,つまり最大レベル3まで上げられるので,パートナーカードをデッキに3枚入れておくことはほぼ必須だ。
●アタックドロー
パートナーで攻撃する場合,デッキから自動で手札に1枚加わる。
●オートレベルアップ
デッキがダメージを受けている最中,パートナーと同じカードがあった場合,ダメージはそこでストップ。つまり10ダメージを受ける場合,通常10枚のカードがデッキから控え室送りとなるが,もし3枚目にパートナーカードがあったら,ダメージは3で止まるというわけだ。同時に,そのパートナーカードは場に出されることになり,自動的にパートナーがレベルアップする。
●状態回復
自分のターンの終わりに,状態を1段階回復できる。このため相手のターンに移っても,最低限パートナーだけはデッキのガードに使える。
カードゲーム特有の駆け引きを
オンラインゲームのスピード感で再現
実際のプレイでは,パートナーを中心に戦略/戦術を組み立てていく。カードには,実際に場に出して戦闘(アタック/ガード)をする「キャラカード」,攻撃力や耐久力に影響を与える「セットカード」,特殊攻撃などを行う「イベントカード」の3種類があり,またそれぞれに“火/水/地/風/光/闇”の属性が付与されている。
性能的に優れた,いわゆる“強いカード”は,最初から場には出せない。そこで最初は,このような比較的弱めのカードを場に出していく流れとなる |
“強いカード”を場に出すには,「ほかのカードを控え室に送る」といった条件が課せられる。カードを入れ替えて,場を強くしていくのだ |
本作はChaos TCGをベースとしているだけあってゲーム性が非常に高く,対戦中は手札を使った駆け引きの連続だ。例えば攻撃側がアタックするキャラカードを決定したあと,防御側にもイベントカードを使って耐久力などを増やすチャンスが与えられる。このときの数値の増減は攻撃側に見えないので,返り討ちにして想定外の展開に持ち込むこともできるかもしれない。もちろん相手の攻撃力と自分の耐久力に絶対的な差がある場合は,無理に強化したりせず,あえて「捨て石」として弱いカードをぶつけるのは常套手段だ。こうした駆け引きの積み重ねが,カオスオンラインのゲーム部分のキモなのである。
そこでカオスオンラインでは,カードゲーム本来の駆け引きを損なわないまま,ルールやシステムで可能な限りスピーディにプレイできるよう調整がかけられているのである。最初にも書いたが,Chaos TCGでは1回の勝負に約40〜50分かかるところを,カオスオンラインでは1ゲーム10〜15分程度に短縮できている。
また,クローズドβテストで生じたマッチングの問題は,可能な限り同じ相手と連戦にならないようなシステムに手直しされているという。
プレイヤーのレベルが6を超えると,「ユニオン」(いわゆるギルド)を結成できる。今後,ユニオンでしか参加できないイベントなども登場する予定だ |
最大50人を収容できるチャットルームが用意されている。ゲームの話だけではなく,関連アニメやキャラの話題に絞ったルームなども多いようだ |
カードゲームにおけるカスタマイズといえば,一般的にはデッキの構築だが,本作ではその他に「アバターキャラクター」の着せ替えができる。全10か所のパーツが交換可能で,オープンβテストでは「顔」「髪」「服(上)」「服(下)」「アクセサリB」を2種類ずつ無料で入手できた。なおアバターキャラは男女用意されているが,ログインするたびにどちらかを選択できる。各種パーツには,男女それぞれ専用のものもあるので,そのときの気分に応じて使い分けることができる。
アバターキャラの顔パーツ |
アバターキャラの髪パーツ |
最終的に,こんな感じにしてみた |
さて,気になる今後の展開だが,オープンβテストは本日7月30日13:00で終了。そして明日,7月31日15:00(予定)にいよいよ正式サービスが開始され,ブースターパックなど各種アイテムの有料販売が開始される。「貫通」「先制攻撃」「先制防御」「反射」といった強力な効果を持つカードや,その対抗策となりうるものが,これまで以上に登場し,より戦略の幅が広がるデッキの構成が可能となるだろう。そうした情報は,美麗な女の子のイラストともども4Gamerでも随時お伝えしていく予定だ。
ブラウザ上で動作し,インストールの手間も要らないゲームなので,正式サービスが始まったらさっそく遊んでみてはいかが?
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