プレイレポート
「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」,“アカデミーパート”の詳細を確認できた先行プレイレポートをお届け
本作は,2008年に発売されたPlayStation 3用ソフト「戦場のヴァルキュリア」の続編となる“アクティブ”シミュレーションRPGだ。プラットフォームをPS3からPSPに移したものの,シミュレーションと三人称シューティングを融合させたような独特の戦闘システム“BLiTZ”(ブリッツ)は健在。また,兵種(ユニットのクラス)は前作の3倍以上となる35種類,ミッションは4倍以上となる200個などなど,大幅なボリュームアップを果たしている。
また,本作で戦闘の要となる戦車については,前作よりもバリエーションが増え,カスタマイズもより細かくできるようになっている。
「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイト
今回は,今まで詳細が不明だった,本作のストーリーが描かれる“アカデミーパート”のシステムを中心に紹介していこう。なお本作はまだ発売前なので,ネタバレを避けてストーリーの詳細な紹介をあえて省略している点は,あらかじめご了承を。
イベントシーンは,キャラクターの立ち絵を軸に,時折イベントカットやムービーが入るという,ビジュアルアドベンチャーの王道的なスタイルになっている。PS3版のようにCGモデルのキャラクターが動きながら……という形ではないが,基本的にはイベントシーンはボイス付きで進行する。
最初のバトルは,アバン+自警団員2人による反乱軍との戦い。この戦闘は,チュートリアル的な役割も果たしており,操作方法を確認しながら進行することになる。前作を未プレイでもすぐに操作方法を覚えられるはずだ。
そのあとは,お待ちかねのランシール王立士官学校に舞台が移り,士官学校生活を満喫できる“アカデミーパート”が楽しめるようになる。
基本的に,「研究開発練」での武器防具作成や修復,「兵科教練場」での兵種レベルアップなどを行い,ミッション(作戦)に備えるというのが,アカデミーパートでやるべきことだ。ミッションを受ける「作戦準備室」では,小隊の部隊編成や歩兵/車両の装備変更などを行える。
なお,今回はプレイ時間の関係で確認はできなかったが,「こちら」の記事で紹介したように,ミッションをクリアして“単位”を取得することで,上位兵種へのクラスチェンジが行えるようになる。レベルアップは前作同様,キャラクター単位ではなく兵種単位で行うが,どの兵種にクラスチェンジさせるかはキャラクターごとに選べるほか,いつでも変更が可能。最初は同じ突撃兵でも,クラスチェンジでキャラクターごとにユニットとしての個性を持たせることも可能というわけだ。
本作では,30人以上のクラスメイト全員にそれぞれのドラマが存在する。クラスメイトとの会話も非常に中身の濃いものとなっており,前作以上にキャラクター/ドラマ性に力を入れている印象を受けた。お気に入りのキャラクターがいればいるほど,没入感は高まってくるはずだ。
せっかくなので,今までに公開されたG組のクラスメイト達のキャラクターイラスト一覧とG組クラスメイト紹介ムービーをまとめて再掲載しておく。どのキャラとコミュニケーションを密に取っていくか,今から考えておこう。
コゼット・コールハース |
ゼリ |
ニコル・マルティン(偵察兵) |
ヘルムート・ボーデ(偵察兵) |
エリク・カンプマン(突撃兵) |
フランカ・マルティン(突撃兵) |
コリーン・セルシウス(対戦車兵) |
ライナー・トリスタン(対戦車兵) |
レイモンド・モーエン(支援兵) |
マガリ(支援兵) |
ソフィア・コリンズ(支援兵) |
ヨアヒム・オーセン(技甲兵) |
ミシュリット(技甲兵) |
なお本作のストーリーは1月から始まり,ストーリーミッションを進めると月が進行するという形になっている。また,アバン達は士官学校の学生ということで,学園祭やクラス対抗戦(体育祭のようなもの)といった学校行事イベントが用意されている。
続いてはミッションパートについて。ミッションパートのシステム的な話は,先述した体験版レポートで詳しく紹介しているので,ここでは割愛する。まだ読んでいないという人はレポートを読んで,またPSPを持っている人は体験版をぜひプレイしてみてほしい。
技甲兵は,遠距離攻撃ができないものの,接近戦の能力がずば抜けて高い。また,敵兵の最中に真正面から突っ込んでも,銃撃をものともしない耐久性を兼ね備えている。その姿はまさに歩く戦車といったところで,常に前線に出していきたい兵種だ(関連記事)。さまざまな上位兵種が追加されたことも踏まえると,前作よりも戦闘の幅がかなり広くなることは間違いないだろう。
基本的には,敵本拠地を占拠するのがミッションの目的となるのだが,敵本拠地は別マップにあることが多い。別マップに移動するには,マップ間をつなぐ連絡拠点を占拠する必要がある。連絡拠点を占拠したうえで,移動したいマップ側の連絡拠点で援軍要請を行うと,次のマップに進軍できるようになるという仕組みだ。ちなみにマップ表示は,L/Rボタンで切り替えが可能である。
ただ,ミッションに出撃できるユニットは最大6体,1マップに配置できるのは5体までという制限があるため,配置には前作以上に悩まされそうである。
今回は1時間半という限られたプレイ時間であったため,すべての要素を確認することはできなかった。戦車のカスタマイズや新要素のマルチプレイ,キャラクター用語辞典などなど,個人的にはプレイ時間が足りなくて消化不良の気分でいっぱいだったのだが,これは本作が相当なボリュームを秘めていることの裏返しということで,許してほしい。1月21日に製品版が発売されたら,あらためてじっくりとやり込みたいと思う。
チーフプロデューサーである田中俊太郎氏によると,本作のプレイ時間は30時間くらいのボリュームらしいのだが,それはあくまで“ストーリーのみ”に絞った話。すべての要素をやり込んだら数百時間は遊べるとのことなので,本作に期待している人は,発売を楽しみに待っていてほしい。
「戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校」公式サイト
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戦場のヴァルキュリア2 ガリア王立士官学校
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