ニュース
“L3なし”で1万円台前半を実現。低価格クアッドコアCPU「Athlon II X4 630&620」が発表に
Athlon II X4 630 |
Athlon II X4のダイ |
詳しいスペックは下に表でまとめたとおりだが,ポイントは,Phenom II X4で採用されるL3キャッシュを大胆に省略することで,低価格化を実現していること。L3キャッシュの省略により,トランジスタ数は3億個に留まっているという。
なお,L3キャッシュを持たないクアッドコアCPUの開発コードネームは「Propus」とされてきたが,日本AMDから公式に「L3キャッシュが無効になった『Deneb』もいくつか含まれている可能性がある」という連絡があったので,この点は注意してほしい。Deneb(=Phenom II X4)から,L3キャッシュが無効化されたものも,Athlon II X4として流通している可能性がある,というわけだ。
※2009年9月18日10:20追記
初出時,「実際に販売されるAMD Athlon II X4プロセッサ620/630の中には、Denebダイもいくつか含まれている可能性もあることがわかりました(両方のダイの620/630が販売されます)。いずれのダイもダイサイズは169 mm2 で変わりございません(Denebの場合L3はdisableされています)」という日本AMDのコメントを紹介していましたが,その後,
(誤)いずれのダイもダイサイズは169 mm2 で変わりございません。(Denebの場合L3はdisableされています)
↓
(正)PropusコアはL3なしで169 mm2ですが、Denebコアは258 mm2です。(今回Denebの場合L3はdisableされています)
だと,訂正の連絡がありましたので,表をアップデートしました
キャッシュ容量と動作クロックが“効く”ゲームプログラムを前提とすると,「L3キャッシュなし」という仕様がどこまでPCゲーマーに受け入れられるかは未知数だが,低価格帯に選択肢が増えること,それ自体は歓迎したい。
- 関連タイトル:
Athlon II
- この記事のURL: