イベント
[E3 2010]血しぶきが舞い散る「TROY無双」のプレイアブルデモ。これまでの無双シリーズとは違う欧米テイストの無双を体験
本作は無双シリーズながら,その制作を海外の開発スタジオであるKOEI CANADAが担当しており,これまでのシリーズ作品とは異なる特徴を持った,“新しい無双作品”の誕生が期待できそうだ。
それでは実際のところ,既存の無双シリーズ作品と,TROY無双にはどのような違いがあるのだろうか。E3バージョンのデモ版について解説してくれた,本作のディレクター 門脇 宏氏の話を交えつつ紹介していこう。
「TROY無双」公式サイト
TROY無双には,これまでのシリーズ作品同様,弱攻撃と強攻撃があり,それらを組み合わせることでさまざまなコンボが繰り出せる。
大きく異なるのは,従来作品にあったジャンプするアクションがなくなっていることで,その代わりとして,盾を用いて相手の姿勢を崩す,いわゆる“ダウン攻撃”が採用されている。
もちろん,剣で斬りつけることでも敵を倒せるのだが,この盾を用いたダウン攻撃で相手の姿勢を崩し,その隙をついて一撃必殺の攻撃を繰り出すといったことが可能なのだ。
弱攻撃/強攻撃ボタンとダウン攻撃ボタンの組み合わせでもコンボが繰り出せるので,従来作品のジャンプ攻撃とは異なる,新たなスタイルで戦えるだろう。
また,無双シリーズといえば,派手な必殺技を繰り出す“無双乱舞”のイメージが強いかもしれないが,TROY無双には用意されていないとのこと。
とはいえ,TROY無双にも,それに近い要素は盛り込まれている。本作の場合は,ゲージが溜まっているときに覚醒状態をスタートでき,ゲージが0になるまでのあいだ,攻撃力が増したり,アクションや演出が派手になったりといった効果が得られるのだ。
門脇氏の話では,無双乱舞と同じ方式にすべきかどうか迷ったそうだが,本作の場合は1対1で戦うシチュエーションが多く用意されているため,無双乱舞のように必殺技がごく短時間で終了するよりも,強化状態がある程度持続するほうがゲームにマッチすると判断したそうだ。
これまでのシリーズ作品におけるジャンプ攻撃/無双乱舞と比較すると,TROY無双におけるダウン攻撃/覚醒状態はやや派手さを欠く印象だが,一撃必殺のモーションや,血しぶきが飛び散る様子,敵を打ち倒す演出には,一味違った格好良さがある。
そのほかTROY無双では,敵が落とした武器を拾い,そのまま使用できるようになっている。例えば,敵が落とした槍を武器として使えるほか,敵に向けて投げつけたりもできる。
ただし,槍は武器として強力な反面,あまり頑丈ではなく,何度か攻撃に使っただけで壊れてしまうようだ。
派手に飛び散る血しぶき
日本での発売にあたっては,手を加える必要アリ?
日本では,刀剣に“斬る”武器というイメージを持っている人が多いと思うが,古代ヨーロッパの戦争において,剣の主な用途は敵を突き倒したり,力で叩き潰したりすることであったと言われる。
そのため,ゲーム中の効果音にも,斬るというより,肉を叩き潰すようなものが多く含まれていた。
おそらく,日本においてこのままの内容で発売するとなれば,CEROレーティングはかなり高めの設定になるのではないだろうか。門脇氏も,日本での発売にあたっては,やはり多少手が加えられる可能性はあると話していた。
「TROY無双」公式サイト
キーワード
(C)TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.
(C)TECMO KOEI GAMES CO., LTD. All rights reserved.