連載
【西川善司】多画面★マニアは今,何画面か(EXTRA)
西川善司 / グラフィックス技術と大画面とMAZDA RX-7を愛するジャーナリスト
(善)後不覚 |
賛否はともかく,(善)後不覚のPVが上々なようで嬉しい限りです。 前回,ゲーム機とディスプレイの接続TIPSをテーマにすると予告していましたが,多画面環境ネタが好評につき,もう1回だけこのネタで引っ張りたいと思います。
というわけで,今回はボクの多画面環境についてのFAQです。ここまでどんな話だったかは,前回と前々回のエントリーを参考にしてください。
→多画面★マニアは今,何画面か(PART1)
→多画面★マニアは今,何画面か(PART2)
Q:中央の三画面を下に落とせば未表示エリアをなくせませんか
その通りなんですが,そうすると左右の1920×1200ドット画面が中央の2560×1600ドット画面の上のほうに来てしまいます。この状態で使うと,中央デスクトップ上で開いたウィンドウを左右に移動させるときに引っかかりやすかったんですね。
Q:本当に使ってますか? 記事を書くためだけのネタじゃないんですか
多画面環境を使い続けてもう10年以上です。最初の多画面環境の構築は初めて多画面がサポートされたWindows 98時代からです。
このあたりについては(別のメディアですけど)ボクの過去記事をご覧ください。
→大画面☆マニアは多画面☆マニア? 見よ,これが6画面デスクトップだ!西川善司
→続・大画面☆マニアは多画面マニア。ついに禁断の8画面世界へ!西川善司
忘れていましたが,Windows 2000時代に,3画面,4画面環境で四苦八苦しているさまは,blog形態へ移行する前の,ボクの個人Webページに書かれています。
Q:PCの数を増やした方がよくないですか
この仕事場ゲームPCにはGeForce GTX 260が差さっているのですが,これは液晶ディスプレイ2台のセカンダリ入力とつながっていて,切り替えて使えるようになっているのです。
ただし,経験上,原稿書きタスクや普段の事務仕事には,1台のPCで複数画面の方が断然便利です。
ボクの場合,原稿執筆時は原稿執筆用のエディタソフトを3〜5個,Webブラウザを20個前後,PDFを5個前後,写真サムネイルプレビューのエクスプローラを3〜4個,ファイル操作ツール「FileVisor」を4〜5個開いて,さらにメールクライアント,フォトレタッチソフト,FTPクライアント,メッセンジャーなどなど,雑多なアプリケーションも開いているので,ウインドウの枚数は少ないときで30くらい,多いときは60近くにもなります。なので,1920×1200ドットクラスの1画面程度で切り替えて使う,なんていうスタイルには,もう戻れないんですよね。
Q:海外出張時はどうしているんですか。多画面なのですか
(善)後不覚第1回で紹介したノートPCを2台持って行って使っています。大抵は同時に起動しているのである意味多画面ですが,実は,出張多画面★マニア計画も考えているんです。
ええ。そうです。トランクに液晶ディスプレイを詰め込んでいくという計画です。本気ですよ。本気。メインのノートPCにその持って行った液晶ディスプレイをつなぐんです。
ただ,これをやる場合には,持って行く液晶ディスプレイの重さが重要になります。トランクにさくっと入れられるという大きさになると大きくて17インチ程度まで。重さは2kg以下ですかね。
実は,前々からこの条件でアンテナを張っているのですが,あまりそういう製品がないんですよ。
14.1インチワイド画面1280×800ドットで,重さ1.1kg。携行するには丁度いい大きさと重さかな,と。
2台持っていっても約2kg。これならば着替えをちょっとケチれば持っていけるでしょう……。いや,本気。本気。
あとは,ホテルの壁にサブ画面を映し出すことを前提で,プロジェクタを出張に持って行くのもいいかなーなんてことまで最近は考えていたりします。
単板式DLPタイプならば1kg台の製品で1024×768ドット対応品が5万円前後からありますし,東芝の1280×800ドット単板式DLPプロジェクタ「TLP-WX200J」だと,生産終了モデルですが,8万円からありますからね。
いつか,出張多画面★マニアとしてもデビューするかもしれません。
Q:最近気になっているディスプレイ製品はありますか
最近は,GENOなどの通販サイトが,中古扱い&5万円以下でかなり広範囲に販売していて人気があるようです。大手商業ニュースサイトの広告でも宣伝されていたりしますしね。
確かに,これは興味深い商品です。22インチで3840×2400ドットは魅力的です。
気になる点は2003年モデルで中古品だということ。そして応答速度のスペックが60ms以上――すなわち16fps以上は理論的に残像が出てしまうということですかね。興味はあるので使ってみたいとは思いますけど。
ただ,今後,ブラウン管を順番に液晶に置き換えていくとすると,(置き換える必要のあるディスプレイの)数も多いですから,TNパネル採用で,安価な1920×1200ドットの24インチ前後の製品でいいのかな〜という気はしています。
マウスコンピューター(旧称:イーヤマ)の「ProLite E2607WS」あたりだと,25.5インチの1920×1200ドットが3万円未満で購入できるようですし。
まぁ,(プリント解像度を重視しての高解像度化ですが)デジタルカメラの1000万画素が当たり前になってきていますから,1000万画素をまともに表示できるディスプレイのニーズはそこそこあるはず。近い将来,より高い解像度の製品も出てくることでしょう。
4K2K(3840×2160ドットまたは4096×2160ドット),8K4K(7680×4320ドットまたは8192×4320ドット)の時代が来たときにも,ボクの仕事場が多画面環境を維持できるように,しっかりと仕事に打ち込みたいと思います(笑)
■■西川善司■■ テクニカルジャーナリスト。4Gamerの連載「3Dゲームエクスタシー」をはじめ,オンライン/オフラインのさまざまなメディアに寄稿したり,バカゲーを好んでプレイしたり,大画面にときめいたり,観切れないほどBlu-rayビデオを買ったり,オヤジギャグを炸裂させたりして毎日を過ごしている。 |
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